職場で気が合わないと感じる原因4つ
職場の人となんとなく気が合わないと感じてしまうことはよくあります。原因として考えられるものには、コミュニケーション不足など行動で解決できるものもあるでしょう。しかし、根本的な考え方や価値観の違いなど、変えることができないものもあります。
相手に非がなくても気が合わないと感じてしまう原因として考えられるものをご紹介します。
1.職場でのコミュニケーションが不足している
気が合わないと感じるとき、その原因は相手を理解していないことからくる場合も多いです。外見や職場での言動をみて、一方的に気が合わないと感じているだけで、実際に話してみるとまったく違う印象だったということはよくあります。
職場でのコミュニケーション不足によって、相手のよい面を見る機会がないことで、悪いイメージを抱いてしまうのはもったいないですよね。よく考えてみたらあまり話したことがなかったと感じるのであれば、コミュニケーション不足を疑ってみましょう。
2.仕事に対する根本的な考え方が違っている
仕事に対する考え方は人によってさまざまです。仕事第一、職場で昇進をすることが目標の人と、ある程度の収入が得られればあとはプライベートや家族との時間を大切にしたい人とでは、仕事に対するモチベーションや仕事の進め方が違ってくるでしょう。
どこの職場でもこのような考え方の違いが仕事にあらわれてきます。根本的な解決は難しい問題でもあるため、後にご紹介するストレスだと感じないための考え方や対処法にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
3.自分のいやな部分に重なる
気が合わない相手に自分のいやな部分を見てしまい、さらに相手がいやになってしまうと感じる人もいます。相手の欠点を自分の欠点と重ねてしまい、自己嫌悪に陥ってストレスがたまるということもあるでしょう。
なかには、自分が頑張って欠点を直そうとしているのに、同じような欠点を放置している人に対して余計に腹が立つということもあるようです。
4.価値観が大きく違う
自分の生まれ育った環境や経歴と大きな違いがある、それによって価値観がまったく異なる相手とは付き合いにくいと感じることもあるでしょう。
例えば相手はあまり気にしていなくても、言動などに価値観の違いを感じ、この人とは気が合わないと感じてしまう人もいます。
職場でのストレスを減らす考え方3つ
職場でのストレスをコントロールするためには、まずは自分自身の考え方に目を向けることが大切です。他人との衝突や他人の言動に対してストレスを感じてしまうならば、変えられないものもあると割り切って無理に合わせようとしないことも、ときには必要です。
しかし、自分が思い込んでいるだけかもしれないと疑ってみることが必要なときもあります。この章では、職場での人間関係のストレスを減らす大切な考え方を3つご紹介しましょう。
1.変えられるものと変えられないものがあることを理解する
変えられるものと変えられないもの、コントロールできるものとコントロールできないものがあることは事実です。他人には他人の考え方があるため、そう簡単には変えられないと割り切って、ほかの改善点を見つけてみることが解決の糸口になることもあるでしょう。
あいさつや何気ない声がけなどで自分からコミュニケーションをとってみることで、相手の気持ちも和らいで言動に変化が見られる可能性も。自分の意識を「自分自身で変えられること」に集中することで、ストレスが軽減されるかもしれません。
2.自分の思い込みではないかと疑ってみる
主にコミュニケーション不足による場合は、相手の言動が気になったりイライラしてしまったりするのは、自分の固定観念や決めつけによるものかもしれません。
当然、仕事はこうするべきなどの考えが強すぎると、相手との考え方の違いばかり感じて、ストレスになりやすくなるでしょう。場合によっては、自分自身への攻撃や悪意と勘違いしてしまうことにもなりかねません。
職場にはいろいろな考え方をする人がいるほか、仕事のやり方も一通りではありません。正解がないものもたくさんあります。自分の誤った思い込みをなくし、柔軟性のある思考を身につけたいものです。
3.距離を置くことも考え、無理に合わせようとしない
協調性のある人は相手に合わせることでうまく物事を収めようとしがちですが、他人に振り回されながら仕事をする羽目になってしまうこともしばしばです。
