結婚記念日の由来や数え方とは
日本で結婚記念日を最初に祝ったのは、明治天皇だといわれています。1894年、明治天皇の大婚25年祝典が行われたことをきっかけに、結婚記念日や結婚記念日を祝う習慣が市民の間に根付いていったそうです。
挙式日と婚姻届提出日、どちらが結婚記念日?
結婚記念日の決め方に明確なルールはありません。挙式日と婚姻届提出日、どちらを結婚記念日にしてもOK。最近では結婚の形もさまざまで、事実婚(法律上の届出をしない結婚)を選ぶ人も増えています。この場合は、両者で結婚することを同意し合った日を結婚記念日にする人が多いようです。
結婚記念日をいつにするかは、夫婦二人で話し合って決めるとよいでしょう。
結婚記念日の数え方とは
結婚記念日を数える時「周年」という言葉を使いますよね。「周年」は、特定の日を0として、この日から経過した年数を数字で表します。
たとえば、2022年3月1日に結婚した場合、翌年の2023年3月1日が結婚1周年になるというわけです。
結婚記念日、周年ごとの呼び方
結婚記念日における周年ごとの呼び方は次の通りです。なお、年数や呼び方には諸説あり、異なる場合があります。
1周年:紙婚式(かみこんしき)
2周年:藁(わら)婚式・綿婚式
3周年:革婚式
4周年:花婚式
5周年:木婚(もっこん)式
6周年:鉄婚式
7周年:銅婚式
8周年:青銅婚式、ゴム婚式、電気器具婚式
9周年:陶器婚式
10周年:錫婚式、アルミ婚式
11周年:鉄鋼婚式
12周年:絹婚式、亜麻婚式
13周年:レース婚式
14周年:象牙婚式
15周年:水晶婚式
20周年:磁器婚式
25周年:銀婚式
30周年:真珠婚式
35周年:珊瑚婚式
40周年:ルビー婚式
45周年:サファイア婚式
50周年:金婚式
55周年:エメラルド婚式
60周年:ダイヤモンド婚式
75周年:プラチナ婚式
出典:ゼクシィ 金婚式・銀婚式……結婚○周年は何婚式? 結婚記念日の数え方&祝い方
一般的には、1周年から15周年までは1年ごとの呼び方があり、それ以降は5年ごとになります。それぞれの周年には意味がありますので、該当周年の呼び方にちなんだものをパートナーにプレゼントするのもよいでしょう。
なお、「紙」ではじまる結婚記念日の呼び方は、年を追うごとに硬いものへと変わります。これは年を重ねるごとに強くなる夫婦の絆を表しているともいわれています。
結婚10周年は錫婚式、結婚15周年は水晶婚式、そこに込められた意味は?
結婚記念日の呼び方をピックアップし、そこに込められた意味を見てみましょう。
結婚1周年は「紙婚式」です。「白紙のようなふたりの将来の幸せを願う日」という意味がこめられ、「紙」を用いたとの説があります。「紙婚式」にちなみ、手帳やレターセットなどの紙でできたものをプレゼントする人もいるようです。
「錫婚式、アルミ婚式」にあたるのが結婚10周年。金属である錫やアルミは、ぐい呑みなどの器に使われる割れにくい素材です。しかし、金属のなかでは比較的やわらかい部類に属し、衝撃を受けると変形することがあります。「錫婚式、アルミ婚式」には「錫のように美しさと柔らかさを兼ね備えた夫婦の関係を願う」という意味があるとされています。錫でできた食器などをプレゼントにする人もいますが、「スイートテンダイヤモンド」のように、ジュエリーをプレゼントするのも人気です。
5年ごとになる節目の結婚15周年は「水晶婚式」です。鉱物である水晶は、昔から装飾品として好まれてきました。鉱物の中では飛び抜けた透明度を持つことから、「水晶のように曇りのない夫婦の信頼関係を祝う」と意味づけられ、プレゼントに水晶でできたアクセサリーや置物を選ぶことがあります。