夏や冬は温度を変更するのがおすすめ
季節にあわせて冷蔵庫内の温度設定を変えることで、電気代の節約が期待できます。冷蔵庫の庫内温度は、外気温の影響を避けられません。気温が高い夏は冷蔵庫が冷えにくいと感じる一方、気温が低い冬は庫内温度をより冷たく感じることが多いはずです。
冷蔵庫を効率よく使うには、庫内の温度が高いと感じたら温度設定を「強」に、低いと感じたら「弱」にすることが必要です。そのためには小まめな温度計測が望ましいですが、いちいち温度を気にするのも面倒に感じるかもしれません。そのような場合は、衣替えの感覚で季節ごとの庫内温度変更を習慣化しましょう。「暑くなってきたら強」「寒くなってきたら弱」とするだけなので、手間はかかりません。
冷蔵庫の温度設定を変える方法
基本的にどのような冷蔵庫にも温度設定を変える機能が付いているはずです。新型のものはドア部分に操作パネルが付いており、そこで冷蔵庫・冷凍庫など個別に温度を変更できます。また、少し古いタイプなら冷蔵室の奥などに温度調整つまみが付いていることが多いようです。表示は冷蔵庫によって「強・中・弱」「1~5」などがあるので、自宅の冷蔵庫を確認してみましょう。つまみの真ん中部分が冷蔵庫の標準温度である「約2~6℃」に設定されているケースが一般的です。
冷蔵庫内の温度が下がりにくい原因は?
「冷蔵庫の冷えが悪くなった」と感じても、必ずしも故障であるとは限りません。冷蔵庫の使い方を改めることで、冷え具合が改善される場合もあります。冷蔵庫が冷えないと感じている人は、まず現在の冷蔵庫の使い方が適切かどうかチェックしてみましょう。冷蔵庫内の温度が下がりにくい原因について紹介します。
食材を詰め込みすぎている
冷蔵庫にぎっしり食材が入っている場合、冷蔵庫が冷えにくくなります。冷蔵庫は冷気を循環させて庫内を冷やします。ところがスペースなく物が詰め込まれていると、空気がうまく循環できません。庫内に冷気が行き届かず、「冷えない」と感じやすくなるのです。冷蔵庫の収納は「7割程度」で抑えるのが理想といわれます。買い出しに行く際は事前に冷蔵庫の空きスペースをチェックして、庫内がぎゅうぎゅうになるまで買わないように気を付けましょう。
霜ができている
冷蔵庫のドアを開けると、必然的に温かい空気が入り込みます。これにより冷気の吹き出し口に霜が付いてしまうと、冷気がうまく放出されません。放置すると冷蔵庫の故障にもつながり、「冷えにくい」どころか「全く冷えない」状態となります。霜による故障があまりにも多いため、近年の冷蔵庫は「自動霜取り機能」を搭載しているものがほとんどです。しかし中には付いていない冷蔵庫も散見されるため、まずは自宅の冷蔵庫の取扱説明書などで確認してみましょう。自動霜取り機能がない冷蔵庫を使っている場合は、小まめに霜取りを行うのがおすすめです。
冷気の吹き出し口をふさいでいる
冷蔵庫内の奥に物を詰め込みすぎている場合、それが冷気の吹き出し口をふさいでいる恐れがあります。吹き出し口周辺に物があると、冷気が庫内を循環できず、「冷えない」と認識してしまいます。庫内スペースに余裕があるのに冷蔵庫の冷えが悪いと感じる場合は、使っている冷蔵庫の吹き出し口の位置を確認しましょう。もし、物でふさいでいた場合は、吹き出し口周辺を整理することで庫内の冷え具合が改善されるかもしれません。
直射日光により温度が上昇
冷蔵庫を置いている周囲の環境が適切でない場合も、冷えにくさに関係している可能性があります。例えば直射日光が当たる場所に冷蔵庫を置いている場合、冷蔵庫そのものが高温になります。内部の温度も合わせて高くなるため、夏に限らず温度が下がりにくくなります。このほか、暖房が効きすぎていたり温風が直接当たるような場所も注意しなければなりません。冷えない冷蔵庫に悩んでいる場合は、周辺環境についても再度チェックしてみましょう。
冷蔵庫内の温度を保つ方法
使い方や環境に配慮することで、冷蔵庫の「冷えない」問題を解決しやすくなります。とはいえ、家族のうち1人だけが気を付けても意味がありません。冷蔵庫の適切な使い方を家族みんなで共有して、一人ひとりが気を付けることが必要です。冷蔵庫内の適温を保つにはどのような点に気を付ければよいか、見ていきましょう。
ドアの開閉は少なめに
冷蔵庫内の温度が下がりやすくなる原因として最も多いのが、「ドアの開閉」です。当然ですが、頻繁に開け閉めするほど温かい空気が庫内に入りやすくなります。特に夏などは暑い空気が入り込み、一層冷えにくくなります。冷蔵庫のドアの開閉は最小限に抑えましょう。家族みんなが気を付ければ、冷蔵庫の温度調整の効率はグッとよくなるはずです。
料理は冷ましてから入れて
料理を冷蔵庫で保管するとき、粗熱を取ってから入れることも大切です。「冷蔵庫に入れれば冷めるだろう」と湯気が出ている料理をそのまま入れていませんか?温かい料理をそのまま庫内に入れると、温度が上昇してしまいます。庫内が元の温度に戻るまで時間と無駄な電力を消費するため、熱い料理は必ず冷ましてから入れましょう。
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冷蔵庫周辺にスペースをつくる
冷蔵庫は、放熱しながら庫内を冷やしています。そのため、放熱するスペースがないと内部がうまく冷えません。冷蔵庫は「壁から5cm」離して設置するよう推奨されています。温まった空気が逃げられるスペースがあるかどうか、壁や周囲のものとの距離を確認しましょう。
また、冷蔵庫の上に電子レンジなど熱を発生させるものを置くのも冷蔵庫が冷えにくくなる原因の一つです。電子レンジの熱が冷蔵庫に伝わって、冷蔵庫そのものの温度が高くなってしまいます。さらに、冷蔵庫によっては冷却装置が上部に設置されているケースもあるので、上部は空けておきましょう。冷蔵庫を万全のコンディションで使用するには、周囲のスペース確保もポイントです。
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