「お越しになる」
「お越しになる」は「お見えになる」とほとんど同じ意味で使うことができるフレーズです。違いは、「お越しになる」のほうは「わざわざ」というニュアンスが含まれている点です。
また、「お越しになられる」は「お見えになられる」同様、二重敬語となり誤用です。丁寧さを心がけるあまり、知らず知らずのうちに二重敬語になってしまう癖のある方は、意識して直すようにしましょう。
▼あわせて読みたい
「いらっしゃる」
「いらっしゃる」も「お見えになる」と同じで、「来る」の尊敬語です。
「〇〇様がお見えになる」と「〇〇様がいらっしゃる」とでは、前者のほうがより敬意が高くなります。身近な上司なら「いらっしゃる」でも問題ありませんが、より上の立場の上司やお客様に対しては「いらっしゃる」より「お見えになる」を使ったほうが無難でしょう。
▼あわせて読みたい
「おいでになる」
「おいでになる」も「お越しになる」「いらっしゃる」と同じで、「来る」の尊敬語です。「おいでになる」は「来る」の他に、「行く」と「居る」という意味も持っています。例えば「〇〇様はすでに来客室においでです」なら、「すで来客室に居る」という意味を表します。
「お見えになる」の英語表現とは?
「お見えになる」の英語表現にはどのようなものがあるか、チェックしておきましょう。英語には日本語のような敬語がなく、「お見えになる」は中学校で習ったような簡単な単語で表すことができます。
・「The guests will be here soon.」
(お客様がお見えになる)
・「I look forward to seeing you.」
(あなたがお見えになるのをお待ちしています)
最後に
目上の方の「来る」という行為に対して使われる、「お見えになる」という敬語。上下関係のあるビジネスの場においては必須ワードで、使い方を間違ないよう気をつけたいところ。また、二重敬語にならないよう注意しましょう。
「お見えになる」と同じ意味を持つ「お越しになる」「いらっしゃる」「おいでになる」などを、その場に応じて上手く使い分けることができると、一目置かれること間違いなしです。
▼あわせて読みたい