仕事のペースや仕事に対する考え方は人それぞれなのですから、無理に合わせようとする必要はありません。常に人に合わせなければいけないと思うと、いつも周りに気を遣っている状態になり疲れを感じることが多くなります。
無理やり自分のペースに持ち込もうとする人に対しては、「我慢して合わせるのではなく、距離を置くことも致し方ない」という割り切った考え方も必要です。
職場で気の合わない人との付き合い方を5つご紹介
職場で気が合わない人と付き合う具体的な方法としては、積極的にコミュニケーションをとってみる方法と、その場をとりつくろって無理に合わせようとしない方法が挙げられます。
1.違いがあることを受け入れて割り切る
考え方や行動の違いがあることは、人間同士ですからある意味当たり前です。相手との違いを受け入れることで、ストレスが減っていくかもしれません。これは相手を受け入れることであると同時に、自分を受け入れることでもあります。
受け入れることはなにも相手に無理に合わせようとするということではありません。合わない人は合わない人だと割り切って深くかかわらないようにするという選択肢もあるということです。
だからといって相手に対してそっけない態度をとってしまったり、冷たくあしらってしまったりすることはないように注意しましょう。
2.共通点を探してみる
なかなかコミュニケーションを取りづらい人の場合には、自分との共通点を見つけて話の糸口を探ってみるということもひとつの方法です。出身地、住んでいるところ、好きな食べ物、趣味、この会社で働くことになったきっかけなど、なんでもよいので共通点を探してみましょう。
無理に話しかけようとする必要はありませんが、機会があったときに相手との共通点について話題に出してみると、意外に盛り上がる可能性も。共通点をきっかけに壁が取り払われると、いままで感じていたわだかまりやストレスが解消されることにつながるかもしれません。
3.表面上とりつくろう練習をしてみる
相手が自己中心的で周りの人への気遣いが足りないような人だと、いくらこちらからコミュニケーションを取ろうとしてもストレスがたまる一方ということもあり得ます。そのようなときには、無理に深い関係になることを避けて、表面上取りつくろってやり過ごしてみることも考えましょう。
表面だけ取りつくろうというと冷たい印象もありますが、相手の話を聞きながら相づちを打つだけでもよいのです。よけいな気遣いをして振り回されるよりは気が楽になりますし、相手を不快な気持ちにさせずに済みます。
4.長所に目を向けておだててみる
気が合わないと感じている人と過ごしていると、相手の短所ばかりに目が行きがちでイライラを助長してしまうこともあります。できるだけ長所に目を向ける心の習慣をつくることで、親しみがわいてくるということもあるでしょう。
気持ちに余裕があるようならば、タイミングを見計らっておだててみる、ほめてみるのも場を和やかにする方法のひとつです。無理におだてるのは気が進まない人もいるでしょうが、ひとつの付き合い方と割り切ってみましょう。
5.上司に相談してみる
職場の同僚との関係を上司に相談するのは勇気がいることですが、仕事に支障が出るようならば、上司や仲のよい先輩に相談してみることも考えましょう。自分ひとりで悩みを抱え込むのはストレスの原因となります。
ストレスを溜めないためにできることから始めよう
職場で気が合わない人がいるときには、ストレスの原因が相手側にあることもあれば、自分の考え方や行動にあることもあります。
積極的に共通点や相手のよい面を探して話してみることでコミュニケーション不足が解消し人間関係が変わってくることがありますので、話しかけるチャンスができたときには試してみる手も。逆に相手側が変わらない限り関係の修復が難しいのであれば、無理に合わせようとせずに、その場を取りつくろってみたり、職場だけの関係と割り切って接してみたりするのも人付き合いの方法です。
ひとりで改善することが難しいようであれば、周りの仲間や気の合う先輩、上司に相談してみることも考えましょう。職場の環境はひとりで変えられるものではなくみんなで改善していくもの。まずは自分にできることから始めてみてはいかがでしょうか。
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