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2023.10.15

【李下に冠を正さず】はどんな意味?由来や対になる表現を覚えておこう

「李下に冠を正さず」とは他人から誤解されるような紛らわしい行為は慎むべきであるという意味の諺です。李下とはスモモの木の下のこと使用の仕方、類義語をご紹介しましょう。

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「李下に冠を正さず」とは誤解を招く行動は慎むべきという意味

「李下に冠を正さず」とは、スモモの木の下で頭の上の冠を直そうとすることは、スモモを盗もうとしていると誤解されるから避けるべきであるという故事に基づいたことわざで、誤解される紛らわしい行為はさけるべきであるという意味です。

李下に冠を正さず

「李下に冠を正さず」は「りかにかんむりをたださず」と読みます。

【李下に冠を正さず:りかにかんむりをたださず】
人から疑いをかけられるような行いは避けるべきであるということのたとえ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

政治の世界では戒めとしてよく使われる言葉ですが、ビジネスシーンや日常でも使われることがあります。

「李下に冠を正さず」の語源は中国の古典詩『君子行』

「李下に冠を正さず」の語源は中国の漢詩の一形態である楽府詩『君子行』の一節です。『君子行』の「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」からの引用となります。

原文の意味は「賢明な人は嫌疑をかけられるような行いをせずに、災いを未然に防ぐものである。瓜の畑に入らず、李下に冠を正したりしない」です。

楽府詩は「がふ詩」と読み、中国の漢の時代に設立された民間の詩歌を収集する役所に集められた詩歌を指します。楽府詩は楽曲に合わせて歌われる形態の詩で、宮廷の祭りや宴会の席上で演奏されていました。『君子行』は作者不祥の詩集です。

「瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)」と対句で使われることも

「瓜田に履を納れず」ということわざは、もともと「李下に冠を正さず」と同じ「君子行」が語源となっていることもあり、「瓜田に履を納れず」と対句で使われることもあります。つまり「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」となります。

瓜の畑で靴が脱げてもはき直さず、スモモの木の下で冠がずれても直さないという意味になります。つまり同じ意味の語句を2回繰り返す構成ですが、それぞれ足元と頭上を表しているため、紛らわしい行為をすべきでないという意味がより明確に伝わってきます。

「李下に冠を正さず」の使い方と例文

李下に冠を正さず」という言葉は、不正と疑われる行為はすべきではないという戒めの意味で使われます。

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