【目次】
・観葉植物を育てるメリット
・観葉植物の選び方3ステップ
・育て方のポイント
・リビングや玄関に置きたいおしゃれな植物
・卓上でも育てられるコンパクトな観葉植物
・ハンギングで楽しめるインテリアグリーン
観葉植物を育てるメリット
インテリアとして観葉植物に人気がある理由とは、どのようなものなのでしょうか?観葉植物を育てるメリットを紹介します。
加湿や空気清浄効果
観葉植物を育てるメリットの一つが「加湿・空気清浄効果」が期待できることです。植物には、光合成によって酸素を増やす働きがあります。観葉植物を置くことで、人が住むのに適した環境を作る手助けになると考えられているのです。
特に「サンスベリア」という品種は、夜間にも酸素を多く放出する観葉植物として人気があります。
また植物は、根から吸い上げた水分を、葉の気孔から水蒸気として放出します。植物の蒸散による加湿効果は高いものではありませんが、乾燥に弱い植物を置くなど工夫することで、多少の加湿効果につながるでしょう。
インテリアになる
観葉植物は部屋の雰囲気を変えるインテリアにぴったりのアイテムです。鮮やかな天然のグリーンカラーは目に優しく、リラックス感を演出してくれます。
例えば、おしゃれなカフェや雑貨屋に行くと、観葉植物が飾られていることがあります。それらを真似て自宅でも観葉植物をインテリアの一部として飾ってみるとよいでしょう。
また、観葉植物にはさまざまなサイズやタイプがあります。床に置くものが一般的ですが、ほかにも天井からハンギングしたり壁に掛けたりするのもおしゃれです。
観葉植物を入れるものにもこだわるとより変化を感じられます。ナチュラルに仕上げたいなら陶器、南国風に仕上げたいならラタンのバスケットがおすすめです。
癒やされる
観葉植物を置くとホッとした気分になり、リラックスできます。「最近、育児や仕事で疲れているな…」と感じたら、観葉植物を部屋に置いてみるとよいでしょう。
自然がもたらす生命力は強く、小さかった葉が大きくなっていることに気づき、パワーをもらえたという人は少なくありません。
また、デスクワークで疲れた目をリフレッシュするのにも最適です。休憩時に観葉植物へ目を向けることで、自然を感じられ、ゆったりとした時間を過ごせます。
観葉植物の選び方3ステップ
観葉植物のメリットが分かったところで、次に選び方を見ていきます。
置く場所や品種を考えずに買ってしまうと、育てるのに失敗してしまったり、置き場所に困って邪魔になってしまったりする可能性も考えられます。しっかりと事前に調べて、適切なものを選びましょう。
1.置く場所を決める
まず一つ目に考えたいのは「置き場所」です。観葉植物といっても、日当たりがよいところが適しているものもあれば、日陰を好むものもあるなど、品種によってさまざまです。
例えば、ベランダはとても日当たりがよいですが、トイレや寝室はそれほど多くの日が当たりません。トイレや寝室に観葉植物を置きたいなら、日光を好むものは避けた方が無難です。
また、観葉植物によって最適な温度もあるので、まずはどこに観葉植物を置きたいか考えることが大切です。
2.適したサイズを選ぶ
二つ目のステップは「観葉植物のサイズ」です。観葉植物を置く場所が決まったら、自ずと適した観葉植物のサイズが定まってきます。
観葉植物にはリビングの隅に置く大きなサイズのものから、デスクの上に置く小さなものまで、多様なサイズがあります。
部屋の雰囲気に合うかどうか、イメージを膨らませて、適した観葉植物のサイズを選びましょう。大きすぎても小さすぎても違和感があるものです。置き場所にぴったり合うサイズを選びましょう。
3.育てやすい品種を選ぼう
三つ目のステップは「観葉植物の育てやすさ」です。観葉植物によって、育てやすさが変わってきます。
成長が早い観葉植物は変化に富んでおり見ていて楽しいですが、それだけ剪定や手入れが増えることも考慮しなければなりません。
初めて観葉植物を育てる人、育児や仕事に忙しい人であれば、育てやすい品種を選ぶのがおすすめです。
例えば、葉がたくさん生えてくるぐらいの生命力がある「ガジュマル」や、耐陰性がある「モンステラ」、増えるほど生育が安定する「ポトス」などは育てやすいといえます。
