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2023.03.01

「インセンティブ」とは?|意味や6つの具体例、制度のメリット・デメリットまで解説

インセンティブとは、モチベーション向上につながる成果報酬のことです。例えば職場では基本給にプラスアルファとして報酬が追加されたり、プレゼントをもらえたりするタイプのものがあります。そのほかにもどのようなタイプがあるのか、また、メリットとデメリットについても見ていきましょう。

インセンティブとは「成果報酬」のこと

インセンティブとは、成果報酬のことです。成果によって、本来受け取る給与や報酬以外のものを受け取れます。

5人のビジネスパーソン イラスト

インセンティブ制度は一般的な企業でも導入されていることがありますが、スポーツやエンターテインメントの世界でも導入されていることが少なくありません。基準以上の結果を出したとき、集客に大きな貢献をしたときなど、インセンティブが支払われ、活躍に対して報いられます。

■「モチベーションアップ」を目的とする報酬

インセンティブが受け取れるということが分かっていると、仕事に熱が入り、成果を出そうと意欲的に働く従業員が増える可能性があります。そのため、インセンティブは仕事に対する動機づけとしても用いられます。

■歩合制との違い

歩合制もインセンティブと同じく、成果報酬を指します。しかし、インセンティブは基本給がありプラスアルファとして支払われることが多いのに対し、歩合制は基本給がなくすべての報酬が成果報酬というケースが少なくありません。

そのため、歩合制では、結果が出ているときは報酬も高額になりますが、結果が思わしくないときは基本給程度の収入も得られず、生活に支障が出ることもあります。

インセンティブの6つの具体例

インセンティブにはさまざまなタイプがあります。一般的なタイプは、基本給にプラスアルファとして支払われるものですが、それ以外にもすべて成果報酬であったり、現金以外で支払われたりすることも珍しくありません。

よくあるインセンティブのタイプを6つ紹介します。

1.基本給に現金が上乗せされる
2.基本給がなくすべて出来高で支払われる
3.役職が上がる、表彰される
4.心地良いメンバーを選べる
5.旅行や品物を受け取れる
6.学びの機会を得られる

成果を上げるイメージ イラスト

1.基本給に現金が上乗せされる

もっともよくあるのが、基本給に現金が上乗せされるタイプのインセンティブです。成果によってインセンティブの金額が決まっており、同じ成果を出した従業員には同じインセンティブが支払われます。

仕事に対するモチベーションが向上するだけでなく、結果が出ないときも基本給は保証されているので、安心感を持って働ける点もこのタイプのメリットです。

2.基本給がなくすべて出来高で支払われる

基本給がなく、すべて出来高(成果報酬)として支払われるタイプのインセンティブです。出来高制や歩合制と呼ばれることもあります。

成果が出ると高額な報酬を期待できますが、基本給がないため、成果が出ないときは報酬が0に近いこともあるでしょう。また、このタイプでは能力のあるなしで報酬に大きな差が出るため、社内格差が発生しやすくなります。

3.役職が上がる、表彰される

インセンティブは必ずしも現金で支払われるわけではありません。役職が上がることで成果に対して報いられることや、表彰されることで優れた結果を出したことを広く知らせるケースもあります。

なお、役職が上がるタイプのインセンティブでは、基本給が上がるため、結果的には報酬も増えることになるでしょう。また、昇進が早くなることで生涯報酬も増加する可能性があります。

4.心地良いメンバーを選べる

チームをつくって業務やプロジェクトに当たることがありますが、成果を出すことで「次回のチーム結成における人事権を与えられる」というインセンティブを受け取れることがあります。気心が知れている人や仕事ができる人、自分にないスキルを持っている人などを自由に選べるので、仕事が進めやすくなり、次回のプロジェクトも成功しやすくなるでしょう。

5.旅行や品物を受け取れる

旅行や品物などを受け取れるタイプのインセンティブもあります。例えば社内でイベント的にコンペティションを行ったときなども、このタイプのインセンティブを設けられていることが少なくありません。「10万円分の旅行券」や「一点もののバッグ」など、魅力的な報酬を用意し、従業員がやる気を持って仕事に取り組めるように工夫します。

6.学びの機会を得られる

一定以上の成果を出した従業員だけに、特別な学びの機会を与えるというタイプのインセンティブもあります。

例えば半年間でもっともクライアント獲得数が多かった従業員に、イギリスで1ヶ月の英語研修を受けられるなどのインセンティブを設定するなら、従業員のやる気を引き出せるでしょう。また、「中国語会話の個人レッスン」や「外部専門学校の資格獲得コースの学費」なども魅力的なインセンティブとなります。

インセンティブ制度のメリットとデメリット

インセンティブ制度にはさまざまなタイプがあり、どのタイプを導入するかによって従業員へのアピールが変わってきます。学びの機会を得られることが大きなモチベーションに繋がることもあれば、商品や現金のほうがモチベーション向上を導けることもあるでしょう。

やる気溢れる女性 イラスト

どのタイプを利用する場合でも、インセンティブ制度のメリットとデメリットについて理解しておくことが大切です。理解することで上手にインセンティブ制度を導入でき、従業員が働きやすい職場にブラッシュアップしていくことができるでしょう。

メリット:モチベーション向上に繋がること

メリットは、モチベーション向上に繋がることです。インセンティブを受け取れることで、「いつも以上に頑張ろう」「結果を出すまで努力をしよう」と従業員が考えるようになるかもしれません。

そのため、モチベーション向上に繋がらないインセンティブはあまり意味がないといえます。例えば誰もが欲しがらないような商品をインセンティブに設定すると、業務を頑張ろうと思う動機づけにならない可能性があるでしょう。

デメリット:チームワークを阻害すること

デメリットは、チームワークを阻害する可能性があることです。インセンティブがあることで従業員各自が成果至上主義になってしまい、チームで協力するよりも個人で結果を出そうと考えるようになるかもしれません。

成果を引き出すためのインセンティブ制度が、チームワークを阻害し、結果として成果が出にくくなるのでは困ります。そのようなケースに備えて、インセンティブを個人にではなくチームに支払うことで、チームワークを重視しつつ、成果を引き出すことも検討できるでしょう。また、チーム向けと個人向けのインセンティブを両方用意することもできます。

インセンティブ制度への理解を深めよう

インセンティブ制度は、インセンティブを支払うことでモチベーション向上に繋げる制度です。社員のやる気を引き出し、通常以上の成果が生まれることもあります。

しかし、インセンティブの使い方によってはチームワークを乱しかねません。チームワークを重視しつつ個人の能力が活かせるように、インセンティブ制度に細かな設定や工夫を凝らしていきましょう。

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