【目次】
・観葉植物を選ぶポイント
・風水効果も意識してみよう
・初心者でも育てやすい観葉植物
・存在感抜群の大型観葉植物
・インテリアとしても人気の中型観葉植物
・気軽に置ける小型観葉植物
・お手入れの基本を押さえて長持ちさせよう
【目次】
観葉植物を選ぶポイント
室内で手軽に育てられる観葉植物には、ダイナミックな大型からコンパクトな小型まで、さまざまな種類があります。観葉植物を選ぶとき、どのような点に着目するとよいのでしょうか?
置く場所から種類を考える
観葉植物をどの場所に置くかは、種類を選ぶに当たって重要なポイントです。観葉植物の手入れは手軽ですが、種類によって生育に適した環境が変わります。
同じリビングでも窓際は太陽の光が差し込みやすく、部屋の隅は日差しが届きにくいでしょう。観葉植物には日の光をたっぷりと浴びたほうがよく育つものもあれば、日が当たり過ぎないほうがよい種類もあります。
種類によって適した気温が違う点にも注意が必要です。屋外や室温が下がりやすい場所に置くなら寒さに強い種類を、暖かい場所には温暖な環境で育つものがおすすめです。置きたい場所の明るさや温度に適応できる種類を選びましょう。
スペースに合ったサイズを選ぶ
置きたい空間の大きさに合わせてサイズを決めるのも、観葉植物を選ぶときのポイントです。環境に合った種類を購入しても、サイズが合わないとスペースにうまく収まりません。成長と共に他の家具や配線の邪魔になってしまう場合もあります。
サイズを選ぶときは鉢の大きさ(号数)で決めるのがおすすめです。観葉植物の鉢は3~9号ほどが主流で、数字が大きくなるにつれ大型になっていきます。号数は鉢の最も膨らんだ部分の直径を表しており、1号は3cmです。
また観葉植物には縦に伸びるものも横に広がって成長するものもあるため、成長していく方向も事前に確認しましょう。
管理方法を事前にチェック
比較的育てやすい観葉植物も、必要最低限のお手入れをしないと枯れたり病気にかかったりしてしまいます。必要な水やりの頻度や害虫に強いかなど、管理のポイントを事前に確認しましょう。
植物の成長には日光や水がたくさん必要と思われがちですが、中には乾燥に強く室内の照明でも元気に育つ品種はあります。よくある害虫の悩みも、虫が付きにくい種類を選べば避けやすくなるでしょう。
植物の扱いに慣れていない、仕事で家を空ける日が多いなどお手入れに不安がある人は、管理が簡単な品種を選ぶのがおすすめです。植物自体が強ければ、最小限のお手入れで癒やしを得られます。
おすすめの【観葉植物】9選|あなたのお部屋に癒しをプラスしよう
風水効果も意識してみよう
眺めて楽しむ癒やし効果だけでなく、風水効果を期待できるのも観葉植物の魅力です。葉の特徴や置く場所などによって、風水への影響はどのように変わるのでしょうか?
