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髪が細いor細くなる原因とは?
パーマや紫外線、加齢、ストレスなど原因はさまざま
髪が細くなる原因には、パーマやカラー、紫外線、加齢、ストレス、偏った食生活など、さまざまな要因があると言われています。
髪の太さには髪内部にある毛皮質である「コルテックスの量」が関係していますが、パーマやカラーなどによりキューティクルが破損すると、このコルテックスの水分やタンパク質が流出。内部がスカスカになると言われています。
コルテックスの量が多く元々髪が太い人も、加齢やストレス、食生活などが原因で細くなる人も。
生まれつき髪が細い人もいる
コルテックスの量が多く元々髪が太い人もいれば、逆もまた然りで、コルテックスの量が少なく、生まれつき髪が細い人もいるとされています。
これは遺伝的な要素が強いと言われており、元々持って生まれた髪の太さ以上にすることは難しいのだそう。後天的な原因で髪が細くなる場合は、ヘアケアや生活習慣、食生活などの見直しで改善する可能性はあるそうです。
自分の髪は細い? 判断方法とは
日本人女性の髪の毛の太さの平均は「約0.08mm」
日本人女性の平均的な髪の毛の太さは「約0.08mm」と言われています。欧米の人の平均が約0.05mmと言われているので、日本人女性は欧米人と比較し1.5倍ほど太いよう。
当然個人差はありますが、日本人女性の髪は比較的、太くコシがあるようです。
自力で正確な髪の太さを測定するのは難しい
通常、髪の毛の太さを測るには特殊な機械が必要です。自宅で手軽に測りたい、と思う方もいるかもしれませんが、1mm未満の髪の毛をセルフで測定するのは困難です。
では、自分の髪が細いのか太いのか、知る方法はないのでしょうか? 実は簡単にチェックする方法があるのだそう。手順は以下。
1. 10〜15cmほどの髪の毛を用意する。
2. 人差し指と親指で髪の毛の端をつまむ。
3. 床と平行になるように持つ。
このとき持った髪の毛がほぼ真っ直ぐな状態になれば「太い髪」、弧を描くように垂れる場合は「細い髪」と判断できるそうです。
ヘアケア|細い髪への対処法
育毛アイテムを使用する
一般的に育毛剤や育毛シャンプーなど、育毛アイテムには発毛効果は期待できません。
しかし、こういった育毛アイテムには頭皮を健やかに保ったり、髪の毛が生えてきやすい環境を作ったりする役割があるとされています。
正しくシャンプーができていなかったり、洗い残しがあったりすると頭皮トラブルへつながってしまうため、当然、ただ使用するだけでは効果が期待できません。
育毛アイテムを使いながら、正しいシャンプー方法を試すことも同時に実践してみましょう。
正しいシャンプー方法をマスターする
ここではシャンプー前の事前準備から、正しいシャンプー手順までを解説します。
髪をぬらす前にブラッシングする
大きなゴミや絡まりがあると、スムーズに髪を洗えません。事前にブラッシングすれば、髪に付着したホコリ・ゴミ・フケなどをある程度落とすことができます。ブラッシングには髪の毛の絡まりを取り、シャンプーするときの摩擦を減らす効果もあります。髪が絡んだままだと、洗っているとき指に引っかかってしまい、ダメージを与えてしまいかねません。
スタイリング剤を付けている場合ブラシが通らないので、手で軽くほぐしたあと「目が粗いコーム」でとかします。
髪をぬらしてからブラッシングするとダメージが大きく、切れ毛やパサつきの原因となるので、ぬらす前によくブラッシングしましょう。
しっかりぬらして予洗いをする
ブラッシングで大きな汚れを落としたら、予洗いをして頭皮の汚れを浮かせましょう。髪の汚れの大部分は水溶性の汚れなので、お湯でよく流すだけで落ちます。
毛先ではなく、頭皮にお湯をかけるイメージで、髪の毛が密集しているサイドや襟足は特によく洗いましょう。ざっくりと流しただけでは汚れを浮かせられないので、少なくとも予洗いは1~2分程度の時間をかけるのがおすすめです。熱いお湯を使うと頭皮が乾燥し、フケや過剰な皮脂が出る原因となってしまうことがあるため、38度程度の温度が望ましいといえます。
予洗いが足りないとシャンプーの泡立ちが悪くなり、ゴシゴシこすって洗うことになって、摩擦が増え髪の傷みにつながります。
シャンプーは泡立ててから使う
シャンプーを手のひらに取り出して、そのまま髪の毛に付着させると、泡立ちが悪く摩擦が増える原因になります。
髪が短い人は1プッシュ、長い人は2プッシュ程度の量を取ったら、手のひらをこすり合わせるようにして泡立てましょう。泡立てるといっても、「気泡がいくつか出る」程度で構いません。
手の中で10回程度揉むようにするだけで髪の毛に馴染みやすくなり、スムーズに洗えます。
頭皮を洗うのが正解
シャンプーは毛先ではなく、頭皮に馴染ませます。頭皮や、髪の根元を念入りに洗うイメージです。
皮脂汚れは頭皮や髪の根元に付着するので、毛先よりも汚れています。指の第一関節を軽く曲げ、指先を立てるようにすると洗いやすいです。頭皮をマッサージするイメージで、指の腹を小刻みに動かして洗っていきましょう。
前頭部・頭頂部・サイド・後頭部というように、部分ごとにしっかりと洗うように意識すると、洗い残しにくいです。耳の周辺も洗い残しがないように丁寧に洗いましょう。