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育て方のポイント
せっかく観葉植物を部屋に置いても、すぐに枯れてしまって成長を楽しめないのでは悲しいものです。観葉植物を元気に育てるコツを介します。
風通し
観葉植物にとって「風通し」は大切なポイントです。植物は光合成で二酸化炭素を吸い、酸素を出します。光合成に必要な二酸化炭素を与えるには、風通しをよくする必要があるのです。
また、風通しをよくしないと湿った土がなかなか乾きません。土がずっと湿ったままでいると、根腐れしてしまうこともあります。
特に、夏は気温と湿度が高くなります。毎日20分ほど窓を開け、換気するのが理想です。また、エアコンやヒーターの風が直接当たる場所は、観葉植物にとってストレスになるため避けるのがベターです。
水やり
「水やり」も観葉植物が元気に育つために大切なポイントです。しかし、どの品種も同じような水やりでよいというわけではありません。植物によって必要な水の量は変わります。
水やりの基本は「土が乾いたら水やり」をするというものです。しかし、置いている観葉植物の種類に合わせて、適切な量を、適切な頻度で与えましょう。
また、同じ品種の観葉植物を同じ場所に置いてもポットの大きさによって土の乾き方に違いが出るものです。ポットが大きいと土の量が多いため、乾きはゆっくりになります。
土以外にも葉の様子を見て水やりのタイミングを見計らうこともできます。葉は、ピンとして45度くらいの角度が付いているのが理想です。
水が不足していると、重力に負けて下を向いてきます。「葉に元気がない」と感じたら、水やりのタイミングです。
リビングや玄関に置きたいおしゃれな植物
リビングや玄関にぴったりな観葉植物を四つ紹介します。大ぶりの観葉植物は、インパクトがありおしゃれな印象です。
リビングや玄関をスタイリッシュな雰囲気にしたい時に適しています。
スタイリッシュで涼しげ「エバーフレッシュ」
「エバーフレッシュ」は生命力が強く、もし枯らしてしまっても根気よく生育環境を整えてあげると、再び新芽を出すこともある観葉植物です。
4~9月ごろには薄い黄緑色の花を咲かせるなど、季節によって変化を感じられるので、年間を通して楽しめる品種です。
しかし、エアコンの風が直接当たったり、反対に風通しがまったくよくなかったりするところは避けましょう。また、今まで育ってきた環境と部屋の環境があまりにも違うとすぐに枯れてしまうので、購入する際は店員に相談するのがおすすめです。
商品名:エバーフレッシュ
マイナスイオンを放出「サンスベリア」
アフリカ原産の「サンスベリア」は、暑さや乾燥に強く、日当たりがあまりよくなくても元気に育ってくれることが多い観葉植物です。
大きなサイズの鉢は華やかな印象の見た目なので、玄関やリビングに置くにもぴったりです。
育てやすいだけでなく、マイナスイオンを放つ効果にも期待できます。比較的リーズナブルに購入でき、ホームセンターなどでも販売されていることのあるポピュラーな品種です。
ただし、蒸れには弱いので、通気性を確保し定期的に植え替える必要があります。土が濡れたままの状態が続くと、場合によっては根腐れを起こしてしまいます。
商品名:サンスベリア
大型でも育てやすい「フィカス ベンガレンシス」
リビングや玄関に置くなら「フィカス ベンガレンシス」も人気です。初心者にも育てやすい観葉植物といわれ、大きくて丸い葉がかわいらしい印象を与えます。
とても日差しが強い夏以外は、日当たりの良いところに置くのが元気に育てるポイントです。観葉植物をリビングや玄関の窓側に置きたい時に検討してみてください。
小鉢や中鉢のものもありますが、葉が大きな観葉植物のため、大鉢のものをリビングや玄関のインテリアにすると、その魅力を最大限に楽しめます。
商品名:フィカス ベンガレンシス
部屋に華やかさを加える「アンスリウム」
リビングや玄関に華やかさをプラスしたいなら「アンスリウム」もおすすめです。アンスリウムは、ハート形の光沢のある葉でとてもキュートな観葉植物です。
