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【目次】
そもそも「テイクアウト」とは?
カフェやレストランなどで、「テイクアウトメニュー」や「テイクアウトOK」などと、よく目にすると思います。また最近では、テイクアウト専門の店も多くあり、使う機会も多いのでは? まずは「テイクアウト」の意味や、料理を店外に持ち出すことを言う「デリバリー」や「ケータリング」との違いなどを見ていきましょう。
「テイクアウト」の意味とは?
「テイクアウト」とは、日本では食べ物や飲み物を、飲食店の店内で飲み食いせずに、持ち帰ることをいう表現です。
「お持ち帰り」と同じ意味で使うことができ、英語で表記すると「takeout」。詳しく言葉の意味を見ていくと、「take」は「手に取る」や「ものを取る」ということ。「out」には「外へ」という意味や、「出す」というニュアンスで使う表現です。そのことから「take out」は「外へ持ち出す」という意味合いになるでしょう。
「テイクアウト」・「デリバリー」・「ケータリング」との違いは?
「テイクアウト」とよく似た言葉に、「デリバリー」「ケータリング」があります。違いを見ていきましょう。
「デリバリー」との違いは?
「デリバリー」は、店から自宅やオフィスなど、指定された場所に商品を届けるサービスのこと。日本においては、主に料理などを配達することを言い、「出前」と同じように使われます。「デリバリー」は英語表記で「delivery」、配達や配送という意味です。
自ら飲食店から持ち帰る「テイクアウト」に対して、「デリバリー」は、飲食店などから自宅などに届けてもらう、という違いがあります。
「ケータリング」との違いは?
「ケータリング」は、飲食店とは違う指定された場所に食事を提供すること。英語表記は「catering」。日本語では「仕出し」と言い換えることができるしょう。
また「デリバリー」との違いは、「ケータリング」には食事を配達するだけでなく、食器類などを店側が持参し、食事の盛り付けや、会場設営などを行なったりすることがあるということ。パーティーの際などの出張サービスを指すことが多いでしょう。
「テイクアウト」は和製英語? 海外で使えない?
カタカナで表記されることが多い「テイクアウト」。そのため和製英語で、「海外では使えない」と、見聞きしたこともあるのでは? 実は「テイクアウト」は和製英語ではなく、ちゃんとした英語表現です。
「takeout」だけで「持ち帰り用の料理」を表すことも。そのため、英語圏でまったく通じないわけではないようです。しかし、なぜ「通じない」という情報が出回るのかというと、それは「お持ち帰り」という意味以外で、「takeout」が使われることが多いためだと考えられます。
「takeout」には「引き出す」や「取り除く」という意味も
「takeout」には、「takeout money(現金を引き出す)」のように「引き出す」や「取り出す」という意味のほか、「取り除く」の意味でも使われます。
形容詞として「take-out」を使うことも
英語圏において「テイクアウト」は「持ち帰りの〇〇」のように形容詞としても使われることがあり、その場合、「take-out」または「takeout」と1語にして表します。「take-out hamburger(持ち帰りのハンバーガー)」「take-out menu(持ち帰りメニュー)」などと表現することが可能です。
「テイクアウト」は英語でどう表現する?
では、英語圏で飲食店から「テイクアウト」する場合、どのような言い回しをするのでしょうか? それはアメリカ英語とイギリス英語でも表現が異なります。それぞれの言い回しを見ていきましょう。
アメリカ英語圏では主に「to go」が使われている
アメリカ英語を用いる国の場合、「テイクアウト」をする際に、一般的に使われているのは「to go」です。「to go」は「(外へ持って)行くための」という意味。
「Can I get a cheese burger? Please to go.(チーズバーガーを1つください。持ち帰りでお願いします)」、「A sandwich to go, please.(サンドイッチを1つ、持ち帰りでお願いします)」などと言うことができます。
イギリス英語を使う国では「take away」が一般的
一方でイギリス英語を使う国においては、「take away」が多く用いられています。「away」には「離れて」という意味を含み、「take away」で「(店から)持って離れる」というニュアンスになるでしょう。
使い方は「take away, please.(持ち帰りでお願いします)」、「Can I have a latte to take away, please.(ラテを1つテイクアウトでお願いします)」と言うことができます。
「テイクアウト」の反対の表現は?
飲食店から商品を持ち帰る「テイクアウト」の反対の表現は、購入した商品を店内のスペースで食べることを言う「イートイン」です。日本では、店の商品を食べることができる場所のことを「イートインスペース」などと言いますよね。「イート(eat)」は食べること、「イン(in)」は「~の中」という意味です。
「イートイン」は、日本ではよく使いますが、では海外でも店内で食事をすることを「イートイン」と言うのかチェックしていきましょう。
アメリカやカナダでは「dine in」が一般的
アメリカやカナダでは、店内で食事することを「dine in」と言うことが多いようです。「dine」は「食事する」という意味の動詞。「dine in」で「中で食事する」ことを表し、「dine in a restaurant(レストランで食事する)」と表すことができます。
また、注文をしたら店員さんから「for here or to go ?(イートイン、もしくはテイクアウトですか?)」と聞かれることが多いでしょう。「for here」は「ここで食べる」ということを言います。また「eat in」も通じないことはないようでが、「eat in」にはレストランやカフェで食べるというより、「家で食事する」というニュアンスに近いのだそうです。
イギリスでは「eat in」を使う
一方でイギリス英語圏では日本と同じで「eat in」が多く使われています。例えば「eating in or take away ?(イートインですか? それともテイクアウトですか?)」と聞かれることが多いでしょう。店内で食べる場合は「to eat in, please.(イートインでお願いします)」と言うことができます。
最後に
普段よく「テイクアウト」を利用するという方も多いのではないしょうか? また「テイクアウト」は、和製英語ではなく海外でも通じることがわかりましたが、国によっても表現が変わります。アメリカ英語圏では「to go」、イギリス英語圏では「take away」が主流です。海外で「テイクアウト」をする際、会話の参考にしてみてください。
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