「正真正銘」とは?
皆さんはどんな時に「正真正銘」という言葉を使いますか? そのとき、どのような思いをこの言葉に込めていますか? 日常生活やビジネスの場面でもよく使う「正真正銘」。言葉の意味や由来などを一緒に見ていきましょう。
意味や読み方
「正真正銘」は「しょうしんしょうめい」と読みます。この言葉の意味は「本物であること、嘘いつわりのないこと」です。
語源・由来
それでは「正真正銘」の語源を解説します。この言葉自体は四字熟語ですが、2つの単語が重なって成り立っています。
ひとつの単語は「正真」。こちらは、「正しく真実である。疑う余地のないものである」ことを意味する言葉。
もうひとつの「正銘」は、「偽りなくその通りのものである」という意味になります。正しいという単語の上に、「銘」という単語がついています。「銘」とは「特にすぐれた物品につける特定の名であり、心に刻んでいる戒めの言葉など」という意味。「座右の銘」のように使うことができます。
「正」という字だけで、「偽りなく正しいこと」を表します。それに「真」という字も同じく、「うそ偽りのない、まことのもの」という意味。本物であるという言葉が3つも並んでいることで、紛れもなく純度100%の本物であることを強調しています。
使い⽅を例⽂でチェック
それでは、この「正真正銘」がどのような使い方をされているのか例文でチェックしていきましょう。
付き添いで行ったライブで、あのバンドにすっかりハマってしまった。今や正真正銘ファンである
友人に頼まれ気軽に行ったライブで、そのアーティストに魅了されるということは珍しくないこと。「正真正銘のファン」といえるほどに夢中になっていることがうかがえる一文です。
NASAのロケットに採用されたこの部品は、正真正銘世界一の技術です
技術立国である日本の面目躍如です。まさに世界に誇る技術を「正真正銘」と表現しています。
この建造物は過去に何度も焼失し最初に建立された年代が不明でしたが、今回の発掘調査で正真正銘、奈良時代初期のものであることが判明しました
過去数100年の事実を知ることは不可能だった時代から、さまざまな検査技術が進歩し、今では放射線炭素年代測定によって正確な測定が可能に。科学的に証明できるからこそ「正真正銘」といえますね。
時代は進んでもあくなき探求心のある者が、正真正銘、本物の科学者である
どんな時代であっても変わらないものは、「正真正銘」であるもの。本質は、いつの時代も変わりません。
類語や⾔い換え表現は?
本物であり、間違いのないものだという意味の「正真正銘」の類語や言い換えの表現はたくさんあります。今回は3つの言葉を解説します。
紛れもない
きわめて明白であり、間違いがない。という意味。「正真正銘」とほぼ同義語となります。
例文:今回発見された絵は、鑑定の結果、「紛れもなく」バンクシーのものだったそうです
真の
本当の、真実の、まことのといった意味。「正真正銘」のまさに「正真」と同義語です。
例文:困っている人がいれば、さりげなく声を掛けることが「真の」優しさである