強い日差しに弱い性質があるので、直射日光や西日が長時間当たる場所に置くのは避けます。明るい半日陰になるところが好ましいです。
例えば、レース越しに光が入るリビングの窓側や、大きなすりガラスがある玄関などは適しています。白熱灯や蛍光灯などの人工の光であっても育ちますが、株に元気がなくなることが多いです。
もし光の量が少ないと感じるなら、一日のうち4時間程度は外に出して日光に当ててあげましょう。
商品名:アンスリウム
卓上でも育てられるコンパクトな観葉植物
卓上でも育てられるコンパクトな観葉植物を二つ紹介します。仕事でパソコン作業をしているとき、隣に観葉植物があったら癒されるものです。
机の上にそっと置きたくなる観葉植物を紹介します。
丸みを帯びたフォルムが特徴「ガジュマル」
コンパクトな観葉植物として人気なのが「ガジュマル」です。巻き上げられているような独特な樹形が個性的で、丁寧に育てればとても大きく成長します。
日光を好むので日当たりのよいところに置いてあげましょう。水は土が乾いたらたっぷりあげればOKです。春〜秋のよく生長する時期には肥料を与えると、より葉が元気になります。
また、ガジュマルには「キジムナー」という名の木の精霊が住んでいるといわれています。キジムナーは伝説上の生き物ですが、仲よくなると幸せになるとされており、ガジュマルは「幸福の木」や「聖木」とも呼ばれる縁起の良い植物です。
商品名:ガジュマル
育てやすい「サボテン・多肉植物」
「サボテン」は乾燥に強く水やりを頻繁に行う必要がないため、比較的育てやすい観葉植物です。
トゲのある独特の見た目がキュートな印象で、小さい鉢のものはデスク上に置いておくのにも適しています。「象牙丸」や「白星」「銀牡丹」など、花を咲かせる品種もあるので、育てる楽しみも味わえるでしょう。
休眠期は水をほとんど与えずに管理して春の生育期を迎えるのがコツです。また、もともとサボテンは日差しの強い砂漠の植物ですから、たっぷりと日光を当ててあげましょう。
多肉植物はふっくらとした葉がかわいく、寄せ植えなども楽しめる観葉植物です。春と秋の成長期には、水をたっぷり与えてください。ただし夏と冬の休眠期には、土が湿るほどの少量の水だけでOKです。
商品名:サボテン・多肉植物
ハンギングで楽しめるインテリアグリーン
観葉植物を置くのではなく、吊るして飾るハンギングにおすすめな品種を紹介します。風で観葉植物が揺れる様子など、台の上に置くのとはまた違った表情を楽しめます。
細いツルが繊細な「シュガーバイン」
ハンキングにぴったりな観葉植物としては「シュガーバイン」があります。シュガーバインは、ブドウ科の常緑つる性植物です。
寒さにやや弱く、強い直射日光も苦手ですが、ある程度の耐陰性があるため、窓際のレースのカーテン越しなど、風通しの良い室内で育てるのにぴったりです。
シュガーバインは葉が大きすぎず繊細な細いツルをしているため、どのような部屋にもなじみやすく、初心者にも適した品種です。
夏の暑い時期は葉水を与えて潤します。霧吹きでシュッと葉に水分を吹きかけてあげると程度でOKです。葉水は、病害虫対策にもなるので定期的に行うのがおすすめです。
商品名:シュガーバイン
小さな丸い葉っぱが特徴「ワイヤープランツ」
ワイヤープランツは丸くて小さな葉をたくさん連ねる観葉植物です。耐寒性が非常に強く、あまり寒くない地域では冬でも緑色の葉を絶やしません。
丸くて小さな葉は見ているだけでも癒やされるので、リビングだけではなく寝室に吊り下げるにもよいでしょう。気持ちを落ち着かせてリラックスできます。
水切れが苦手な観葉植物ですので、手の届きやすい場所を選んでこまめに手入れするのがポイントです。また、とても小さくて見つけにくいですが、光沢のある緑色の葉よりも明るい黄緑色の花が咲きます。
寒さで葉が全て落ちてしまっても、短く刈り込んでおけば春の暖かくなったころに再び新芽を出します。長期間愛着を持って育てられるのが魅力です。
商品名:ワイヤープランツ
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
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