葉の形や向きが「気」に影響する
観葉植物の葉の形や向いている方向によって、「気」の流れが変わります。形・向きと風水の効果は以下の通りです。
・丸い形の葉:陰と陽のバランスを整え、気持ちを穏やかにさせる。人間関係、金運アップに効果的
・尖った形の葉:鋭利で強い気を放ち、魔よけに効果的。発展や成長を促す
・葉が上へ伸びる:「陽」の性質を持ち、気の流れを活発にさせる
・葉が下へ伸びる:「陰」の性質を持ち、気持ちを優しく鎮静させる効果がある
品種を選ぶときは好みのデザインだけでなく、風水的にどのような意味があるのかを葉の特徴から考えてみるのもよいでしょう。
目的や場所に合った種類を選ぶ
「金運を上げたい」「人間関係をよくしたい」といった風水的な目的や、観葉植物を置きたい場所に合う種類を選ぶのも大切なポイントです。例えば仕事面をよくしたいなら、丸い葉で「商売繁盛」の効果を期待するのか、尖った葉で「競争に勝つ」効果を求めるのかで選ぶ品種は変わります。
家全体の運気に関わるリビングに観葉植物を置く場合、日当たりがよいなら丸く大きな葉のものを選びましょう。葉が日焼けしないよう気を付けて日光に当てると、運気を上げてくれます。逆に日陰になりやすい場合は、日の光をあまり必要としない「耐陰性」の種類を置くと気持ちが安定しやすいようです。
初心者でも育てやすい観葉植物
手入れが比較的簡単な観葉植物の中でも、手軽に育てられる品種を選ぶと慣れていない人でも不安が少ないでしょう。初心者向きの観葉植物を三つ紹介します。
・ポトス
ポトスは「つる性」の植物で、ポピュラーな観葉植物です。耐陰性が高く繁殖力が強いため、置き場所を選ばず初心者でも簡単に育てられます。通常新しい葉が成長すると古い葉は枯れますが、ポトスは葉の寿命が長く、古い葉がすぐには枯れずに残り続けるのも特徴です。
観賞用のポトスはつるを横に伸ばしながら成長します。上方向に育てると葉が大きくなり、下向きに育てると葉が小さくなるため、デザインを考えながら育てられるのが醍醐味です。成長する適温は15℃以上で、8℃以下になると元気がなくなると言われています。乾燥しやすい時季は、葉に霧吹きで水をかけましょう。
・パキラ
パキラは強い生命力から、金運や仕事運を呼び込む植物として親しまれてきました。日光が当たる場所でも日陰でも育てられるだけでなく、乾燥と病害虫に強いため、こまめにお世話ができなくても丈夫に育ちます。ただし気温が5℃を下回ると枯れやすくなるため、寒さ対策はしっかり行いましょう。
太い幹からさまざまな方向に伸びる枝には5~7枚の葉が付き、傘をさしているような見た目をしています。卓上サイズから2mほどの大きさまであり、インテリアに合わせて選べます。日陰でも成長しますが、葉の色をきれいに出したい場合は日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
・サンスベリア
サンスベリアは、地表から上に向かって鋭く伸びる姿が印象的な観葉植物です。スタイリッシュな形からインテリアプランツとして親しまれています。鋭い形の葉が邪気を払うといわれており、玄関に置かれることが多いようです。
乾燥地帯で生まれた品種で暑さと乾燥に強いため、室内でも室外でも日当たり・風通しのよい場所に置くのがよいでしょう。ただし直射日光を浴びすぎると葉が変色しやすく、注意が必要です。
気温が15℃以下になったら暖かい場所に移動させる、あまり水をやり過ぎないなど、温度と季節に合わせたお世話がポイントです。また10℃以下になると冬眠状態になる性質があります。
存在感抜群の大型観葉植物
大型の観葉植物はインパクトが大きく、一つ置くだけでも存在感があります。中でもおすすめの3種類をチェックしましょう。
・アレカヤシ
細長く鋭い葉が放射線状に伸びるアレカヤシは、南国でよく見かけるヤシ科の観葉植物です。置くだけで空間をトロピカルな雰囲気に演出できるでしょう。みずみずしく活発な見た目からやる気を出させる、下に向いた葉が落ち着きもたらすなど、風水でも人気の品種です。
南国生まれのため暑さに強く、耐陰性があります。直射日光に当てると葉が変色しやすいため、室内に置く場合はカーテン越しに日が当たる所で育てましょう。エアコンの風が直接当たることによる乾燥にも注意が必要です。
