「ご査収のうえ〜」の例文
確認し受け取った後に、対応してもらいたいことがある場合に用います。ビジネスシーンで頻繁に利用されるため、覚えておきましょう。
〈メールの例文〉
・「次回イベントの企画案を送付いたします。ご査収のうえ、ご検討よろしくお願いいたします。」
・「完成した商品デザインのデータを添付しております。ご査収のうえ、ご対応よろしくお願いいたします。」
〈郵送の例文〉
・「商品のデザイン案を郵送いたします。ご査収のうえ、修正がありましたらご教示ください。」
様々なシーンで利用できるため、それぞれの表現を正確に使えるようにしておきましょう。
【ご査収】の類語と意味や使い方の違い
ご査収の5つの類語と、それぞれの意味や使い方の違いをご紹介します。
類語1:「ご検収」
ご検収は、ご査収と意味が似ているため、間違って使われることがあります。ご検収とは、「発注どおりに納品されているかを確認してほしい」という意味です。そのため、会議の書類や請求書などを送る場合には用いません。
〈例文〉
・「ご注文いただきましたパンフレットを〇〇部納品いたします。ご検収のほどよろしくお願いいたします。」
類語2:「ご確認」
「受け取って確認してほしい」というご査収とは違い、ご確認は「確認してほしい」という意味のみのため「受け取る」という意味は含みません。添付物のないメールでただ内容のみを確認してほしい場合などで利用できます。
また、ご査収よりも平易な表現のためビジネスシーンのみに限らず、日常生活でも幅広く使えるでしょう。
〈例文〉
・「今週の会議の詳細となりますのでご確認ください。」
類語3:「ご査証」
ご査証は、「調べて証明してほしい」という意味です。クレームを入れる場合に用いられることが多く、ビジネスシーンではめったに利用されることはありません。ご査収と漢字が似ていますが、意味が全く違うため間違って使わないように注意しましょう。
〈例文〉
・「見積書に関しまして、金額に誤りがありますのでご査証ください。」
類語4:「お目通し」
お目通しは、「資料などを一通り見てもらいたい」ということを意味します。メールなどで使われることもありますが、会話で利用されることが多いです。
〈例文〉
・「会議資料にお目通しをお願いいたします。」
類語5:「ご高覧」
目上の人に資料などを確認してほしい場合に用いる尊敬語です。硬い表現のため、文章のみで利用され、会話で用いることはありません。
〈例文〉
・「詳細つきましては、添付資料をご高覧いただけますと幸いです。」
【ご査収】の英語表記について
ビジネスシーンでよく使われるご査収は、英語ではどのように表現されるのかをご紹介。
ご査収は英語に直訳できませんが、「refer to」という「参照する」の意味を持つ単語で表現できます。また、「see(見る)」と表現してもよいです。文章を作成する際は、添付物は「attachment」、資料は「document」という単語で表現しましょう。
〈例文〉
「Please refer to the attached document.」
(訳)「添付資料をご査収ください。」
「Please see the invoice.」
(訳)「請求書をご査収ください。」
【ご査収】の意味・使い方を正しく理解しよう
ご査収とは、「確認して受け取ってほしい」という意味です。「ご検収」「ご査証」など似た言葉がありますが、それぞれ意味が違っているため使い方を間違わないように気をつけましょう。
また、添付するものがない場合には用いないようにしてください。ご査収をビジネスシーンで正しく活用しましょう。
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