見渡す限り田んぼ、田んぼ! 〝スイデンテラス〟の魅力
霊験あらたかな出羽三山をその地に拝む、山形県庄内平野。その片隅に数年前に出来た〝SUIDEN TERRASSE(スイデン テラス)〟というホテルが以前からずっと気になっておりまして、今回ついに念願叶い、家族で足を運んできました。
こちらのホテル、その名の通り最大の特徴はその立地。見渡す限りの四方を水田に囲まれ、宿泊した部屋や施設内で温泉に向かって移動する最中…どの瞬間を切り取っても田んぼの気配を感じるというとてもユニークなコンセプトのお宿です。
デザインは、世界的に有名な建築家・坂 茂(ばん しげる)氏によるものです。無駄な装飾を削ぎ落とし、線と線で構成されたシンプルな空間と、窓から見える水田の真っ直ぐなラインが相まって、どこを切り取っても直線美を堪能出来る美しい光景。日々の喧騒から解き放たれるような感覚とともに、心からリラックスすることが出来ました。
また、子連れファミリーにもおすすめなポイントは、施設内&外どちらにも。施設内では、ブックコンシェルジュによって監修されたライブラリーが点在しているので、気になる本をパラパラと立ち読みしたり、5歳の娘が選んだ絵本を片っ端から気が済むまで読み聞かせしてあげたり。
また、私自身は妊娠中なので残念ながら叶わずでしたが、夫は娘を寝かしつけた後に好きなお酒をテイスティング出来るSAKEバーで一杯やりつつ気ままに読書を楽しんだそうで、大人も子どもも大満足でした。
そして忘れてはならない美食の楽しみも!“Farm to Table”をテーマに掲げ、食材の宝庫として知られる庄内平野の魅力をふんだんに取り入れたディナーはどれも絶品で、目と舌の両方で旬の食材を堪能。
たっぷりと睡眠をとった次の日は、ホテルに隣接する全天候型児童教育施設〝キッズドームソライ〟へ。2時間の交代制で好きなだけ遊びに没頭出来るので、娘はなかなか帰りたがらず、「絶対また来たい!」と駄々をこねるのをなだめながらようやく帰途についたのでした。
ほとんど移動することなく、お天気に左右されることもなく、大人も子どもも心から満足出来るこちらのスイデンテラス。これからの季節は収穫をひかえた黄金色の稲穂がそよぐ光景がまた絶景。秋の行楽シーズン、ファミリー旅の候補におすすめです。
Domani Labメンバー
杉本緑
1児の母。洋服への愛が高じてアパレル業界へ飛び込み、某アパレル会社で企画、生産に携わる。舞台や落語などの芸術鑑賞で自らの感性を刺激。娘との日常を描いたユニークなイラストもSNSで発信中。
Instagram:https://www.instagram.com/green_sgmt/
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