・クワズイモ
クワズイモはサトイモの仲間で、葉の大きさが60cmほどまで成長する大型の観葉植物です。主に熱帯地方が原産ですが寒さにも強く、初心者でも温度を気にせず育てられます。
半日陰でも元気に育つため、天候に左右されない室内で育てたほうが雨にぬれて根腐れすることもなく安心でしょう。強い光に当てるとせっかくの立派な葉が焼けてしまうので、直射日光や夏場の強い日差しはカーテンで遮断しましょう。
土を自分で配合する場合は、赤玉土(あかだまつち)という粘土質の火山灰土と腐葉土を6:4か7:3など一般的な比率で混ぜればOKです。クワズイモだけ育てる場合には、市販されている培養土でも代用できます。
・ゴムの木
「ゴムの木」とは天然ゴムの原料となる樹液を出す種類の総称ですが、一般的に観葉植物には「インドゴムノキ」の園芸品種が用いられます。白い樹液はラテックスアレルギーの人が触れるとアレルギー反応が出るため、剪定するときは直接触れないよう気を付けましょう。
日陰でも成長しますが、日の光をたっぷり当てると葉が上方向へ育ち木のフォルムが美しくなります。室内では窓際に置くのがおすすめです。つやがあり楕円形の葉が特徴的で、まだらな「斑入り」のものは価値が高まります。葉の上にホコリがたまったら清潔な布で拭いてあげると、葉の美しさをより楽しめるでしょう。
インテリアとしても人気の中型観葉植物
中型の観葉植物はサイズがちょうどよいため、インテリアとして置く人も多いようです。空間のアクセントになるおすすめの3種類を紹介します。
・モンステラ
モンステラはジャングルの薄暗い環境で生育するため、耐陰性が強く丈夫です。強い日差しには弱く、直射日光を浴びると葉が変色しやすくなります。木漏れ日やカーテン越しの光量が適切です。寒さと急激な温度変化に弱いので、置く場所の気温が5℃を切らないように注意しましょう。
ボタニカルな柄としてモチーフになりやすい葉は、若い状態では切り込みが浅く成長するにつれて深くなっていきます。室内で育てていると大きな葉の表面にホコリが付きやすく、光を吸収しにくくなるため定期的に葉を水拭きをするのがポイントです。
・シェフレラ
台湾・中国南部から伝わってきたシュフレラは、日本に入ってきた当初は「カポック」とも呼ばれていました。環境に順応する力と耐陰性が強く、霜や雪に気を付ければ1年中屋外に置くことが可能です。適温の範囲も15℃〜30℃と幅広く、室内であれば温度を心配せず育てられます。
日が当たらなくても問題ありませんが、健康的に育てたいならたまには日なたぼっこをさせましょう。
細めの幹から枝が四方に伸び、上に向いたつやのある丸い葉が放射状に広がるフォルムが特徴的です。長年大切に育て続けていると小さな花を咲かせることもまれにありますが、鑑賞のメインは葉です。
・エバーフレッシュ
エバーフレッシュは「ネムノキ」と同じように太陽の光を受けると葉が開き、夜には葉を閉ざして眠るのが特徴です。観葉植物では珍しく、春から夏に小さな黄色く丸い花を咲かせます。
日光と水分を多く必要とするため、昼間に葉が開いていないときは日光や水分が不足していないか確認しましょう。葉焼けを起こさないよう、カーテン越しか明るい日陰に置くのがおすすめです。霧吹きで葉に水をかけてあげると柔らかい葉を保てます。
気軽に置ける小型観葉植物
小さめの観葉側物は置き場所にあまり困らず、手軽にグリーンの癒やしを楽しめます。スペースが限られていても育てられる品種を三つ見てみましょう。
・シュガーバイン
丸い5枚の葉が、花が開いたような形に付いているのがシュガーバインの特徴です。つる性の植物で葉の裏側に甘い樹液を付けることから、「シュガー(砂糖)」と「バイン(ツタ)」が合わさって名付けられました。
初心者でも育てやすく、繁殖力が強いので株を増やすのも簡単です。ある程度の耐陰性もあり、室内の照明が明るければ窓際に置かなくても育ちます。ただし光が足りないと葉と葉の間が空いてしまい、直射日光を浴びると葉の色が茶色くなるため、光量をうまく調節してあげましょう。
・テーブルヤシ
