多肉植物の水やりの基本
サボテンに代表される多肉植物は、水分を蓄えているため乾燥に強いのが特徴です。多肉植物を育てるときに覚えておきたい水やりのポイントについて解説します。
水やりのタイミング
多肉植物は乾燥した地域に生息しているので、毎日水やりをする必要はありません。水やりのタイミングは1週間に一度ともいわれていますが、部屋の環境によって水やりの頻度は異なります。水やりを行うときは、実際に植物の様子を確認するのが重要です。
水やりのタイミングは、多肉植物にシワがよっているときと、変色が見られたときです。多肉植物は葉や茎に水分をためこんでいるため、普段はぷっくりとしていますが、葉にシワがよっているときは乾燥していると考えられます。全体的に変色が見られた場合も、多肉植物が水を求めているサインです。
また、土が中まで乾いたタイミングで水をやるのも一つの方法です。多肉植物は乾燥しても枯れにくい点がメリットですが、水やりを忘れないよう気を付けましょう。
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水の量はたっぷり与える
多肉植物の水やりの際は、水の量にも気を配りましょう。水をあげすぎない方がよいイメージがあるかもしれませんが、実際はたっぷりの水を与えたほうが根が伸びやすいのです。水の量が少なすぎると、鉢全体に広がっている根に水が行き渡りません。鉢の底に開いた穴から流れ出るくらいの量が目安です。
土が湿った状態は、湿度に弱い多肉植物が蒸れる原因にもなってしまいます。土がしっかりと乾いてから、必要なときにたっぷりと水を与えるように意識することが重要です。
水やりに適した時間帯
多肉植物の水やりをするなら、比較的気温が低い夕方から夜にかけての時間帯がおすすめです。昼間は葉の表面にある気孔が閉じているため、気孔が開く夕方以降に水をやることで水分をしっかり蓄えることができます。
気温が高い日中は、涼しい時間と比べて土の温度が上昇します。このときに水やりを行うと、水の温度も高くなるため、内部の蒸れにもつながってしまうのです。鉢の中が蒸れると、根腐れを引き起こしてしまう可能性があります。根が傷むのを防ぐためにも、水やりは涼しい時間に行いましょう。
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三つの生育型別、水やりの方法
多肉植物は、活発に成長する時期によって三つのタイプに分類されます。生育型ごとの特徴や、水やりの仕方を見ていきましょう。
春秋型
名前の通り春と秋に生育するタイプを「春秋型」といいます。アメリカやヨーロッパなどの地域に自生しており、10~25℃の過ごしやすい温度を好むのが特徴です。
活発に成長する春と秋は、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりを行いましょう。春や秋の始まりである3月、9月ごろから徐々に水の量を増やしていき、夏や冬に差し掛かったら土の表面がぬれる程度に水を減らすことが必要です。
夏は月に数回、冬は月に1回程度を目安に水やりを行います。春秋型は暑さや寒さに弱いので、夏は強い直射日光を避け、冬は日向に置くのがおすすめです。