Summary
- 「お願い」は敬意を示す謙譲語。ビジネスでは「いたします」や「申し上げます」で丁寧度を調整できる。
- メールでは件名に「お願い」と入れ、内容を簡潔にしてクッション言葉を添えるのがマナー。
- TPOに合った類語を使用し、過剰な二重敬語や文末の省略表現は避ける。
Contents
仕事では、上司や部下などに何らかの「お願い」をする機会が多いですよね。同じ「お願い」でも、言い方や態度一つで印象が大きく変わるもの。どうせなら相手に好印象を持ってもらえるようなお願いの仕方を身に付けたいですよね。そこで本記事では、お願いをするときの敬語の使い方や、メールでお願いをするときのマナーなどを解説します。
「お願い」とは?
「お願い」の意味は、他人に対してこうしてほしい、と頼むこと。謙譲語として使われます。ビジネスシーンや日常生活でも、人に「お願い」をするシーンが多くあるでしょう。
「お願い」をするときに相手を不快にさせないような敬語の使い方、「お願い」をするときのポイントとマナーについて見ていきます。

「お願い」をするときの敬語の使い方
お願いをするときの敬語表現はいろいろありますが、シチュエーションによって使い分けが必要です。それぞれの場面にふさわしい使い方をしましょう。
お願いします
「お願いします」は「願う」の謙譲語「お願いする」に、丁寧語の「ます」がついたものです。日常会話の中で、親しい友人や親戚に使うのは構いませんが、ビジネスシーンでは命令されていると受け取られる場合もあるので、使うときには配慮が必要です。
▼あわせて読みたい
お願いいたします
「お願いいたします」は、「お願いする」に補助動詞「いたします」がついたもの。「お願いします」よりもフォーマルなので、ビジネスシーンでよく使われます。
お願い申し上げます
「お願い申し上げます」の「申し上げる」は、「する」の謙譲語。「お〜する」の言い方の中で謙譲表現としては最も高いものです。
「お願いいたします」よりさらに敬意が高いものになり、親しい間柄の人に用いるとよそよそしく思われてしまうかもしれませんので気をつけましょう。しかし、ビジネスシーンでは契約の際や、時節の挨拶の際によく用いられるので比較的目にすることは多い表現です。
お願いしたく存じます
「お願いしたく存じます」は、「お願いしたい」という自分の願望や意向を、謙譲語を使って丁寧に伝達する表現です。「存じます」は「思います」の謙譲語であり、「〜したく」は「〜したい」の連用形です。
この表現は、依頼する側のへりくだりを表すため、取引先や目上の人に対する正式な文書やメールで、依頼の意向を伝える際に非常にふさわしいです。特に「〜していただけますでしょうか」のように相手の行動を尋ねるのではなく、「こちらから依頼したい」という意志を明確に、かつ丁重に伝える点が特徴です。例えば、「つきましては、〇〇の資料をご送付いただきたく存じます」のように使用します。
メールで「お願い」をするときのポイントとマナー
お願いごとがあるときは、本来ならば直接会ったり、電話をしたりして伝えるのがマナー。しかし、最近では先方の時間的都合や社会状況もあり、メールで伝えることも多くあるでしょう。そんなとき、どんなことに気を付ければいいのか、ポイントとマナーについて紹介します。
ビジネスでの「お願い」
ビジネスメールで「お願い」をするときのポイントは以下の3つです。
1:件名に必ず「お願い」という文言を入れる
ビジネスメールは数多く受け取ることが予想されます。その中に埋もれて、開封されなかったり・気づかれなかったり、といったことを防ぐためにも、件名に「お願い」メールであることを強調し、伝わりやすくすることがポイントです。
例:【お願い】講演会登壇の件
2:内容を端的に伝える
先方も忙しいであろうことに配慮し、内容は端的にまとめるようにします。あらかじめ情報を整理して判断材料を揃えておけば、先方とのやりとりも短くてすみます。
例:【お願い】講演会登壇の件
○月○日○時〜○時
新入社員研修 新社会人の心得について
新入社員50名
○○セミナーハウスにて
講演料 100,000円(宿泊費込み)
3:クッションになる言葉を入れる
一般的にお願いをするときは、頼みごとがあるときですね。先方に「申し訳ない」「恐縮です」という気持ちを伝えるためにも、クッションになる言葉を入れるようにするのがマナーです。クッションになる言葉とは、例えば「大変恐縮ですが」「お忙しいところ恐れ入りますが」「よろしく」など配慮を感じさせる言葉を指します。
とはいえ、期限があるのに「お手すきのときに」「お時間のあるときに」などと書くと、先方に重要度が低いという印象を与えかねないので注意しましょう。
▼あわせて読みたい