テーブルヤシはその名の通り、卓上に置けるくらい小さな「ヤシの木」です。南国に立ち並ぶヤシの木が自宅でも眺められ、手軽にトロピカル気分になれます。多数の細長い葉が1本の茎から広がっている姿は、活気にあふれ華やかです。
南国生まれであるものの強い日差しは苦手で、浴び続けると葉が変色します。屋外では半日陰、室内ではカーテン越しの柔らかい光が入る場所で育てましょう。寒さにも比較的強い植物ですが、5℃以下になると元気がなくなります。
・ワイヤープランツ
ワイヤープランツは、細い針金のような茎に小さな丸い葉をいくつも付ける観葉植物です。寒さに強いだけでなく生育が盛んで、冬場でも緑色の葉を絶やすことがありません。地植えするとフェンスや他の樹木に絡まりながら成長し、広がっていきます。
生育環境がよければ、春から夏にかけて小さな黄緑色の花を咲かせます。花の咲き終わりには種子ができるため、こまめに観察していると見られるかもしれません。乾燥に弱いため、エアコンの風が当たらない場所で育てましょう。
お手入れの基本を押さえて長持ちさせよう
品種によって日当たりなど適した環境は違うものの、共通している育て方のポイントは多くあります。大切な観葉植物を長持ちさせるために、基本のお手入れ方法を確認しましょう。
水やりは土が乾燥してからたっぷりと
どの観葉植物でも、土が乾燥してからたっぷりの水分を与えるのが水やりのポイントです。土の表面が白っぽくかさかさした状態であれば、乾燥していると考えましょう。ただし表面が乾いていても土の中が乾いていない場合もあるため、水やり前に一度指を入れて確かめると確実です。
生育期間中は成長が活発なため、吸水力が高まりたくさんの水分が必要です。しかし水をあげすぎると根が呼吸しにくくなってしまい、根腐れを起こしやすくなるので注意しましょう。鉢の受け皿に流れ出るくらいが水やりの適量です。受け皿に出た水を都度捨てるのも根腐れを防ぐポイントです。
冬はほとんどの観葉植物が成長を休めるため、根が水分を吸収するスピードが緩やかになったり、水やりが必要なくなったりします。水をやる場合は乾燥させすぎないよう注意し、土全体が乾ききってからにしましょう。葉の乾燥が気になる場合は、直接水分を霧吹きで吹きかけたりぬれた清潔な布で表面を拭いたりします。
品種に合わせて日当たりを調節する
観葉植物は太陽の光を好むものもあれば日陰を好むものがあるため、選んだ品種によって日当たりを調節するのが重要なポイントです。日の光を好む品種は浴びる光の量が不足すると元気がなくなるため、室内で育てていても時々外に出すとよいでしょう。
多くの観葉植物に適した環境は、明るすぎず暗すぎない「明るい日陰」です。中には日なたで育てられる品種もありますが、直射日光を浴び続けると葉が変色する「葉焼け」を起こします。日光を好む品種でもカーテンで光を調節する、間接的に光が入る位置に置くなどの工夫をしましょう。
住宅環境によって室内に日光を入れるのが難しい場合は、室内の照明だけで十分に育つ品種や日陰を好む品種を選ぶのが無難です。
観葉植物にはどんな種類がある?インテリアに取り入れる基本の選び方や育て方
定期的に肥料を与える
観葉植物も野菜など他の植物と同じように、定期的に肥料を与えることで育ちがよくなるなどの効果が出ます。適切に与えれば葉や幹の色つやがより美しくなります。
鉢植えの観葉植物に使われている土には、あらかじめ元肥(もとごえ)と呼ばれる肥料が混ぜ込まれています。元肥だけでは元気が出ない場合は、追加で肥料を与えるのが一般的です。土の中の肥料濃度が高まると根が必要な栄養を吸収できなくなるため、肥料の与え過ぎには注意しましょう。
肥料には固形と液体の2タイプがあります。土の上に置く固形タイプは効き目は緩やかで、持続期間が長いのが特徴です。液体の肥料は即効性がありますが、効果は持続しにくいためこまめに与える必要があります。植物の状態や使いやすさを考え、どちらのタイプを使うか決めるとよいでしょう。
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
こちらの記事もたくさん読まれています
玄関に観葉植物を置いて運気アップ|おすすめ観葉植物9選と注意点も
観葉植物の土は定期的に入れ替えよう|適した土と入れ替え方法は?