マットレスを使うメリット
寝具を新調するときや見直すとき、床の硬さや冷たさを和らげるために、マットレスを使うか敷布団を使うか悩むこともあるでしょう。最近では、マットレスを選ぶ人が増えている傾向にあるようです。そこで、マットレスにはどのような特徴があるのかを紹介します。
・体圧を分散する
マットレスは、重心が一箇所にかかることを防ぎ、体にかかる圧を分散させることに優れています。部分的に圧がかかれば、血流が悪くなったり、体に痛みが生じたりすることも。しかし、体圧が分散されている状態なら、自然な姿勢で眠ることができます。この寝心地のよさから、マットレスを選択する人も増えているのです。
・弾力性がある
マットレスは敷布団に比べて、弾力性があるのも特徴です。これにより、床つき感を抱きにくくなります。また、立ち上がりやすさ、寝返りの打ちやすさもメリットとして挙げられるでしょう。弾力性は素材や商品によって異なるため、実際に寝心地を試してみることが大切です。
例えばウレタン製では、「高反発マットレス」と「低反発マットレス」の2種類に分けられます。寝返りの打ちやすさや腰痛軽減を優先したいなら高反発マットレス、フィット感を重視したいなら低反発マットレスを選ぶとよいと言われています。
・インテリアとしても使える
インテリアにこだわりたい人にも、マットレスはおすすめです。マットレスは敷布団のように毎日上げ下げする必要がないため、インテリアの一部になります。カラーやデザインなどさまざまな商品が展開されているので、ベッドフレームとあわせて好みの部屋にまとめやすいでしょう。
マットレスは定期的にお手入れしよう
マットレスはどのくらいの頻度でお手入れするのがよいのでしょうか。適切な頻度とお手入れ方法を知り、清潔な環境で眠れるようにしましょう。
週に1回シーツを交換する
マットレスを清潔に保つためには、普段のお手入れが大切です。特に、肌が直接触れるシーツや敷パッドは、皮脂や汗などの汚れが付着しています。理想は毎日洗濯することですが、大きいシーツを頻繁に洗うとなると、労力も時間もかかり大変です。天気のよい日や家族に手伝ってもらえる休日など、週1~2回を目安に洗いましょう。
また、シーツの上には、目に見えないほこりやフケなどの汚れがたまっています。マットレスに汚れを落とさないよう、丁寧に外しましょう。明らかに汚れが目立つ場合は、できるだけ早めに洗濯をして清潔を保つことが重要です。汚れをしっかり落とすことで、マットレスへのダメージも防げます。
マットレスを乾燥させる
湿気をため込みやすいマットレスは、しっかり乾燥させることでカビ予防にもつながります。窓の近くの壁にマットレスを立てかけて、風が当たるように陰干しをしましょう。
ウレタンマットレスであれば3日に1回程度、ベッドマットレスであれば1~2週間に1回程度が目安になります。梅雨の時季や窓がない部屋では、ドライヤーや扇風機の風を当てるのが効果的です。
ただし、天日干しはマットレスを傷める恐れがあるため避けましょう。熱や高温によって、中の部品の劣化を早めてしまいます。乾燥後は、裏と表を入れ替えたり、上下の向きを変えたりして使うと、マットレスが長持ちしやすくなるのでおすすめです。
月に1回掃除機をかける
マットレスのお手入れに、掃除機は欠かせないアイテムです。肌が直接触れるシーツと同様に、マットレスにもほこりやダニなどのゴミがたまっています。最低でも1カ月に1回、掃除機をかけて吸引しましょう。
シーツや敷パッドを外したら、縦方向と横方向の順番で丁寧に掃除機をかけます。片面90秒を目安に、じっくり時間をかけて行うのがきれいになるコツです。表面が完了したら、側面や裏面も同じように掃除機をかけます。掃除機をかける際は必ず窓を開けて、換気をしながら行いましょう。
マットレスの直置きはNG?
