一つ結びの簡単基本アレンジ【高め・低め】
一つ結びは、結ぶ位置によってスタイルの雰囲気が大きく変わります。なりたい印象に合わせて結ぶ位置を変えてみることがフレッシュに見せるコツ。ミディアムヘアを例に、高め・低め位置での基本の一つ結びのポイントをさっそくレクチャー!
【高め】大人の爽やか一つ結び(ポニーテール)
ヘアアレンジの中でもカジュアルな印象があるポニーテール。若い頃はサッとまとめたポニーテールでも様になっていましたが、大人になるとポニーテールの高さによって若づくりに見えたり、老けて見えたり。また、きっちりタイトだと顔が大きく見えるけれど、くずし方によっては疲れて見える… なんてことも。けれど、ちょっとしたポイントを押さえれば素敵に見えるポニーテールに仕上がるんです。
そのポイントというのが【ゴム結びの高さ】【くずし方】【毛束のハリ感】の3つ!
POINT1 ゴム結びの高さ
ゴムの位置が高いと元気で若々しい印象ですが、子供っぽく見えたり、大人になると「似合う・似合わない」が明確になってきます。逆に、低い位置にすると落ち着いた印象になりますが、こなれ感をうまく出さないと老け見えすることも…。では、「大人が失敗しない位置は?」というと耳上ラインの高さです。この位置だと軽やかでありながら大人の落ち着いた雰囲気も漂うので、品よく仕上げることができます。
手ぐしで髪全体をまとめたら耳上ラインの高さにし、ゴムで結びます。事前に太めのヘアアイロンで毛先だけ外巻き・内巻きとランダムに巻いておくとポニーテールに動きがでてキレイに仕上がります。
POINT2 くずし方
ポニーテールをくずすとき、よく目にするのは後頭部の上側から毛束を引き出す方法ですが、引き出し方によってはかわいすぎて見えたり、ルーズになりすぎる場合もあります。働く40代におすすめなのは、後頭部の下側を引き出すことです。上側はすっきりさせたまま、下側を適度にたゆませるとルーズになりすぎず、きちんと感やハンサムさをキープできます。
ポニーテールを片手で持ち上げ、反対の手でくずします。くずす部分は、耳の中間から下のみにするとバランスよくくずすことができます。指で毛束を細くつまんだら、頭皮から垂直方向に向けて引き出します。下へ向けて引き出すとルーズになりやすいので要注意。髪の表面から引き出したら、その隣は奥から引き出す… を交互にするとキレイにくずすことができます。
POINT3 毛束のハリ感が大事
年齢とともにゴムで結んだ毛束のハリがなくなってさみしく見える…と感じることがありませんか? ポニーテールは結び目付近の髪にハリがある方がキレイでアクティブな印象に仕上がります。毛量が少ない髪やハリコシがない髪の場合も、ちょっとしたコツでハリを出すことができますよ。
ゴムの結び目の下にアメピンを2本挿します。アメピンが毛束を支える役割となることで、ポニーテールにハリが出やすくなります。
ポニーテールにハリがでると後ろから見たときもキリリとした印象に。
【低め】タイトにまとめた一つ結び
シンプルでタイトな一つ結び。きちんと感があり、仕事はもちろん、定番といえるスタイルですよね。けれど、タイトなだけに顔の面積が大きく見えてしまったり、さみしげに見えてしまうことも。
そんなときこそ、前髪やサイドといった顔周りのアレンジが大切! 前髪やサイドから細く毛束を出すことでやわらかな雰囲気や華やかさをプラスできるんです。
HOW TO
スタイリング剤はバームを用意
髪全体:手のひらにヘアバームをなじませてから手ぐしで髪を後頭部で一つにまとめます。コームで毛流れを整え、襟足近くでゴムで結びます(ゴムは飾りつきでなくベーシックタイプでもOK)。
STEP1 前髪を斜めに流してコームで整える
前髪にもあらかじめヘアバームをつけておきます。小鼻の延長線上で分け目をとり、分量の多いほうの前髪をコームでなでつけるようにして斜めに流します。
STEP2 コームの先端で毛束を3〜4つ出す
前髪の毛束は、1cm幅の髪を4束に分ける目安の細さがベター。そのため毛束を出すときは、指よりもコームのテールを使うのがおすすめで、テールを使うと前髪がくずれることなく束感がつくれます。
前髪の浮きや割れを抑えたいなら〝前髪グルー〟がおすすめ
▲マトメージュ 前髪グルー ¥1,100
おでこに塗って前髪を貼り付けるだけで、理想の前髪をキープできるスタイリンググルー。塗りやすい刷毛タイプ。
STEP3 耳上から毛束を引き出す
指先にヘアバームをなじませたら耳上の髪を引き出し、耳にかぶせます。さらに、細い毛束を数本出して透け感をつくるとおしゃれニュアンスに。落ちてきたもみあげの後れ毛もヘアバームをつけた指先で束にしましょう。
後ろ姿はこんな感じ!
【簡単にできる】一つ結びのヘアアレンジ
アシンメトリーな一つ結び
今どきこなれて見えるのはシンプルな一つ結び。ゴムと後れ毛にひと工夫すれば、疲れ感を倍増させる所帯じみた一つ結びになりません。
How to
あえて左右非対称に!
片方の後れ毛を出したら、片方はすっきり耳にかける。フェイスラインはアシンメトリーにすると、一つ結びも手をかけたように。
タイトなひっつめ一つ結び
とりあえずひと束にまとめて結ぶ「ひっつめ髪」は、時におばさん見えしてしまうことも。大きな原因は束ねた毛束が無造作すぎることかもしれません。そんなときのおすすめは、毛束を折り返してコンパクトにまとめるアレンジ。タイト感のある毛束が今っぽく、きちんとした印象も出るので働くシーンにもぴったりなんです。
慣れたら1分と言わず、30秒で完結できる簡単さなのでぜひ試してみてくださいね。
HOW TO
STEP1 襟足で一つ結びにする
ヘアバームを手のひら全体になじませます。分け目をつけずに髪全体を手ぐしでまとめ、襟足のあたりで一つ結びにします(使用したのはベーシックな黒ゴム)。
STEP2 毛束を折り返して毛先をゴムにはさむ
結んだ毛束を折り返し、毛先4〜5cmをゴムの間に差し込んで固定します。
STEP3 折り返し付近をゴムで結ぶ
折り返した毛束の半分くらいの位置をゴムで結びます。短い髪の毛先がピョンと出てもニュアンスになるのでそのままでOK。
STEP4 後頭部から髪を細くつまみ出してニュアンスをつくる
つまみ出すときは「後頭部全体からまんべんなく」で、表面の髪をつまみ出したら、その隣は奥のほうの髪をつまみ出して交互にするとこなれ感のある雰囲気になります。もみあげの後毛を、指先に残ったバームで束感にするのもポイント。
後ろ姿はこんな感じ!