スクールで出会った18歳年下の男性に一目惚れ
44歳の沙織さん(仮名)は、子育てがひと段落したのをきっかけにデジタル系のスクールに入学。そこで出会った18歳年下の男性に一目惚れをしてしまい、気持ちの整理をつけられずに困っているとのこと…。
「私が18歳も年下の男性を異性として見るなんて、自分でもまったく予想していませんでした。これまで私は年上男性とばかりお付き合いをしてきたし、夫も3歳年上。でも、その男性は26歳にしては大人っぽい価値観で、見た目もミーハーっぽくなくて落ち着いていて、外見も見た目もタイプすぎて…」
スクールは週に2回。今の沙織さんは勉強よりも、その彼に会うのが楽しみになってしまっているそう。それまで夫婦仲が悪かったわけではないのに、沙織さんが夫以外の男性に強烈な一目惚れをしたことによって、夫に対しては生理的な嫌悪感が芽生えてきたことにも悩んでいる、と話します。
「夫にはとても失礼な話なのですが…、やっぱり26歳と47歳じゃ、見た目というか清潔感とか雰囲気もかなり違うじゃないですか。彼はとても男らしくてセクシーなのに、夫はしょぼくれたおじさんって感じがしちゃって…。
彼と出会ってからというもの、夫のことを“汚いな”とすら思うようになってしまって。そんな自分に罪悪感があるし、でも理屈で夫への印象を変えられるわけでもなく、だんだんと夫といるのが嫌になってきてしまったのです…」
離婚はしない。芽生えてしまった夫への生理的嫌悪感がツラい
離婚をしたいわけではない、と強調する沙織さん。しかし夫の顔を見るたびに「このまま一生、この人と一緒にいる人生で、私は満足なの?」と自分の心に問いかけてしまうとのこと。
「18歳年下の彼が私を恋愛対象として見ることはないと思うし、不倫に発展することもないと思います。この恋が完全に私の一目惚れかつ片思いで終わるのは、間違いない(笑)。でも、この一目惚れをきっかけに、夫への気持ちがどんどん薄れてしまって、むしろ“気持ち悪い”とすら思うようになっているのがツラいのです。
一目惚れの彼への気持ちが冷めたときに、再び夫に対してフラットな感情になれるのかが不安です。生理的に『汚い』とか『気持ち悪い』とかって思ってしまったら、そういうマイナス感情ってなかなか消えないんじゃないかと思って。そうなれば、夫婦関係を継続していくのがとても難しそう…。経済的な理由や子どものこともあるから離婚はしたくないのですが、私の気持ちがこんななのに、これからずっと一緒に“夫婦”をやっていけるのか、不安で仕方ありません」
一時的に配偶者以外の人に恋をしてしまうのは、本来なら避けるべきではあるものの、理屈で止められる話ではありません。不倫関係に至らなければ、法的な問題も生じないでしょう。しかし沙織さんのように、好きな人と夫を無意識にでも比べてしまって夫婦関係に影響が出るとなれば、不倫をしていなくても大きな問題になりかねません。
長く恋をしてこなかったときに、ふとしたことが刺激となり、身近な人に恋心を抱いてしまう場合もあります。今回のようなケースでは、すぐに自分の気持ちに白黒をつけようとせず、いったんは自分の感情の変化を時間の経過に委ねてみるといいのではないでしょうか。
取材・文/並木まき
※個人が特定されないよう、エピソードには一部の脚色を加えています。