上司に「お願い」をするとき
上司にお願いのメールが必要になる場合、提案書などの確認や、悩みの相談など、さまざまな場面が考えられます。いずれの場合でも、丁寧に書くようにします。また、上司は一日に多くのメールを受け取ることが考えられるので、件名を見ただけで内容や緊急度がわかるようにするとベストです。
例:【至急】○○株式会社への提案書確認のお願い
●日の会議で議題になりました、○○株式会社への提案書確認のご回答が、本日まだ確認できておりません。
お手数ですが今週中が期限になっておりますので、早急にご対応くださいますようお願い申し上げます。
友だちに「お願い」をするとき
友だちに「お願い」するときは、関係性にもよりますが、ついやってくれて当然という考えになりがち。誰に対してもそうですが、相手への感謝、尊敬の意識を持つようにしましょう。特に、友だちがビジネスとしてやっていることをお願いする場合、win-winの話なのか、自分だけにメリットのある話なのか、よく考えてみましょう。
しかし、友だちだからこそお願いできることもあるはず。そのような場合は、いい意味で相手を乗せ、気持ちよく引き受けてもらえるようにするのもポイントです。
例:この業界のことなら○○さんが適任だと思うので、ぜひお願いしたいです。
「お願い」を使うときの注意点
「お願い」を使う際には、注意したいポイントがあります。ここでは3つ紹介しますね。
相手に合わせた丁寧さを心がける
目上の相手に対しては、丁寧な表現が求められる一方で、親しい友人にあまりにも丁寧すぎる表現を使うと、逆に距離を感じさせることがあります。したがって、状況に応じて「お願いします」や「お願い申し上げます」などの表現を適切に使い分けましょう。
クッション言葉を使う
お願いをする際は、いきなり「書類を提出してくれませんか?」と言うと角が立つ可能性があります。本題に入る前に、「お手数ですが」や「恐れ入りますが」といったクッション言葉を用いると、相手への配慮が伝わるでしょう。
明確な依頼内容と期限を伝える
お願いする際、内容があいまいだと相手が困惑し、対応が遅れる恐れがあります。そのため、具体的な依頼内容を簡潔に伝えることが重要です。また、期限がある場合はしっかりと明示することが望ましい。たとえば、「○月○日までにご確認いただけますでしょうか」と示すことで、相手が迅速に行動しやすくなりますよ。
「お願い」を言い換えると?
「お願い」の類義語には依頼、要請、請求などがあります。中でも、要請は強く願い求めること、請求は権利として要求する、といった細かいニュアンスの違いはありますが、いずれもある作業や行動を人に頼むことです。ビジネスシーンでは「救援を要請する」や「費用を請求する」などと使います。
~していただけますか?
「お願いします」の言い換えとしてよく使われるものに、「~していただけますか?」があります。ここには「できるなら~してほしい」という気持ちが入っています。会話の中で使われることが多くあります。
~していただきたく存じます
これは「~していただきたく思います」をさらに丁寧にした言い方。目上や取引先、上司にはふさわしい表現です。
~していただけましたら幸いです
これは「~していただけたら嬉しいです」という気持ちを丁寧に表したもの。手紙やメールなどの終わりに加えることが多いでしょう。
最後に
お願いの仕方ひとつで、相手に与える印象は大きく変わります。適切な表現を心がけ、相手の状況に配慮した言葉を選ぶことで、よりスムーズで良好なコミュニケーションを築くことができるでしょう。本記事で紹介した内容をぜひ、日常の中で実践してみてくださいね。
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