ネガティブ思考
「失敗してしまうのでは」などのネガティブ思考は、焦りや不安を呼び寄せます。大切な仕事ほどうまくいかないのは、自分を信じられなくなっているからかもしれません。「どうせうまくいかない」と投げやりになるのもよくありません。何かトラブルがあったとき、自分のせいだと思い悩むと心の余裕もなくなります。
そういうときは、「何があっても大丈夫」とポジティブな思考を心がけると、気持ちにゆとりが生まれます。肝心なときにネガティブ思考に陥り周りが見えなくなる人は、普段どおりの行動を心がけましょう。
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行動力がない
行動力がないと、人は同じ習慣や行動を繰り返してしまうもの。毎日自宅と会社の往復していたり、何かしたいけれど週末は寝ているだけだと、生活がマンネリ化し、心の柔軟性がなくなってしまうことも。人は普段会ったことがない人と喋ったり、初めて行く場所などから刺激を受けるもの。新しい世界を体験することで視野が広がり、気持ちにゆとりが持てるきっかけになりますよ。
他人に嫉妬する
心に余裕がないと、他人の些細な言動が気に障ってしまうこともあります。例えば、自分が残業しているのに早く退社する同僚が気になってしまったり、要領良く仕事の成果を出している人の姿を見て嫉妬してしまうことも…。キツイ口調で怒ったり、嫌味を言ったあとに後悔する負のスパイラルに陥っている人もいるのではないでしょうか?
普段ならサラッと流せていた周りの人の些細な言動が気になっている時は、ストレスが溜まっている証拠。「今の自分は、心に余裕をなくしているな」と客観視し、「人は人、私は私」と考えてみましょう。
余裕がなくなるのは、なぜ?
体の状態や精神状態によって、心に余裕を持てないことがあります。体や心の疲れは、定期的なリフレッシュがおすすめです。ときどき休息や遊びを取り入れるだけで、余裕のない状態を抜け出せるかもしれません。
疲れがたまっている
疲れているときは周りのちょっとした言動が気になったり、ネガティブな思考になったりします。ほかのことを考える余裕もなくなり、家事もおろそかになるかもしれません。夜遅くまで仕事をして、帰宅後は家事・育児に追われる… という毎日では、心が休まる暇がないはずです。
仕事や育児に疲れたときは、リフレッシュできる時間をつくりましょう。家事をせずにゆっくり過ごせる時間をつくるなど、たまには自分をいたわることも大切です。
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毎日時間に追われている
分刻みのスケジュールを組んでいると、次にしなければならないことが押し寄せ、焦りが出てきます。時間内に終わらない量の仕事を任されるなど、自分のキャパシティを超えてしまうと余裕がなくなるのです。仕事の内容や量が自分の限界を超えているときは、自分だけで悩まずに誰かに相談しましょう。
家事と育児の両立が成り立たないときも、夫や上司への相談で道がひらけることがあります。気持ちに余裕が持てないときに、無理をするのはよくありません。時間が足りずに失敗や悪循環が起きる前に、自分が休める時間をつくるのも重要です。
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恋愛や友人関係で問題が生じている
パートナーや友人との関係がうまくいっていない場合、心に余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。働いている時も、ついケンカした時の記憶が頭の中でぐるぐると回っていたり、あるいは病気の友人のことが心配で作業が手につかないということも考えられます。
もし、心の整理がつかずいつものように仕事ができない場合は、誤解が生じる前に信頼できる同僚などに一言伝えておくのも手。周りからのサポートを得られ、働きやすくなるはずです。
優先順位がつけられない
心に余裕をなくしてしまいがちなのは、物事の優先順位がつけられないことが原因である場合も。例えば、優先順位が低い仕事に午前中から取り組んでしまったことで、やるべきだった仕事が終わらず残業になってしまった…。また、時間がかかる仕事から始めてしまうことで、1日にやるべき仕事数がこなせないこともあり得るでしょう。
自分は優先順位をつけるのが下手だと思う方は、ビジネスでよく用いられる「時間管理のマトリックス」を活用してみてください。自分の抱えている仕事を重要度と優先度の高低で分けることで、効率がアップするでしょう。
