自己主張を避けるパターン
自己主張を避けるアプローチは、「服従タイプ」「回避タイプ」に分けられます。
・服従タイプ(Lose-Win):一方が相手の意見を受け入れて、自分の要求を抑える
・回避タイプ(Lose-Lose):対立を表面化させず避けることで平和を保とうとする
自己主張を抑える方法は、一時的な争いを避けられるのが最大のメリットです。ただ、根本的な解決にはなりません。
服従タイプは、短期的にはメリットを生んでも、長期的には一方の自己犠牲的な状態をつくります。回避タイプは、対立を解決してもデメリットが大きい場合に見られます。
妥協するパターン
妥協タイプは、対立する両者が少しずつ譲り合い、合意する方法です。関係を現状より悪化させず、対立を早く解決できるのがメリットです。
主に、時間やリソースが限られている場合、または両者が等しく権力を持っている状況で用いられます。
言い換えれば、どちらも少し勝って少し負けるアプローチなので、双方に不満を残しやすいのがデメリットです。長期的・根本的な解決には不向きで、時間がたてば再び対立が表面化するでしょう。
コンフリクトは職場の活性化にもつながる
一見、コンフリクトにはデメリットしかないように見えます。しかし、コンフリクトを活用するマネジメントもあります。コンフリクトマネジメントにはどのような効果があるのか見ていきましょう。
コンフリクトを活用するマネジメント
コンフリクトはどのような会社でも存在します。組織において、メンバー同士の立場や役割、価値観が全く同じということはないからです。
いわばコンフリクトは、それらの違いが明らかになった状態です。これを対話につなげ対立の解消に生かす考え方を、コンフリクトマネジメントと呼びます。
コンフリクトマネジメントがうまくいけば、コンフリクトは円滑なコミュニケーションに役立ちます。意見を自由に言いやすい職場は、新たなアイデアが生まれやすく、従業員のモチベーションも上がるでしょう。
コンフリクトへの適切な対処法を身に付けよう
コンフリクトは、放置すると深刻化し、職場の人間関係や生産性を悪化させる厄介な問題です。しかし、コンフリクトマネジメントをしっかり身に付ければ、コンフリクトに対して適切な対処が可能です。
職場のコミュニケーションが円滑になれば、個人や部署の間で異なる立場への理解が進みます。お互いに対する配慮は、自分が担当する仕事だけでなく職場全体のメリットを考えた協力体制につながります。コンフリクトマネジメントで、コンフリクトのメリットを引き出しましょう。
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