【目次】
・そもそも「断捨離」とはどういう意味?
・断捨離することで得られる「効果」
・断捨離する上での「心得」
・上手に断捨離する手順【洋服】
・上手に断捨離する手順【その他】
そもそも「断捨離」とはどういう意味?
ものを捨てること
「断捨離」とは一般的に〝ものを捨てる〟ことを言いますが、もともとは執着を手放す「断行」「捨行」「離行」というヨガの考え方を、片付けに応用したものなのだそう。
そのため、ただものを捨てるという意味ではなく、「不要なものを捨て、ものに執着せずに生きる」というような考え方があるようです。
断捨離することで得られる「効果」
価値観が明確になる
不要なものを見極めて手放していく断捨離。断捨離を行うことで、自分がどんなものを大切にする傾向があるのかが見えてきます。
さらに、他人の価値観に左右されて手元に置いていたものは、それを手放す決断をすることで、見栄やプライドからも解放されるはず。周りと比較せずに、自分の価値観だけでものを選べるようになっていけるでしょう。
時間的、精神的にゆとりができる
断捨離で不要なものを手放せば、自然と物を管理する手間も省けていきます。掃除の時間も短縮でき、自分に使える時間が増えるのもメリット。
またスッキリと整理整頓された部屋は、精神的にも良い影響を与えてくれると言われます。空間が広くなることで解放的になり、日々のストレスも軽減するのではないでしょうか。
浪費を抑えることができる
一度断捨離して、自分に必要なものと不要なものの基準がわかれば、そもそも無駄なものは最初から買わないようにしよう、という意識が働きます。
安易にものを買わなくなれば、無駄な出費が抑えられ、浮いたお金で高品質なものや本当に欲しかったものに投資できるようになります。
【ミニマリストとは?】必要なものだけを有効に使うコツとメリット
断捨離する上での「心得」
収納グッズをむやみに購入しない
断捨離前は収納グッズを購入しがちですが、目的がはっきりしないうちに収納グッズを購入してしまうと、サイズが合わなかったり不要なものが残りやすくなったりします。
そのため、片付け前の収納グッズの購入は控えましょう。整理整頓に慣れていない人は特に、不要なものがなくなって収納のイメージができてから購入するのがベストです。
また必要以上の収納家具は、それ自体が「不要なもの」になってしまう可能性が。部屋をスッキリと断捨離するコツは、〝必要なものだけを置くこと〟。収納家具で部屋のスペースを圧迫している場合は、それも処分の対象です。
部屋の片付けができない…という人におすすめ!目からウロコの片付け・収納術
洋服はワンシーズン30着程度を目安に
(C)Shutterstock.com
洋服を断捨離するときは、ワンシーズン30着程度を目安に手元に残すのが理想的とされています。
シーズンは
「春秋」
「夏」
「冬」
に分け、それぞれの服の適正量は
・トップス 10枚
・ボトムス 8枚
・ワンピース 5枚
・カーディガン・ジャケット 5枚
・アウター 2枚
…が理想的。夏は春秋と比べアウターや上着類を減らし、冬はアウターや上着類、厚手のトップスを優先しましょう。
上手に断捨離する手順【洋服】
STEP1. なりたい自分を明確にする
クローゼットオーガナイザー 骨格スタイル協会認定講師、林智子さんに教えてもらいました!
まずは今後どんな女性になりたいかを考えましょう。「良質なベーシック服を着こなしたい」などの、明確な目標指針に合わせて洋服を仕分けします。
STEP2. クローゼット内のものをアイテムごとにすべて出す
次にワンピースやトップス、スカート…、という風に、アイテムごとに洋服を全部出し、手持ちの服の量を確認します。アイテム別に収納されていない場合は、事前に分類して。
STEP3. 愛着×着る頻度のマトリックスで4種に分ける
仕分けの方法は以下。
1. 週1~2回着ている「好きでよく使う」
2. インナーや部屋着のように「好きではないがよく使う」
3. 思い入れがあって捨てられない服のような「好きだが使わない」
4. 1年以上着ていない「使わない」
以上の4つに分類しましょう。捨てることは意識せずに、まずは仕分けに集中することが大切。
スキーウエアやリゾート服などの着用頻度が少ない服はトランクルームへ。
思い入れのある洋服は、専用の思い出BOXに。
STEP4. 迷った服は第5のエリアへ! 試着してじっくり吟味
迷った服は一旦保留し、あとで試着してみましょう。
「〝好きだった〟という過去の気持ちではなく、今後の自分に必要か考えて」(林さん)
STEP5. 「1. 好きでよく使う」「2. 好きではないがよく使う」服をクローゼットに戻す
最終的に1と2の服をクローゼットに戻して完了です。
捨てる基準は人それぞれ。でも…
服を捨てる基準は人それぞれですが、出番が激減したものやキャラに合わない服、黄ばんでしまった白アイテムなどは断捨離の対象として考えてみてはいかがでしょうか?
他にも…
・今頻繁に履いているボトムとのバランスが取りづらいアウター
・何年も前の懐かしいアイテム
・着る場所を選ぶアイテムや着心地の悪いアイテム
・最近のトレンドの流れに合わなくなったもの
など。
迷ったら基準にしてみて。
タンスの肥やしが30Lゴミ袋11袋分に!!専門家と一緒にクローゼットの断捨離をしてみた!
上手に断捨離する手順【その他】
STEP1. 捨てる基準を明確にする
(C)Shutterstock.com
ものを捨てるかどうかを判断する際、そのものを手にとったときに「大切に思えるかどうか」がひとつの基準にできます。とはいえ、思い入れのある品が多い場合は迷ってしまうもの。そんなときは以下の質問を投げかけてみて。
・一度捨ててもまた欲しいと思えるか
・長期旅行に持って行きたいか(トランクは一つだけ)
・誰かが高値で買ってくれるなら売るか
捨てても「また欲しい」と思えるものなら、それは「替えのきかないもの」。捨ててしまうと後悔する可能性があります。また、本当に大切なものならお金をもらっても手放したいとは思わないはず。「高値なら売ってもいい」と思うのなら、それは手放しても良いものかもしれません。
他にも「長く使っていないもの」は処分の対象です。
1年以上使わなかったということは、今後も使う可能性は低いということ。思い切って捨ててしまった方が、部屋がスッキリしますよ。
STEP2. ジャンル分けに仕分けをする
ものを断捨離するとき、まずは「要・不要」に分けるところからはじめましょう。その際、「物のジャンルをざっくり分ける」ことが大切。
「衣類」
「文房具類」
「筆記具」
「調理器具」
など、同じジャンルのものを一か所にまとめることで、断捨離後の置き場も決めやすくなります。
STEP3. よく使用するものの定位置を決める
捨てる基準をもとに断捨離をしたら、それぞれのものに「定位置」を決めてあげましょう。やみくもに収納すると、使いたいときにどこに何があるのかわからなくなってしまいます。
例えばよく使う食器は、しゃがんだり背伸びしたりせずに取り出せる位置に。腰から目線の高さは「収納のゴールデンゾーン」と言われています。この高さを意識して収納場所を考えてみましょう。出番の多いものほど散らかりやすくなるので、少ない動作で出し入れできるところを定位置にしてあげて。
こうすることで取り出しや片付けがスムーズになり、断捨離後の管理もしやすくなるはずです。