落下防止やベッドフレームによる圧迫感を抑えるために、マットレスを床に直置きしたいという人も少なくありません。しかし、直置きする場合には、気を付けなければならない点がいくつかあります。注意したいポイントを見ていきましょう。
カビが発生しやすい
人は眠っている間にコップ1杯分ほどの汗をかくともいわれており、洗濯をしたり干したりが困難なマットレスには、日々の汗が染み込んでいます。
ベッドフレームを使った場合は、マットレスの上部と下部から湿気を放出できますが、直置きにした場合は上部しか逃げ場がありません。その結果、フローリングと接している下部に湿気がたまり、雑菌やカビが発生しやすくなってしまうのです。
また、マットレスの上部は人による体温で温かく、下部は冷たい床にさらされています。この温度差によって結露ができ、より通気性の悪い環境になることも、カビが発生する原因です。
床のほこりを吸い込んでしまう
部屋の中のほこりやチリは、床から30cm以下の範囲に積もりやすいものです。マットレスを直置きすると、必然的にほこりを吸い込みやすい位置で眠ることになります。
人によってはアレルギーを引き起こしてしまうこともあるため、注意が必要です。床にマットレスを直置きする場合は、なるべく分厚いマットレスを選び、高い位置で眠りましょう。また、こまめに掃除を行って、衛生面に配慮することも大切です。
冬場は床の冷たさが体に伝わる
暖かい空気は部屋の上にたまり、冷たい空気は下にたまるため、冬場の床はとても冷える場所です。マットレスを直置きすると、床からの冷気が体に伝わり、寒さで眠れなくなってしまう可能性も考えられます。
直置きする場合は、保温性に優れた敷パッドを付けるか、マットレスと床の間にタオルケットや毛布を挟むとよいでしょう。アルミシートやコルクマットを敷くのもおすすめです。
カビを予防! マットレスの直置き対策
マットレスを直置きする場合は、カビの原因となる湿気対策が必要です。快適な睡眠環境を整え、健康に配慮するためにも、具体的な対策法を知っておきましょう。
すのこで通気性を良くする
すのこは板と板の間に隙間があるため、通気性に優れています。マットレスの下に敷くと、カビ予防やダニ対策に役立つアイテムです。商品によって形状はさまざまですが、床置きすのこであれば、床に近い高さで眠ることができます。通気性をアップさせたい場合は、高さのあるすのこベッドがおすすめです。
また、湿気への耐性は素材によって異なります。高いものから順番に並べると「桐・ひのき・杉・パイン材」になります。空気中の水分を吸収したり放出したりと、環境に合わせて湿度調整を行ってくれるため、マットレスを快適に保てるでしょう。
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除湿シートで湿気を吸い取る
シリカゲルなどの吸湿剤が入っている除湿シートを、マットレスの下に敷くのも効果的なカビ対策です。湿気がたまりにくくなるほか、気になるにおいも取り除いてくれます。
ただし、除湿シートは定期的な乾燥が必要です。寝室の環境にもよりますが、1~2週間に1回はマットレスを取り除いて、湿気を放出させましょう。敷きっ放しにしていると寝汗などが染み込み、除湿シート自体に湿気がたまってカビが発生してしまいます。また、洗濯物の部屋干しは湿度が高くなるため、マットレスを使う寝室以外で行いましょう。
アルミシートで温度差を少なくする
マットレスのカビ対策には、アルミシートを敷くのもおすすめです。除湿効果はありませんが、断熱効果に優れているため、床とマットレスの間の温度差を和らげることができます。その結果、湿気や結露ができにくい状態になり、カビの発生を抑えてくれるのです。
また、床からの冷気が伝わりにくくなるので、寒い時期も布団の中が温まりやすくなります。他のアイテムと比べると、比較的リーズナブルな価格で購入可能な点もポイントです。
もしマットレスにカビが生えてしまったら?
マットレスは一つの場所に長く置いているため、対策を行っていてもカビが生えてしまうことがあります。しかし、そのままにしておくと健康面への影響が心配です。カビを見つけたら早めに取り除き、清潔なマットレスで眠れるようにしましょう。
消毒用エタノールを使う
マットレスのカビを除去するには、ドラッグストアなどで販売している「消毒用エタノール」を使いましょう。除菌スプレーと比べてアルコール度が高く、除菌効果も期待できるのでおすすめです。
消毒用エタノールを使ったカビの除去方法は以下の通りです。
1.スプレーボトルに消毒用エタノールを入れてカビに噴射する
2.カビにしっかり浸透させるため、1時間程度放置する
3.タオルをぬるま湯につけて軽くしぼる
4.カビの部分をタオルでたたくように拭き取る
5.ドライヤーで湿った部分を乾かして完了
タオルでこするとカビが広がってしまうため、必ずたたくようにして拭き取りましょう。また、湿気が残るとまたカビが発生してしまうので、しっかりと乾燥させることが大切です。
酸素系漂白剤を使う
オキシクリーンなどが代表的な、酸素系漂白剤もカビの除去に有効です。カビの除去や殺菌だけではなく、カビによる黒ずみも取り除いてくれます。
また、マットレスの色落ちの心配がないこともうれしいポイント。衣類の汚れ落としや消臭にも使えるので、一つ持っておくと重宝します。
酸素系漂白剤を使ったカビの除去方法は以下の通りです。
1.酸素系漂白剤を既定の水で薄めてスプレーボトルに入れる
2.カビの部分にスプレーする
3.そのまま1時間程度放置する
4.ぬらしたタオルでつまむように拭き取る
5.ドライヤーで湿った部分を乾かして完了
酸素系漂白剤は溶かすと酸素を放出するため、余った液をスプレーボトルに入れたまま放置しないようにしましょう。ボトルが破損したり変形したりする恐れがあります。
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