【精進】を使う際に気をつけること
ここでは、精進を使う際に気をつけることをご紹介します。
目上の人に使う場合には注意
例えば「上司は〇〇に精進されていますか?」などと、ビジネスシーンで目上の人を主語にして使うと、いかにも偉そうな態度で話しているような印象を与えます。目上の人を主語にして使う場合は、他の言葉に言い換えるなど注意が必要です。
この場合、「上司は〇〇でご活躍されていますか?」などと表現するのがいいです。相手に失礼のないよう、使い方を間違えないようにしましょう。
「精進して参ります」の正しい使い方
「精進して参ります」の「参ります」は、「行く」の謙譲語。この場合の「参ります」は補助動詞として使用されています。
「参る」を補助動詞で使う場合、漢字ではなくひらがなで「まいる」と表現するのがベター。「精進してまいります」と使いましょう。
例文
・今後も〇〇に貢献できるように日々精進してまいります。
・これからも皆様の声援に応えられるよう、さらに精進してまいります。
【精進】の類語とことわざや四字熟語
ここでは精進の6つの類語とそれぞれの意味や使い方の違い、またことわざや四字熟語もご紹介します。
【精進】の類語をご紹介
精進にはたくさんの類語がありますが、それぞれ少しずつ違ったニュアンスを持ちます。類語のそれぞれの意味を正確に理解しておきましょう。
「一生懸命(いっしょうけんめい)」
「命懸けでものごとをおこなうことや全力をあげて何かをするさま」を意味します。必死な様子を伝えたい場合に使えるでしょう。
例文
・一生懸命に努力いたします。
「ひたむき」
ひたむきは、「一つのことに熱中することや、一つのことに一生懸命になるさま」を意味します。
例文
・ひたむきに仕事に取り組む。
「誠心誠意(せいしんせいい)」
「まごころを持って物事をおこなうこと」の意味です。真面目な印象を与えます。
例文
・私は勉強に誠心誠意向き合い、努力することを決意した。
「精一杯(せいいっぱい)」
精一杯は、「できるだけ・力のかぎり」という意味です。使いやすい言葉のため、ビジネスシーンでも頻繁に目にするでしょう。
例文
・精一杯努めてまいります。
「鋭意(えいい)」
鋭意は、「一生懸命励むこと」の意味があります。副詞として用いる言葉で、「鋭意します。」という言い方はできません。注意しておきましょう。
例文
・ご要望にお答えできるよう鋭意努力いたします。
「精励(せいれい)」
「つとめはげむことや、仕事に精を出すこと」を意味します。ビジネスシーンや学習シーンで使えるでしょう。
例文
・何卒、ご精励くださいますようお願いいたします。
「頑張る(がんばる)」
「あることを成し遂げようと、困難に耐えて努力すること」を意味します。精進とはニュアンスが違うので正確に覚えておきましょう。
例文
・目標を達成するために頑張る。
【精進】を含む四字熟語をご紹介
精進を含む四字熟語には「日々精進」「一心精進」があります。日々精進は「毎日集中して努力すること」。一心精進は、「自らの信念に基づいて、精一杯に努力すること」を意味します。どちらの言葉も「精進」の意味合いを強めるために使えるので、ぜひ覚えておいてください。
例文
・今後も〇〇に貢献できるように日々精進いたします。
・一心精進して頑張ります。