タスクに優先順位を付ける
タイパを向上させるには、業務を頼まれた段階で各業務に優先順位を付けることが大切です。優先順位を付けて、優先順位の高い業務にしっかりと時間をかけることで、タイパを高める効果が期待できます。
逆に優先順位が低い業務に注力しすぎると、限られた時間の中で「やるべき仕事」を消化しきれなくなる可能性があります。業務を完遂させられないのは、業務全体のクオリティを著しく低下させるNG行為です。
業務の優先順位を決めるときは、業務の重要度や緊急度について、上司や同僚に確認することが大切です。決して自己判断で優先順位を決めないようにしましょう。
集中力を高める
仕事において時間対効果を上げるには、業務に集中できる環境づくりが重要です。しっかり業務に集中できれば、より短い時間で同じだけのパフォーマンスを発揮できるようになるため、自然とタイパが上がっていきます。
集中力を高めるには、使い慣れたツールを使うのが有効です。例えば、自宅で使っているのと同じキーボードを職場に持ち込めば、打鍵感に違和感を覚えることなく快適に仕事ができます。
また、「ポモドーロ・テクニック」を使うのも効果的です。ポモドーロ・テクニックとは、「25分仕事をして5分休憩する」を繰り返す時間管理術です。集中力や生産性を上げる効果が期待できます。
完璧を追い求めない
完璧を求めて仕事をすると、タイパが下がってしまう恐れがあるので注意しましょう。細部にまでこだわって業務に当たると、必要以上に時間がかかるにもかかわらず、「全体の完成度はそれほど上がっていない」という現象が起きてしまいます。完璧を求めすぎて業務の締め切りを守れないというのであれば本末転倒です。
タイパを意識して仕事をするには、その業務にどれほどの完成度が求められているのかを把握した上で、適切な熱量を持って業務に当たるのが大切です。「完璧を追い求める業務」と「完成すればOKな業務」にメリハリを付けて仕事をすれば、自然とタイパは上がっていくでしょう。
タイパ以外の「〇〇パ」という言葉
世の中には「タイパ」以外にも「〇〇パ」という言葉が存在します。「〇〇パ」という形で使われている言葉を二つ紹介します。「タイパ」とセットで覚えて、ボキャブラリーを増やしましょう。
コスパ
コスパとは「コストパフォーマンス」を略した言葉です。日本語で言えば「費用対効果」と表現されます。かけた費用に対してどれくらいの満足度が得られたのかを示す表現として、広く使われている言葉です。
支払った金額に対して高い満足感が得られたときには、「コスパが良い」「コスパが高い」と表現します。逆に高い金額を払った割には満足度が高くなかったときには、「コスパが悪い」「コスパが低い」と言い表します。
コスパという言葉を使った例文は以下の通りです。
・化粧品を選ぶときは、何よりもコスパの高さに重点を置いています
・今日のランチで使った和食屋さん、コスパが悪くてがっかりしちゃった
・コスパばかりを重視していたら、買い物するのが楽しくなくなりました
スペパ
スペパとは「スペースパフォーマンス」を略した言葉です。日本語で表現するなら「空間対効果」と言い換えられます。間取りや収納に使用する空間をどれだけ有効的に使えたかを評価するときに使う言葉です。
新型コロナウイルスの流行によって「おうち時間」が増え、間取りや収納の効率をこれまで以上に考えるようになったことで、スペパという言葉が生まれたといわれています。
スペパという言葉を使った例文は以下の通りです。
・このラックを置いたことで、玄関横のスペパが大きく向上しました
・スペパを意識しながら収納を考えるようになった結果、片付け力がアップしました
・狭い部屋でも家具の配置を工夫すれば、もっとスペパを高められるかもしれません
タイパはもう流行語ではない
タイパはもはや流行語の域を超えた「一般的な言葉」に成長しつつあります。意味を知らないと会話についていけなくなる場面もあるかもしれません。「若者言葉だから」と敬遠せずに、積極的に意味や使い方を吸収して、言葉を「自分のもの」にしていくことが重要といえます。意味や使い方をしっかり覚えて、若者と気後れせずに会話ができるようになりましょう。
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