髪の毛をこすらない
髪の毛同士を強くこすり合わせないように、注意しながら洗いましょう。乱暴に洗うと、キューティクルが傷ついてしまいます。
ぬれた髪はキューティクルが開き、髪の内部にダメージが与えられやすい状態です。一度失われたキューティクルが自然に修復されることはないため、できるだけ摩擦を与えないように洗いましょう。
毛先は特にダメージが蓄積され傷みやすい部分なので、揉んだりねじったりしないように洗うことが大事です。泡が浸透していくので、こすらなくても汚れを落とせます。
トリートメントは髪を軽く絞ってから使う
トリートメントやコンディショナーは、髪の水気を軽く切ってから使用します。びしょぬれだと成分が水分と一緒に流れていってしまい、効果が薄れてしまいます。よく浸透させたい場合、軽くタオルドライしてから塗布するとよいですが、あまりに髪が乾いた状態だと髪の毛全体に広がりにくくなるので、軽く水を絞った状態で使うのがおすすめです。
トリートメントやコンディショナーを塗るときもシャンプーをするときと同様に、髪を強くこすったり揉んだりしないよう注意してください。
頭皮には付けない
トリートメントやコンディショナーは、毛先から付けていきます。ロングヘアの人は毛先から耳の下あたりまでを目安に使用することがおすすめです。髪が短い人は、少なくとも根元から2~3cmは離して塗布しましょう。
頭皮に付着すると、毛穴を詰まらせる原因となることがあります。トリートメントに含まれる油分が刺激になって、吹き出物ができたり皮脂が過剰になったりすることもあるため、頭皮に付けないように注意しましょう。
すすぎはしっかりと
トリートメントやコンディショナーを使用した後は、しっかりとすすぐことが大事です。髪の毛にトリートメント成分が残っていると、髪が焼けたり変色したりすることもあります。
頭皮にすすぎ残しがあると、頭皮や皮膚のトラブルを招くこともあるため、耳の裏・首・うなじなどに付着した泡もよく流しましょう。肌が敏感な人は、特にすすぎ残しがないように気を付けてください。
トリートメントには洗い流さずに使うタイプもあります。洗い流すタイプとアウトバストリートメントを併用するなど、髪の傷みに合わせて使い分けるのもおすすめです。
ふんわりボリューミーな髪になる乾かし方を行う
ペタンコ髪→ふんわりボリューミーにするには、いろんな方向から風を当てること。年齢を重ねたり出産を経験したりして根元の立ち上がりが物足りなくなってきた人は、とりあえず髪の乾かし方を見直してみて!
■Step 1:後ろから前へ!
しっかりタオルドライしたあと、根元から乾かします。まず髪をかき分けながら根元にドライヤーの風を当て、後ろから前に向かって乾かして。
■Step 2:分け目を超えて!
髪の分け目の毛量が多い側から少ない側に向かって、分け目を超えるようにドライヤーの風を当てます。このとき、髪を軽く引っ張りながら根元を立たせるようにして、そこに風を当てるのがポイント。
■Step 3:逆から分け目を超えて!
分け目の反対側からもStep 2と同様にドライヤーの風を当てます。
■Step 4:前から後ろへ!
最後は髪を整えるように、前から冷風を当てます。
上からドライヤーの風を当てると髪はまとまりますが、ペタッとする場合があるので、髪の根元を持ち上げて下から風を当てることを意識してみてください。どうしてもふんわり感が出ない場合は、根元の立ち上がりクセがキープできるベースミストなどを乾かす前につけておくといいかもしれません。こんなふうに乾かしておくと、翌朝のスタイリングも断然楽になるし、素早くキマりますよ。
情報提供/ビューティーエクスペリエンス
週に1回は頭皮ケアで汚れをリセットする
「SIX」トップスタイリスト・MIHOさんにお話を聞きました!
MIHOさん曰く、スタイリング剤を使用している場合、毎日髪を洗っても少しずつ汚れが蓄積されていくため、週に1回の炭酸シャンプーを取り入れるのがおすすめだそう。
▲オージュア エイジングスパ クリアフォーム 320g ¥4,400 サロン専売品
濃密な炭酸泡で皮脂汚れをスッキリ落とす頭皮用シャンプー。健やかな地肌へ。
「週1回は炭酸シャンプーで、頭皮と髪に残った汚れを落とすようにしています。例えば、よい野菜を育てるためには土づくりが大事ですよね。それと同じように、きれい髪のためには頭皮環境をよくしてあげないと。
栄養を与えるだけではなく、余分なものを取り除くことが大切です。きれいな土台じゃないと、どんなにいいトリートメントなどを使っても効果が半減してしまいますから。頭皮をマッサージしながら使用すると、汚れが落としやすくなるうえ気持ちいいのでおすすめです」(MIHOさん)
生活習慣|細い髪への対処法
睡眠不足・喫煙・過剰な飲酒はNG
SHISEIDO PROFESSIONAL エデュケーターの西山直人さんによれば、生活習慣も髪に影響すると言います。
「血行不良の原因になる睡眠不足、細胞の活性を促すビタミンB12を壊してしまう喫煙、ビタミンCを大量に消費するアルコールの過剰摂取などに注意。喫煙やアルコールの過剰摂取は、交感神経を活発にしてしまうので、睡眠不足の原因にも。『体にいい生活習慣は、髪にもいい』のです」(西山さん)