「お願い」とは?
「お願い」の辞書的な意味は、他人に対してこうしてほしい、と頼むこと。「願い」に接頭語の「お」がついた名詞的用法の「お願い」は、丁寧語や謙譲語として使われます。ビジネスシーンや日常生活でも、人に「お願い」するシーンが多くあるでしょう。
「お願い」するときに相手を不快にさせないような敬語の使い方、「お願い」するときのポイントとマナーについて見ていきます。
「お願い」するときの敬語の使い方
お願いするときの敬語表現はいろいろありますが、シチュエーションによって使い分けが必要です。それぞれの場面にふさわしい使い方をしましょう。
お願いします
「お願いします」は「願う」の謙譲語ですが、敬語の中では最もカジュアルな表現。日常会話の中で、親しい友人や親せきに使うのは構いませんが、ビジネスシーンでは命令されていると受け取られる場合もあるので注意が必要です。
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お願いいたします
「お願いいたします」は、「お願いする」の謙譲語です。「お願いします」よりもフォーマルなので、ビジネスシーンではよく使われます。
お願い申し上げます
「お願い申し上げます」は、「お願いを言う」ことの謙譲語、「お願い申す」より敬意が高いものになります。
「お願いいたします」よりさらに敬意が高いものになり、親しい間柄の人に用いると慇懃無礼な態度とみなされることがあるので気をつけましょう。しかし、ビジネスシーンでは契約の際や、時節の挨拶の際によく用いられるので比較的目にすることは多い表現です。
メールで「お願い」するときのポイントとマナー
お願い事があるときは、本来ならば直接会ったり、電話をしたりして伝えるのがマナー。しかし、最近では先方の時間的都合や社会状況もあり、メールで伝えることも多いです。そんなとき、どんなことに気を付ければよいのか、ポイントとマナーについて紹介します。
ビジネスでの「お願い」
ビジネスメールで「お願い」するときのポイントは以下の3つです。
1:件名に必ず「お願い」という文言を入れる
ビジネスメールは先方も数多く受けとることが予想されます。その中に埋もれて、開封されない・気づかれない、といったことを防ぐためにも、件名に「お願い」メールであることを強調し、伝わりやすくすることがポイントです。
例:【お願い】講演会登壇の件
2:内容を端的に伝える
先方も忙しいであろうことに配慮し、内容は端的にまとめるようにします。あらかじめ情報を整理して判断材料を揃えておけば、先方とのやり取りも短くて済みます。
例:
○月○日○時〜○時
新入社員研修 新社会人の心得について
新入社員50名
○○セミナーハウスにて
講演料 100,000円(宿泊費込み)
3:クッションとなる言葉を入れる
一般的にお願いをするときは、こちらの都合ですね。先方に「申し訳ない」「恐縮です」という気持ちを伝えるためにも、クッションとなる言葉を入れるようにするのがマナーです。クッションとなる言葉とは、例えば「大変恐縮ですが」「お忙しいところ恐れ入りますが」「よろしく」など配慮を感じさせる言葉を指します。
とはいえ、期限があるのに「お手すきのときに」「お時間のあるときに」などと書くと、先方に重要度が低いという印象を与えてかねないので注意しましょう。
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