行動力がある
熱しやすく冷めやすい人は、楽しそうなことや面白そうなことはないかと、常にアンテナを張り巡らせています。そして自分が興味を持ったことは、すぐに実行に移す行動力の持ち主ともいえます。やってみた結果、手ごたえを感じられなくても、また次の楽しいことを見つければよいと前向きに考えているのかもしれません。あれこれと悩んだり迷ったりするよりも、とにかく行動するタイプです。
努力が苦手
熱しやすく冷めやすい人は、コツコツと努力することが苦手な傾向があります。例えば習い事や勉強などは、最初のうちは楽しいものですが、地道な努力をしなければある程度のレベル以上には到達できませんよね。
しかし熱しやすく冷めやすい人は、努力すれば上達できると分かっていても、つらい、つまらないという気持ちが先だって、上達する前にやめてしまうことも。もともと「楽しそうだから」「流行っているから」などといった理由で物事を始める場合も多く、努力や苦労を重ねてまで何かを極めるまで情熱が続かないのかもしれません。
流行に流されやすい
熱しやすく冷めやすい人は好奇心が旺盛なので、周りで流行っているものにすぐに影響されがちです。家族や友人がハマっていることがあれば、とりあえず首を突っ込んで、一緒に楽しみたがる。傾向も。1人で黙々と何かを続けるというより、みんなで盛り上がりたいと考える人も多いようです。
熱しやすく冷めやすい自分を変えるには
熱しやすく冷めやすい人が新しく何かを始めようとすると、周りから「きっと長続きしないからやめなさい」などと言われてしまうこともあるのでは?自分でも続ける自信が持てず、あきらめてしまうこともあるのではないでしょうか。熱しやすく冷めやすい性格を変え、物事を長続きさせるためのヒントを見ていきましょう。
続けやすい小さな目標を定める
熱しやすく冷めやすい人は習い事や勉強を始めるときに、いきなり高い目標を設定しがち。しかし、高い目標を達成するためには努力や時間が必要なため、途中で挫折しやすくなってしまいます。新しく始めたことを最後までやりぬくためには、続けやすい小さな目標を定めてひとつひとつクリアしていくのがおすすめです。
例えばウエストを5cm減らすことを目標に、ジム通いを始めたとします。このとき、マイナス5cmという目標はいったん忘れて、まずは1cm減らすことを目標にしましょう。1cm減らす程度なら、意外に早く簡単に達成できる可能性があります。目標を達成できるとうれしいですし、次のマイナス1cmに向けてのモチベーションも上がります。このように小さな成功体験を繰り返していくことで、熱しやすく冷めやすい人でも最後まで続けやすくなるはずです。
自分を客観視することが必要
熱しやすく冷めやすい人が何事も長続きしないのは、好奇心にかられてなんとなく始めてしまうからかもしれません。逆にいえば、自分にとって本当に必要なことや好きなことであれば、多少の困難があっても続けられるのではないでしょうか。やりたいことが見つかったときは、それが自分にとって必要なのかどうかを、客観的に考えてみましょう。実行する前に、やりたいと思う理由や、やってみた後の自分の姿をイメージするとよく分かるはずです。
例えば料理教室に通いたい理由が「人気がある先生だから」や「周りのママが皆通っているから」では、長続きさせるのは難しいかもしれません。通うことで料理上手になるというイメージがわかないため、仲良しのママがやめたとたんに、自分もつまらなくなってやめてしまうなんて可能性もあります。しかし「家族においしい料理を作りたい」のように、通う理由と通った後の自分のイメージが明確になっていれば、多少大変でも続けやすくなるでしょう。
さまざまなことにチャレンジするのもあり
熱しやすく冷めやすい人にとって、一つのことを長く続けるのは容易ではありません。まずはさまざまなことにチャレンジして、一番楽しいと思えるものを探しましょう。
全て体験したうえで一番楽しいと思えるものなら、飽きる可能性が低いため長く続けられるかもしれません。「自分にも続けられるものがある」と自信を持てるようになれば、次に始めることも長続きしやすくなるでしょう。一つのことにじっくり取り組めるようになったあなたを見て、周りの評価も徐々に変わってくるはずです。
仕事や趣味・人間関係を長続きさせるコツ
新しいことはともかく、現在進行形の仕事や趣味が長続きしないのは困りもの。熱しやすく冷めやすい人が、今の仕事や趣味、人間関係を長続きさせるコツを見ていきましょう。
ちょっとした工夫や変化を楽しむ
マンネリな状態が続くのは、熱しやすく冷めやすい人にとって大きなストレスになりがち。毎日単純作業を繰り返さなければならない仕事はもちろん、楽しみではじめた趣味であっても、いつも同じことの繰り返しではつまらなく感じてしまうのではないでしょうか。
