じょう‐し〔ジヤウ‐〕【上司】
1 その人より役職が上位の人。上役。「―の許可を得る」
2 その官庁の上級の官庁。
3 荘園制で、現地で実務にあたる下司(げし)に対し、在京の荘官。預かり所(どころ)。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「上司」とは、役職が自分より上位にある人を指す言葉であり、業務上の指示・指導を行う立場の人を意味します。特に職場においては、自分の直属の指揮命令系統に属する人を指す場合がほとんどでしょう。
一方、「上長」は目上の人をより広く指す言葉であり、必ずしも業務上の指揮命令系統に限定されません。
こうした違いを理解しておくと、職場内での適切な言葉遣いに役立つでしょう。
【目次】 [hide]
「上長」に関する疑問を解決
「上長」という言葉は職場で頻繁に使われる一方で、誰をどのような場面で「上長」と呼ぶべきなのか、疑問に思うこともあるかもしれません。特に社外の相手や直属の関係が曖昧な場合、何と呼べばいいか迷うことも多いのでは? そこで、ここでは、具体的な場面に即して疑問を解決していきます。

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社外の人を「上長」と呼ぶ?
通常、「上長」という言葉は社内で使われることが多く、社外とのコミュニケーションでは使わないのが一般的でしょう。例えば、取引先に対しては、具体的な役職名(「部長」「課長」など)を使うほうが明確で誤解を生みにくいでしょう。
一方、自分の上長を社外の人に紹介する場合も同様で、「部長の△△です」というように役職名を伝えたほうがわかりやすいでしょう。
「直属の上長」と言える?
一般的には「直属の上司」と言うほうがわかりやすく、誤解を生まないでしょう。組織によっては、直属の課長や部長を「上長」と表現する場合もあるため、自分の職場での慣例を確認しておくことが大切です。
最後に
この記事を通じて、「上長と上司との違い」や「上長の範囲」について理解が深まったのなら幸いです。
自分の職場で「上長」がどんな役割を果たしているのかを改めて考え、日々のコミュニケーションに役立ててみてください。ちょっとした視点の変化が、働きやすい環境づくりにつながるかもしれませんよ。
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