余裕がないときの対処法
「今、すでに余裕がない」というときは、少し落ち着いて対処法を考えることをおすすめします。息抜きやスケジュールを見直すなど、自分の中で余裕が持てる方法を試しましょう。
ちょっとした息抜きをする
「怒りっぽくなっている」「焦ってしまっている」と感じるときは、思い切って息抜きの時間をつくりましょう。「ただでさえ時間がないのに」と気持ちが急くかもしれませんが、短時間でも構いません。
リフレッシュのためにコーヒータイムを設けるなど、数分間の息抜きでも頭がすっきりします。甘いものが好きなら、作業の合間にお菓子をつまむなどもおすすめです。家事や育児に疲れてしまったときは、一人で過ごすなど落ち着ける時間をつくりましょう。趣味や休息など、好きなことをする時間があるとストレス解消にもなり、精神的な余裕が生まれるはずです。
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やるべきことを整理する
しなければいけないことがいくつもあるとき、整理せず手当たり次第に始めるとすべてが終わらなくなってしまいます。部屋の掃除などでも「ざっくり全体のゴミを片付けてからキッチンの掃除をしよう」など、順序を決めるとすっと動けるはずです。何も考えず始めると、中途半端なまま終わってしまいます。
まずは、今何をしなければならないのか、そのためには何が必要なのかを整理しましょう。次の行動がはっきりと分かり、気持ちが落ち着きます。仕事の場合、毎日のスケジュールを立てると、進捗状況がひと目で分かって便利です。長期的な問題があるときは、問題点や今すべきことをリストにまとめるだけでも役立ちます。
完璧主義をやめる
「あれもこれも全部やらなくちゃ」と気負いすぎると、余裕がなくなります。完璧主義な人は何もかもに全力を尽くしてしまい、気持ちに余裕が持てません。自分を追いつめるのはやめて、考えを変えていきましょう。たまには失敗しても、うまくいかなくてもよいのです。
仕事だけでなく、家事や育児も完璧にこなすスーパーマンを目指す必要はありません。ときには食事がいいかげんになったり掃除まで手が回らなかったりと、すべてがこなせない日もあります。
できないときは「できない」と開き直って、無理をせずに休む時間を設けましょう。余裕がなくなって周りに八つ当たりしてしまうより、ちょっとした手抜きを覚えて周りにやさしくできるほうが楽しく過ごせます。
余裕がない人との接し方
職場などの身近なところに余裕がない人がいる場合、どのように接したらいいのでしょうか? 相手のタイプに合った対処法を覚えてみてくださいね。
何か手伝えることがあるか聞いてみる
見るからに相手の仕事量が多く、キャパオーバーをしていたり、悩んでいる様子がある場合は、「何か手伝えることはある?」と声をかけるのも一案です。作業を分担することで負担が減り、状況が改善するかもしれません。余裕がない人の中には、何でも1人でやって、人に頼むことが下手な人もいます。そんなタイプに効果的な方法です。
適度な距離を保つ
余裕のない人の中には、理不尽な八つ当たりをしたり、愚痴を吐いてくる人もいます。ストレスが溜まっていることはわかりますが、職場で不満を撒き散らすのは考えもの。社内の環境も悪化し、仕事がしずらくなる可能性もあります。声をかけられると長くなり、仕事を中断せざるおえない… というような人とは、適度な距離感を保つことを心がけたいですね。
見守る
側から見ていて、「あの人は余裕がないな」と感じたときには、余計なことを言わず優しく見守りましょう。ただでさえイライラしているため、「怒るのは良くないよ」「時間に余裕を持って」などとストレートに言うと、トラブルにつながることも。
どうしても仕事のことで注意をしなければならない場合は、相手の仕事に区切りがつき、少し落ち着いたときなどを選んでみましょう。
最後に
日々仕事に追われていると、心に余裕をなくしてしまうことは誰にでもあります。普段なら怒らないところで怒ったり、泣きたくなることがある場合は、ストレスが溜まっているサインかもしれません。
「余裕をなくしているな」と気づいたら、本記事で紹介した対処法などを参考に、気分をリフレッシュしてみてください。心に余裕を取り戻して、相手にも自分にも優しくなれるといいですね。
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