しかしちょっとした工夫や変化を楽しめれば、毎日が新鮮で飽きない状態を作れるかもしれません。仕事なら、いつもと違う手順や新しいアイテムを試すなど、作業効率を高める工夫をしてみましょう。マンネリ状態を打破できるうえに、作業効率が上がればあなたに対する周りの評価も上がり、ますますやる気が出るでしょう。趣味や習い事などでも、普段は話さない人に話しかけたり、道具を新調したりすると気分が変わってより楽しめるようになるはず。気持ちが冷めそうになったら、早めに目先を変えてみるのがポイントです。
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すぐに結論づけない
結論を急ぎ過ぎるのも、熱しやすく冷めやすい人の悪い癖といえます。仕事も趣味も、最初は熱心に取り組みますが、すぐに結果が出ないと途中でイヤになり、自分にはもう無理だと思ってしまうことはありませんか?しかし、少し頑張っただけで結果が出るものなど、なかなかありませんよね。
また、熱しやすく冷めやすい人は、一度気が合わないと感じただけで付き合いを避けるようになるなど、人間関係においても結論を急ぐ傾向が。相手を知る努力をせずに、一方的に評価を決めてしまうのは、性急な振る舞いかもしれません。何にでもすぐに結論を出すのではなく、じっくりと向き合ってみてはいかがでしょうか。
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熱しやすく冷めやすいの英語表現
熱しやすく冷めやすいの英語表現を3つご紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
easy to warm and easy to cool
「熱しやすく冷めやすい」を直訳するなら、「easy to warm and easy to cool」が当てはまります。「warm」は暖かいのほかに「興奮した」「熱中した」、「cool」は冷たいのほかに「落ち着いた」「さめた」という意味でも使うことができますから、日本語の「熱しやすく冷めやすい」と同じニュアンスで使うことができます。また、「warm」のかわりに「熱」を意味する「heat」を使っても、興奮状態を表すことができます。ただし、性格のことを言っていると伝わりやすい表現ではないため、正確な意味を伝えたい場合は違う単語を用いても良いでしょう。
warm
((米やや古))〈人・性質などが〉熱気を帯びた(解説的語義)
興奮した[しやすい],熱中した,怒った;〔限定〕((古))〈議論が〉激しい,活発な;〈表現などが〉扇情的な;〈人・性質が〉好色の
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉cool
〈人・情熱などが〉さめる,冷静になる,静まる;他〈人・感情などを〉さます,落ち着かせる(down,off)
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
fall in and out of〜
fall in and out of〜は、fall in and and fall outのout の前のfallを省略した言葉で、何かにハマり、そこから抜け出すことを表しています。「fall in love」で「恋に落ちる」は有名な言い回しですので、聞き覚えがある人も多いでしょう。例えば「fall in and out of love」と言えば、「恋に落ちやすく、冷めやすい」ことが表現できます。さらに「すぐに」という意味を持つ「quickly」を最後に付け加えれば、熱しやすく冷めやすいことをより強調できるでしょう。
fall
【陥る】自〈人・物・事が〉(ある状態に)陥る(解説的語義)
(ある状態に)急になる,(事を)し始める≪into,in,to≫,(事を)しなくなる≪from,out of≫;(主に異常状態に)なる≪in≫([連語] fall+形:asleep/ill/sick/pregnant/silent/foul/due/vacant/flat/free)
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
capricious
熱しやすく冷めやすいの「移り気」な部分を伝えたい場合は「capricious」を使うと良いでしょう。
capricious
〈人・行為が〉気まぐれの,移り気な;〈事が〉予知できない
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
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