【目次】
・支払い方法などクレジットカードの基本をおさらい
・クレジットカードの賢い使い方を覚えておこう
・クレジットカードを使う注意点も忘れずに!
支払い方法などクレジットカードの基本をおさらい
クレジットカードのブランド
クレジットカードには「VISA」「MasterCard」「JCB」などの国際ブランドと、「セゾンカード」「オリコカード」などの国内ブランドがあり、そのブランドによって付帯サービスや特典が変わってきます。
また、クレジットカードには、「ステータス」と呼ばれるランク付けがあり、「通常カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」の順に、ステータスが高くなっていくのが一般的。ステータスが高くなるにつれて審査は厳しくなり、年会費も高額になりますが、その分付帯サービスの充実度は上がります。
支払い方法の種類
クレジットカードの支払い方法には、「1回払い」「2回払い」「ボーナス1回払い」「翌月1回払い」「分割払い」「リボ払い」の6種類あり、その方法によっては手数料がかかる場合もあります。
1~2回払い・ボーナス1回払い・翌月1回払いでは、ほとんどのクレジットカードで分割手数料はかかりませんが、3回以上の分割払いやリボ払いでは、分割手数料がかかることに。
結果的に購入金額よりも多くお金を払うことになるので、支払い方は十分考えて選択することが大切です。
【クレジットカード】おすすめランキングは?ゴールドとプラチナ別にピックアップ
付帯サービスと機能
クレジットカードには、便利な機能がさまざま付いています。これはクレジットカード会社によって異なりますが、「付帯保険」「電子マネー・決済」「キャッシング」「リボ払い」「家族カード」「ETCカード」などがあります。
付帯保険には、盗難紛失保険や海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険などがあり、旅先でのトラブル時に役に立ちますが、旅先への交通費を対象のクレジットカードで支払いしたときのみ適用、などの条件がつくこともあるので注意が必要です。
「電子マネー・決済」は、SuicaやPASMOなどの交通系からApple Pay・楽天Edyなど、さまざま。活用方法をよくイメージして、自分にとってよりお得なサービスが付帯されているクレジットカードが良いでしょう。
【クレジットカード】のおすすめ9選|年会費無料、還元率が高いのは?
クレジットカードの賢い使い方を覚えておこう
まずはどのカードを使うかが大切
クレジットカードを使う前に、まずはどういうカードを選ぶのが賢いのかを解説します。クレジットカードを選ぶために優先したいポイントは2つ。
【還元率の高さ】
ひとつは還元率の高さ。クレジットカードを使う最大のメリットは、「利用金額に応じたポイント還元」です。せっかく同じ金額を支払うなら、より多くのポイントをもらえるクレジットカードを使った方が当然お得。
ポイントの還元率は、0.5%程度が一般的です。しかし最近では1%を超えるクレジットカードも珍しくありません。特定の条件を満たすことで、ポイントの還元率がもっと高くなるクレジットカードもあります。
一度作ると何年も使うことになるため、少しの還元率の差でも、数年後には大きな差になって現れてきます。つまり、クレジットカードはできるだけポイント還元率の高いものを選ぶのが大切なのです。
【年会費無料などの特典】
クレジットカードには年会費無料のものと、数千円〜年会費が必要なものがあります。
年会費がかかるクレジットカードはその分、旅行保険などの付帯サービスや、提携している施設の割引など、さまざまな特典が付いています。一見お得に思えますが、1年間にもらえるポイントが、年会費よりも高いようでは逆に損。割引になる施設がたくさんあっても、使わなければ意味がありません。
まずは、年会費無料、ポイント還元率が高めのクレジットカードを作り、使用頻度など様子を見ることがおすすめです。
カードはメインとサブの2枚を使う
クレジットカードにはどこで使用してもポイント還元率が同じタイプと、特定の店舗を使用するときに限り、普段よりお得にポイントを得られるタイプがあります。
そこでおすすめのクレジットカードの使い方は、「メインカード」と「サブカード」の2枚持ち。メインは平均してポイント還元率が高いクレジットカードを。ほとんどの支払いをこのクレジットカードで行います。
サブはよく利用するスーパーなどのクレジットカード。例えば近所にイオンがあり、よくそこで買い物をするのなら「イオンカード」をサブカードにしておくと、ポイントもお得に貯められます。
カードの所有枚数に制限はありませんが、2〜3枚程度のクレジットカードで使い分けるのが良いでしょう。
【クレジットカード】のポイント還元率が高いおすすめは?3種類を紹介
クレジットカードを使う注意点も忘れずに!
カードを持ちすぎない
ファイナンシャルアカデミー グループ代表の泉 正人さんによると、カードはあまり多く持ちすぎないことが大切だと言います。
「カードを複数もっていると支出総計がわからなくなり、結果使いすぎてしまう場合が多いです。おすすめは2枚。1枚をメイン、2枚目は予備カードという位置づけです。予備カードは〝引き落とし額の多い項目専用〞にすると支出が可視化しやすくなり、本当にそれだけかける価値があるのか振り返る材料にもなります。カード枚数を削れば、ポイントもまとまって使いやすくなるはずです」(泉さん)
クレジットカードは2枚に集約!泉 正人さんが語るその理由とは
裏面のサインと明細書チェックは必ず行う
ファイナンシャルプランナー丸山 晴美さんは、クレジットカードの不正利用を防ぐためにサインと明細書のチェックを徹底することを促しています。
「私はクレジットカードを不正利用されたことがあります。その原因は、カード会社から私を含む多くの人の情報が流出したことからでした。クレジットカード会社から手紙が来て、「スクリーニングした結果、あなたのカードからは不正を疑われるような取引は見受けられませんでした」といった内容に安心したのも束の間、通帳記入をしてびっくり! そんなに使ったはずのない金額が引き落とされており、慌ててネットで利用明細を確認したところ、明らかに自分が使っていない履歴が出てきました。即座にカード会社に連絡をしてその分のお金を返金してもらいました。
クレジットカードの不正利用をされたとしても、補償制度があるので全額自分が支払うことにはなりません。ただし、クレジットカードの裏面のサインはしっかりとしておく、海外で紛失盗難に遭った場合は、警察に届出をして、必ずポリスレポート(盗難・紛失届け)をもらうこと。そしてすぐにクレジットカードを止めること。これだけは実践してください。
最近は、紙の利用明細書が発行されず、Web明細になっているので、こまめにサイトから利用状況を確認するようにしましょう。」
ファイナンシャルプランナーが教える!「クレジットカードが不正利用されても、されなくても気をつけたいこと」【働く女性の質問箱】
クレジットヒストリーを良好に保つ
「クレジットヒストリー」とは、クレジットカードやローンを契約したときの個人情報や取引履歴のこと。カード契約期間中の支払い状況は、すべて「クレジットヒストリー」として記録されます。これはカードを解約したあとも5年間、クレジットカード会社が加盟する信用情報機関に保管され、さらにすべてのクレジットカード会社に共有されます。
つまり、もし支払いが遅れるなどの悪い記録が残ってしまうと、自分の信用が無くなってしまうということ。新しいクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることが難しくなってしまいます。口座の残高が不足して支払いが遅れるケースもあので、毎月の利用料金と口座の管理をしっかり行う習慣をつけておきましょう。