痛いところは「つつく」ではなく・・・?
弱点を指摘されたときなどに、【痛いところをつつかれる】なんて言ったことはありませんか?
実はこの【痛いところつつく】という表現は、間違いなんです!
絶妙な間違いなので、聞いただけではもしかしたら違いに気づかないかもしれません。
ヒントは「つつく」の部分。
【痛いところを○く】が正しい表現です。
分かりましたでしょうか?
正解は…
痛い所を【衝く(つく)】
でした!
【痛い所を衝く:いたいところをつく】
弱点を指摘して攻めたてる。
〔補説〕
「痛い所をつつく」とするのは誤り。
~この慣用句知ってますか?気まぐれ慣用句紹介~
その1:親思う心にまさる親心
【親思う心にまさる親心:おやおもうこころにまさるおやごころ】
《吉田松陰の歌「親思ふ心にまさる親心けふの音づれ何ときくらん」から》
子が親を思う心よりも、子を思いやる親の気持ちのほうがはるかに深いということ。
その2:負うた子に教えられて浅瀬を渡る
【負うた子に教えられて浅瀬を渡る:おうたこにおしえられてあさせをわたる】
時には自分より未熟な者から教えられることもあるということのたとえ。
その3:案ずるより産むが易し
【案ずるより産むが易し:あんずるよりうむがやすし】
物事はあれこれ心配するより実行してみれば案外たやすいものだ。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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