首がすわる前に縦抱きしてもいい?
縦抱きは首すわりが完了してからでなければできないと思っている人もいるかもしれませんが、実際には、首すわり前から可能です。
首と頭をしっかり支え、肩にもたれさせるようにして抱っこすれば、安全に縦抱きできます。この姿勢なら、授乳後のげっぷをさせるのにもラクですし、横抱きで腕が疲れたときにも便利です。ただし、赤ちゃんの負担にならないように、あまり長時間の縦抱きはせず、基本は横抱きで抱っこして、授乳後の数分だけなど、決まったタイミングで縦抱きするのがおすすめです。
首がすわったら抱っこはどう変わる?
しっかり安定して首がグラグラしなくなってからは、抱っこの仕方はどのようにするのがよいのでしょうか?安定する抱っこの仕方を紹介します。
首すわり後の基本の抱き方
基本的には縦抱きで抱っこすることが増えます。横抱きだと機嫌が悪くなる赤ちゃんも増えるため、縦抱きせざるを得ないことがあります。
縦抱きのときには、胸から肩くらいの高さで抱っこすることを意識します。片腕をおしり全体にあて、もう片腕をわきの下にあてて支えるようにする抱っこです。
抱っこの仕方で迷ったら、まずは赤ちゃんの様子を観察しましょう。赤ちゃんが喜んでいるようなら、その抱き方でOKです。表情や機嫌をよく見て決めます。
おんぶもできるようになる
しっかり首すわりができると、おんぶ紐を使ったおんぶも可能です。ただし、最初から長時間おんぶし続けるのはやめましょう。赤ちゃんの負担にならないよう、まずは短時間から始めます。また、おんぶしたときの高さに、赤ちゃんに取られたくないものや危険なものがないか確認することも忘れないでください。思わぬけがや事故の原因になる可能性があります。
おんぶしていると赤ちゃんの様子を直接見られません。そのため、定期的に鏡でチェックすると安心です。危険なものを持っていないか、様子が変ではないかなどを観察します。
スリングを使うときは?
赤ちゃんを抱っこする道具の一つスリングを使うと、さまざまな抱っこができます。発達段階に合わせた抱き方ができるアイテムです。赤ちゃんが喜ぶ抱っこの仕方を見つけましょう。
首すわりの頃からできる代表的な抱っこには、赤ちゃんを開脚させて抱く「寄り添い抱き」、ママと同じ前方を向くように抱く「カンガルー抱き」、腰の辺りで抱く「腰椅子抱き」などがあります。
どの抱き方にも共通しているのは、赤ちゃんのひざをおしりよりも高くした姿勢で、赤ちゃんが丸まった状態で抱っこすることです。ポイントを押さえておくと、家事や買い物する場合などで、抱き分けができて便利です。
知っておきたいお風呂のポイント
お風呂に入るのは、赤ちゃんと一緒だと大変な仕事です。ママが1人で入れるときでも、無理なくスムーズに進めるには、どのようにすればよいのでしょうか?
首すわり前と後のポイントを知ることで、赤ちゃんとの入浴がラクにできるはずです。
首すわり前は脱衣所に寝かせておく
まだ首が安定していない赤ちゃんとお風呂に入るときには、ママが先に体や髪を洗って用意します。その間、「赤ちゃんには脱衣所で待っていてもらう」とスムーズです。バスタオルを敷いて寝かせておいたり、バウンサーに寝かせておいたりするとよいでしょう。服を脱がせて、上にタオルをかけてあげると、お風呂に入れるときの手間が最小限になります。
ママが見える場所だと、赤ちゃんが安心していられるのでベストです。寒い季節には、脱衣所を暖かくする暖房も忘れずに使用します。 寝かせて待っている間に、赤ちゃんがおしっこをしてしまう可能性もあります。バウンサーや床を汚さないために、防水シートを敷いておくのがおすすめです。
首すわり後はバスチェアを使おう
バスチェアの使用は、首がすわってからです。バスチェアを使えるようになると、一緒にお風呂に入れるので、首すわり前ほどの手間がかかりません。同じ浴室にいれば、常に見える場所に赤ちゃんがいるので、ママも急いで体を洗ったり、浴室を開け放して寒い思いをせずにすむので助かりますね。
リクライニング機能があるタイプのバスチェアなら、首すわり直後でも使えます。寝かせておけるので、まだ座れない赤ちゃんでも使えるアイテムです。首すわり後から2歳くらいまで使えるものを選ぶと、長く活用できます。
バスチェアに座っている赤ちゃんを洗うには、まずはそのまま洗える部分を洗います。その後、持ち上げなければ洗えない背中部分を洗って完了です。
首がすわる前に注意すること
グラグラと頭が揺れてしまい不安定な首すわり前は、特に注意すべきことがたくさんあります。安心して育児ができるように、常に細心の注意を払いましょう。
強く揺さぶらない
不安定で揺れやすい首すわり前の赤ちゃんの頭は、強く揺さぶると「乳幼児揺さぶられ症候群」になる可能性があります。頭が揺れることで、血管や神経を傷つけてしまうというものです。赤ちゃんは揺さぶる刺激に弱いので、首をしっかり支えて揺れないようにします。
あやすときや寝かしつけのときにする程度の揺さぶり方であれば、乳幼児揺さぶられ症候群になる恐れはまずありません。ただし、どんなときでも赤ちゃんの様子をチェックしましょう。
赤ちゃんの機嫌がよければ大丈夫ですが、不機嫌そうな様子や具合が悪そうな状態の場合、bを調整して、心地よい揺れ方ができるようにします。
外出する際はベビーカーを使う
首すわり前の赤ちゃんと出かけるときには、ベビーカーを使うのが便利です。赤ちゃんの重さが気にならないので、ラクに移動できます。また、荷物をたくさん積めるのもベビーカーの魅力です。買い物に行くときにベビーカーを利用すれば、ママ1人でも少ない負担で荷物を運べます。
ただし、段差や階段があると思うように動けなくなる点に注意が必要です。近くにエレベーターやスロープがあるかどうかを事前に調べておくとまごつきません。
また、車で出かける際には、チャイルドシートの使用が義務付けられています。これは法律で定められている決まりです。6歳未満の子どもや赤ちゃんは必須なので、車移動では必ず装備するようにしましょう。
人気【ベビーカー】のおすすめは!? |ベビーカーの賢い選び方 | Domani
窒息のリスクがない環境をつくる
生後1カ月を経過した頃から、うつ伏せにして遊ばせることも出てきます。首すわりの練習にもぴったりですが、安全に充分気を付けることが必要です。
特に、ふわふわした柔らかいものを遠ざけておきます。大人には快適な柔らかい布団やクッションも、赤ちゃんにとっては窒息の原因になりかねません。ぬいぐるみやポリ袋も窒息の危険があるものなので、赤ちゃんの手の届かないところへ閉まっておきましょう。
うつ伏せで遊ばせていると、赤ちゃんが吐いていても気付かないことがあるので、いつもより注意深く目を離さないようにします。また、そのまま寝かせてしまうと寝返りが打てない赤ちゃんは、窒息の危険や「乳幼児突然死症候群」の危険が高まります。寝そうになったら必ず仰向けにするように気を付けましょう。
あわせて読みたい
▶︎子どもの鼻づまりケアは自宅で!本当に便利と実感したのは【電動鼻水吸引器】
▶︎「できなかった」より「できた」を大事に。やりくり上手なワーママになるための3つの方法
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com