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2023.10.26

「嫌味」とはどんな意味?言葉の語源・対処法・予防方法をまとめて解説

嫌味を言われると嫌な気持ちになりますが、そもそも嫌味というのは、どのような言葉なのでしょうか。本記事では「嫌味」について、言葉の意味や嫌味を言う人の心理、対処法、予防方法などを解説します。嫌味に負けないために、ぜひ参考にしてください。

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「嫌味」ってどんな意味?

あなたの周りに、何かと「嫌味」を言ってくる人はいませんか?嫌味ばかり言う人は、周囲の人間から嫌われがちです。そのような嫌味ですが、そもそもこの言葉には、どのような意味があるのでしょうか。

周囲の人間の悪意ある言葉に参っている男性 イラスト

まずは、嫌味という熟語そのものの意味について、本章で解説していきます。嫌味とは何なのか、言葉の意味や語源から考えていきましょう。

■言葉の意味

嫌味とは、他人が不快な気持ちを抱くことがある言動や態度を指します。皮肉や冷たい言葉、嫌がらせ、または不快感を引き起こす行為など、他人に不快感をもたらすさまざまな要素が含まれます。また高慢で、不快な態度や振る舞いが含まれることもあるでしょう。嫌味という言葉を辞書で調べると、以下のように説明されています。

[名・形動]
1.人に不快な思いを与える言動。あてつけや皮肉。また、それによって不快感を与えるさま。
2.ことさらに気どっていて、いやらしいさま。〈小学館 デジタル大辞泉より〉

■語源・由来

「嫌味」とは、「いやがる」という動詞「いやむ」の連用形、「いやみ」に由来する形容動詞です。この単語は、漢字で「嫌味」や「厭味」と表記されることがありますが、「味」は当て字であり、本来は「嫌み」または「厭み」と表記されるのが正しいようです。

非常に嫌味っぽい態度を示す他の表現には、「いやみっぽい」や「いやみったらしい」などがあります。

■「皮肉」との違い

嫌味という言葉に似たものとして、「皮肉」が存在します。皮肉も、それを受け取る側にとっては不快に感じることがあり、嫌味と同じように思われるかもしれません。しかし、嫌味と皮肉には、決定的な違いが存在します。

「皮肉」は、発言者が相手の欠点や弱点を非難したいという意図を持っており、それを遠回しに相手に伝える手法を指します。嫌味はオブラートに包んだ表現で伝えるのが一般的ですが、皮肉はよりはっきりと明示的に伝える傾向にあるでしょう。

「嫌味」を言う人の心理とは?

不満に感じることがあるならば、ストレートに伝えればよいのにと感じている方もいらっしゃるでしょう。そもそも人はなぜ、他者に対して「嫌味」を言ってしまうのでしょうか。

嫌味な言葉を投げかける人と投げかけられる人 イラスト

本章では、他者に嫌味を言ってしまう人の心理について解説していきます。なぜそのような言動をとるのかがわかることで、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

・あなたへの嫉妬

嫌味を言う人の心理には、あなたへの嫉妬心が潜んでいるのかもしれません。あなたが持っているものや経験していることに対して、自分にはないと感じることがあり、その感情を率直に表現できないことが「嫌味」と言う攻撃に繋がっているのです。

たとえば、高価な品物を持っている人に対して「やはり金持ちは違うんだな」という発言は、明らかに嫉妬心からくるものでしょう。

・自信のなさの裏返し

自己評価の一因として、自己への信頼心が低い場合も、嫌味を言いやすくなってしまいます。他人と比較することで自己評価が低くなり、その結果、自己の防衛本能から他人を非難することがあるかもしれません。

言い換えれば嫌味とは、自信のなさの裏返しとも言えるでしょう。嫌味を言われた側が、改善できることではありません

■ストレス

言葉を使って他人を攻撃することで、自身のストレスを解消しようとしているのかもしれません。相手を不快にさせる表現を直接使うと、非難される可能性があるため、遠回しに表現することで、相手の直接的な反論が難しくなるでしょう。

嫌味や皮肉を通じてストレスを発散しようとする人は、普段からあまり反撃しない人々をターゲットに選びがちという特徴もあります。

「嫌味」への対処法

相手の心理状態によっては、嫌味を言われた人には改善しようがないケースもあります。嫉妬心やストレスなどは、抱えている本人が自ら改善すべきことであるためです。とは言っても、嫌味を言われた人も自分を守るためには、ある程度対処法を身につけておくべきでしょう。

弓が刺さった的の下に隠れる人 イラスト

・基本は「受け流す」

こちらではどうにもならないことが原因で、嫌味を言われてしまった場合は「受け流す」が吉です。積極的に肯定や否定するのを避けて、「ああ、そうなんですか」「それなりにですね」と適度に相づちを打ちながら、さっと距離をとりましょう

時には、曖昧に笑っておくことも一つの方法です。相手の嫌味に真っ向から反撃しても、どちらにとってもよいことはありません。

・アドバイスする

謙虚すぎるタイプの人々のなかには、自分が嫌味を言っていることに気付いていないこともよくあります。このような人には、こちらからアドバイスすることも必要です。

謙虚すぎる人は一般的に、社会的なルールや規範を尊重することが多いため、丁寧に「謙虚さがすぎると、嫌味に受け取られることがある」と説明すれば、理解してくれるかもしれません。

・とりあえず肯定しておく

相手の嫌味を、そのまま肯定するスタンスもおすすめです。たとえば、「あなたが彼氏と長続きしているってすごいね!」と言われたら「そうなんですよ! 自分でも少し驚いているんです。」というように返答します。

ただし、相手が皮肉だと感じないように、穏やかな言葉遣いを心がけましょう。あくまでも、ナチュラルに話すのがポイントです。

「嫌味」を言われないためには?

誰しもが、そもそも人から嫌味を言われたくないと考えているでしょう。対処ではなく、予防したい場合は「相手へ配慮した行動」や「気弱な部分を見せない」ことがおすすめです。

大きな指差しマークに立ち向かう女性 イラスト

ただし、これらを意識しすぎると逆に自分自身のストレスが溜まってしまい、今度は自分が嫌味を言ってしまうかもしれません。無理のない範囲で、予防策を講じていきましょう。

・相手への配慮を忘れない

自分の態度が、相手に不快な印象を与えてしまった結果、嫌味を言われてしまうケースも考えられます。もちろん、嫌味を言う人にも問題はあります。

しかし、自分にも非がある場合は、早めに改善してよいに越したことはありません。自身の言動に反省の余地がないか、冷静に振り返ることも大切です。常に、相手への配慮は忘れないようにしましょう。

・気弱にならない

ストレスを解消する際に嫌味を言う人は、基本的に、気の弱い人をターゲットにします。逆に言えば、言いやすそうな人なら誰でもよいわけです。

日常的にハキハキと話す、自分の意見をはっきり述べる、対話する際に相手の目を見るなど、やや強い対応を心がけてみましょう。積極的な態度をアピールすることで、嫌味を言われにくくなるかもしれません。

相手に原因がある「嫌味」はスルーでOK!

嫌味を言ってくる人に対しては、「嫌だ」「鬱陶しい」「不愉快」といった感情が浮かびます。しかし、相手の行動に隠れた心理を考えることで、対処策や予防策を見つけ出せるでしょう。

相手をじっくり観察して、なぜそのような言動をとるのかを理解し、万が一相手に原因がある場合は遠慮なくスルーしてしまいましょう。

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