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2025.03.10

「熟せる」とは物事をうまく処理できること!読み方・類語・言い換え表現もご紹介

「熟せる(こなせる)」とは、「こなす」を「~できる」というかたちに言い換えた表現です。本記事では「こなせる」の意味を使い方とともにご紹介します。類語や言い換え表現も、あわせてチェックしていきましょう。

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「熟せる」(こなせる)の意味とは

「熟せる」(こなせる)は、「熟す」という言葉の可能形です。「熟す」を「~できる」という形に変化させています。

ビジネスマンたち

(c)AdobeStock

例えば、「買う」の可能形は「買える」、「待つ」の可能形は「待てる」です。

  • 買う→買える
  • 待つ→待てる
  • 読む→読める
  • 書く→書ける
  • 話す→話せる

 

また、「熟す」には以下のような複数の意味があります。

こ‐な・す【▽熟す】 の解説
[動サ五(四)]《粉 (こ)に成す、の意》
1 食べた物を消化する。「胃腸で食物を—・す」
2 かたまっているものを細かく砕く。「畑の土を—・す」
3 技術などを習って、それを思うままに使う。また、身につけた技術でうまく扱う。自在に扱う。「数か国語を—・す」「新型の機器を—・す」
4 与えられた仕事などをうまく処理する。「ノルマを—・す」
5 売りさばく。「在庫品を—・す」
6 見下げる。けなす。
「這入れませんと恐れ入ったら、それ見ろと直ぐ—・されるに極っている」〈漱石・坑夫〉
7 動詞の連用形に付いて、自分の思いのままにする意を表す。うまく…する。完全に…する。「使い—・す」「乗り—・す」「読み—・す」
[可能]こなせる

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

日常生活やビジネスシーンでは、上記の「3」や「4」の意味で用いるのが一般的です。

主に、仕事をうまく処理できることや、身に付けた技術を思いのままに使えることを「熟せる」と言い表します。

「こなす」「こなせる」を使った例文

「こなす」や「こなせる」は、日常生活やビジネスシーンで以下のように活用できます。

  • 彼女は営業から経理まで、すべてをこなすスキルがある。
  • 彼は、先週導入したソフトをすでに使いこなしている。
  • 彼女は、与えられた仕事をいつも1つひとつ丁寧にこなすと評判だ。
  • 今日も起床後は朝日を浴び、ストレッチをしてコーヒーを淹れるという朝の日課をこなした。
  • 英語を仕事で使いこなすため、週に1度英会話教室に通っている。
  • 彼女は、どんな役でもこなす俳優として注目を集めている。
  • 食材を混ぜる、刻む、砕く、おろすと1台で4役こなす調理器具を開発した。
  • 周囲の協力なく、1人でなんでもこなせると思ったら大間違いだ。
  • 経験を重ねた彼女なら、新しい仕事でもこなせると信じている。
  • 短期間でなぜこれほど膨大な仕事がこなせるのか、いつか教えてもらいたい。
  • 諦めずに鍛錬を重ねれば、難しい仕事もいつかこなせるはずだ。
  • 新居のキッチンは、料理を楽にこなせる動線に設計されている。

 

「こなせる」の類語や言い換え表現

「こなせる」はシーンに応じ、以下のような語句に言い換えられます。

データを分析する男性と女性

(c)AdobeStock

ここではそれぞれの意味とともに、使用例について確認していきましょう。

「こなせる」の類語や言い換え表現
  1. 「扱える」
  2. 「計らえる」
  3. 「さばける」
  4. 「切り回せる」

「扱える」

「扱える」は、「扱う」の可能形です。「扱う」には「こなす」と同様に、仕事を処理したり、道具を取り扱ったりといった意味があります。

また、「扱う」は「取り扱う」と言い表すこともあります。いずれも「こなす」や「こなせる」と似たニュアンスで、以下のように使用してみてください。

  • 新しいソフトを扱えるようになったのは、先輩の指導のおかげだ。
  • 最新機種をスムーズに扱えるようになるまで、まだまだ時間がかかりそうだ。
  • その問題をうまく取り扱えるのは、部署内で彼女だけだろう。
  • 宅配便で取り扱える荷物のサイズや重さについて、確認しておいてください。

 

「計らえる」

「計らえる」の原形は「計らう」です。「計らう」も「こなす」のように、物事を処理するという意味があります。

異なるのは、相手の事情を考えたり、相談したりといった意味が含まれる点です。特に、物事がうまく運ぶよう、よく考えたうえで処理することは「取り計らう」と言い表します。

  • さまざまな経験を重ねたおかげで、チーム内の仕事がスムーズに進むよう、物事を取り計らえるようになった。

 

「さばける」

「さばける」は「さばく」を可能な形にした言葉です。「さばく」には「裁判する」という意味のほか、物を思いのままに扱ったり、複雑な物事を適切に処理したりといった意味があります。

また、商品を売りつくすことや、食材を包丁でばらばらにすることも「さばく」と表現されます。

  • 仕事量が多すぎて、1人ではさばけない。
  • 大量に用意した商品が、午前中の間にすべてさばけた。
  • 何度も練習したおかげで、魚が上手にさばけるようになった。

 

「切り回せる」

「切り回す」は、集団の中心になって物事を処理することです。「こなす」とは、主要人物として仕事を処理する点が異なります。

また、「切り回す」には「巧みにやりくりする」というニュアンスも含まれます。

集団の中心として、物事をうまくこなせた際は「切り回せる」という言い換え表現を検討してみましょう。

  • オープンの慌ただしさが落ち着き、店舗を1人で切り回せるようになった
  • まだまだ、リーダーとして仕事を切り回せる自信がない。

 

「こなせる」をビジネスシーンで正しく使おう

PC作業する女性

(c)AdobeStock

「こなせる」には、物事を処理できたり、身に付けた技術をうまく使えたりといった意味があります。「こなす」を可能形に変えた言葉です。

類語や言い換え表現には「扱える」や「計らえる」などが挙げられます。シーンによっては「こなせる」より、これらの表現のほうが適しているかもしれません。

それぞれの正しい意味を知り、日常生活やビジネスシーンでぜひ活用してみてください。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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