「お先に失礼します」
仕事を終えてオフィスを出る際に使う定番のフレーズです。人より先に退社する場合に使います。オフィスで聞かない日はないくらい、頻繁に使われる挨拶ですね。
「失礼します」を使う場合の注意点
「失礼します」は、ビジネスシーンでは定番のフレーズですが、いくつか心に留めておきたいポイントも。ここでは2つ紹介します。
場面によっては「失礼いたします」を使う
人よりも先に退勤する時には、「お先に失礼します」という言葉をお決まりのようになっている職場も多いでしょう。「お先に失礼します」も、まだ残って仕事をしている人への丁寧な挨拶ではありますが、相手やその場の状況によってはやや軽く聞こえてしまうことも。
たとえば、滅多に会わない社長がいる場合や、取引先の相手よりも先に退勤するというような場面では、より丁寧に「お先に失礼いたします」「大変申し訳ありませんが、本日は失礼いたします」などと表現する方がいいでしょう。
夜分にメールするときは相手に配慮する
時にはやむを得ない事情があり、夜遅い時間や休日などに先方に連絡をしなければならない場合もあるでしょう。そのような時に、開口一番使うのが「夜分に失礼します」という言葉。一言添えることで、「夜遅くに連絡して申し訳なく思っている」ということが相手にも伝わるでしょう。
ただ、長期休暇中や家庭の事情で休んでいる場合などは、「このようなタイミングに連絡してほしくない」と気を悪くする可能性も…。メールを送るタイミングには、配慮が必要です。
「失礼します」の言い換え表現にはどのようなものがある?
「失礼します」を別の言い方に置き換えて、表現の幅を広げてみましょう。
「お邪魔します」
相手の家、ビジネスでは相手のオフィスを訪ねる場合に、「失礼します」の代わりに「お邪魔します」が使えます。また、取引先と同じ車に乗る場合にも、「お邪魔します」と一言伝えるといいでしょう。
「申し訳ありません」
例えば、身近な上司に書類を確認してもらう場合などに「申し訳ありません、この見積書を確認していただけますか? 」というように、「失礼します」の代わりに使えます。取引先や普段あまり交流のない上司の場合には、「申し訳ありません」よりも丁寧な「申し訳ございません」を使うほうがいいでしょう。
「お疲れ様です」
これは、上の例文3の「お先に失礼します」の言い換えとして使えるフレーズです。挨拶として日常的に使われている言葉ですが、相手を労う気持ちが含まれています。「お疲れ様です」と「お先に失礼します」を繋げて、「お疲れ様です、お先に失礼します」ということもできますね。
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「失礼します」の外国語表現とは?
海外に支店や取引先がある方もいらっしゃるでしょう。ビジネスで頻繁に使う「失礼します」の、簡単な外国語表現も覚えていくと役に立つことがあるかもしれません。ここでは英語と韓国語について紹介します。
「失礼します」の英語表現は?
「失礼します」を英語で表現する時は、「Excuse me」や「Pardon me」が使えます。ノックをして部屋に入室するような場合には、「Excuse me, may I come in ?」というように使うことができますよ。
「失礼します」の韓国語表現は?
韓国語で「失礼します」は、「실례합니다」です。カタカナで表記すると、「シルレハムニダ」が近い発音になります。日本語と同じように韓国語にも丁寧語があり、韓国語では「ハムニダ体」「ヘヨ体」というものがそれにあたります。
最近は韓流ドラマの影響で、韓国語を耳にすることも多くなっています。この「실례합니다(シルレハムニダ)」をドラマのワンシーンで知っているという方もいらっしゃるかもしれませんね。
最後に
日常生活だけではなく、ビジネスシーンでも頻繁に登場する「失礼します」という言葉。たったひと言で、相手に対する敬意と「お邪魔します」という気持ちを伝えることができる便利な言葉です。「失礼します」を正しく使えると、様々なシーンで応用することができ、ビジネスを円滑に進めることができるはずですよ。
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