家事や育児に不安がある
「産後2週間で仕事復帰しましたが、仕事中の搾乳がキツかった〜。そして家では赤ちゃんが母乳を待っている…。家事は全面的に夫任せにできても、育児はそうはいかないと痛感しました」(建築/女性)
というように、母親にしかできない役割もあるのが現実。また、「やってみないとわからない」家事の大変さにも、不安を抱える人はいる模様。
「もともと家事は得意な夫。でも実際に専業主夫をやってみたら、『こんなにたくさんやることがあったのか〜』と驚きそう。そしてギブアップしそう」(広告/女性)
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周囲の理解が得づらい
「実家に帰ったとき、親から『あなたはニートでしょ』と言われました(>_<)。専業主夫ですと言い返せなかった」(主夫/男性)
というように、自分たちに抵抗感がないとしても、周囲の目はそうもいかず…。
「世の中はどんどん進化し変わっていっているにもかかわらず、恋愛観や結婚観は旧来の価値観が色濃く残っている。まだまだ昔の価値観に引っ張られているように感じます」(婚活支援サービス・パートナーエージェント)
家庭の収入が減る
夫が主夫になることで、お金の面ではどんな変化が起こるでしょうか。夫婦の将来を見据えてのマネー&キャリアプランは? ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに聞きました。
「妻の収入だけで夫婦が生活できることが大前提ですが、もっとも心配なのは出産後です。産休・育休で妻の収入が減ってもやっていけるだけのお金の準備ができているか。減給したぶんをカバーできる方法があるか。たとえば、夫には自宅でできる仕事をしてもらう、などを検討したほうがいいかもしれません。一時的に主夫になっても、完全に社会や仕事と絶縁してしまわないほうがいいでしょう」
(参考/『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』(井戸美枝・著))
十分な蓄えと、いざというときの稼ぐ手段。そのどちらも必要といえそうです。
夫が専業主夫になることのメリットとは
周りに例が多いわけではない家族の形だから当然不安なことは多いけれど、いざやってみれば、メリットを感じる人も。これから実践を考えている人は、体験者の声を参考に。
仕事やキャリアを優先できる
働く女性にとって、疲れ切って帰宅した後、家事を気にせず休息できて、次の日に向けて英気を養うことができたら、理想的。さらには、子どもが熱を出したときに面倒を見てくれたり、保育園の送り迎えなど、夫が全面的にやってくれたら、思う存分仕事に集中できそう。
「育児休暇を1か月だけ取ってすぐに職場復帰できたのは、夫が主夫だったから」(外資系・女性)
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お互いに感謝の気持ちが湧く
専業主夫になって初めて、家事の大変さがわかるのと同じように、妻のほうも夫の役割にありがたみを改めて感じる…。そんな関係性がもてたら、夫婦の関係も良好に長続きしそう。
「ただし! 稼ぎ頭である妻には、保険に死亡保障をつけて、いざというときに残された夫が困らないように準備しておくことも忘れずに」(ファイナンシャルプランナー・井戸美枝さん)
ずっと先のこと・万が一のことまで考えておくのが、夫婦としての真の思いやり。それが実践できたとき、専業主夫もうまくいくのかもしれません。
【100人に聞いた】専業主夫に向いている人の傾向とは
最後に、専業主婦が向いている男性の傾向についてもアンケートを取りました。専業主夫になるケースもさまざまな背景があると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
結果は以下のようになりました。
家事が得意…29.5%
マメ…14.7%
しっかりしている…8.4%
気が利く…6.3%
家の管理ができる…6.3%
その他…34.7%
さまざまな意見が挙がりましたが、共通して言えることは、家を任せても問題がないということでしょうか。夫が専業主婦になることでメリット・デメリットそれぞれあると思いますが、相手の特徴をふまえて、お互いに合議ができるとよいのではないでしょうか。
※アンケートは30~49歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数122名。
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
メイン・アイキャッチ画像/(C)Adobe Stock
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