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2021.05.26

【善処】の使い方をマスター!意味や例文から注意点・類語・対義語まで解説

政府答弁やクレーム対応の際に便利に使われる「善処」という言葉。ビジネスシーンでも耳にする機会は多いでしょう。ここでは「善処」に焦点をあてて、意味や使うときの注意点、類語・対義語まで詳しく解説します。本記事を参考に、きちんと理解しておきましょう。

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【目次】
 ・「善処」の意味と使い方
 ・「善処します」を使うときのポイント
 ・「善処」を使う2つの場面とは
 ・「善処」の3つの類語とは
 ・「善処」の3つの対義語とは
 ・「善処します」を英語で表現すると?
 ・ニュアンスに気をつけて「善処」を上手に使おう

「善処」の意味と使い方

「善処」は「ぜんしょ」と読みます。政治家がよく「善処します」と答弁していますが、「善処」とは「物事を適切に処理すること」を意味する言葉です。

善処 使い方

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ビジネスをするうえでも使う機会の多い「善処」について、詳しい意味と使い方をご紹介します。

■「善処」とは物事を適切に処理すること

「善処」とは、「物事を適切に処理すること」という意味です。ほかにも仏教用語で「来世で生まれる良いところ」という意味も。ビジネスシーンでは、ひとつ目の「物事を適切に処理すること」という意味で使われます。

■「善処します」が一般的な使い方

「善処」は、一般的に「善処します」という形で使います。「善処します」という字面だけを見れば良い印象に受け取れますが、実際に使う場面は、「できる」と断定したくないときです。

「できる」「できない」と断定できない場面で、「できるかどうか分かりませんが、対処できるように頑張ります」というニュアンスを伝えるときに使います。

たとえばある会社に要望を伝えると、担当者は必ずと言っていいほど「善処します」と返答するでしょう。「できる」とは断定できないが、「できない」とは対面上言えないといった微妙な場面で非常に使い勝手のいい言葉なのです。

「善処します」を使うときのポイント

「善処します」は対面を保てる便利な言葉ですが、使いすぎると信用を落とすことにつながりかねません。ここで説明する「使うときのポイント」をきちんと理解しておきましょう。

善処 使い方

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■上司など目上の人にも使える

「善処します」は顧客や取引先だけでなく、上司や目上の人にも使えます。 たとえば仕事でミスをすると、上司から指摘を受けたり改善を求められたりするでしょう。そのような場合に、「同じミスをしないように善処します」と返答できます。

スマートで誠意ある返答としてふさわしいですが、もちろん言葉だけでなく行動も伴わなければなりません。 ミスをするたびに「善処します」と言葉ばかりで、実際に「善処」しなければ、「行動を伴わない口だけの人」と低く評価されてしまいます。

■曖昧な表現なので多用しない

「善処します」は曖昧な表現のため、多用しないようにしましょう。先ほども説明しましたが、「善処します」は「できる」「できない」と断定したくないときに使われる言葉です。

言われる側もそのニュアンスを理解しているため、「善処します」と言われると不安を感じるものです。もし役所で「善処します」と言われたら、「限りなくNGだな」と感じるのではないでしょうか。

断定できない場合でも、相手を不安にさせるような返答は多用すべきではありません。対面上断定できなくても、誠実な対応が信用につながります。

■あとから必ず結論を伝える

相手に「善処します」と伝えた場合、どうなったのか結論をあとから必ず伝えるようにしましょう。言われた側は、「あの件はどうなったのだろう?」といつまでも疑問を持ったままです。「善処します」と伝えるときは、いつ頃までに結論が出るのかもあわせて伝えておくと、相手は安心できます。

「善処します」は曖昧な表現のため、多用しないこと、また結論を伝えるのを忘れないように心がけましょう。

「善処」を使う2つの場面とは

「善処」を使う場面は、2つあります。返事として使うとき、または相手に何らかの依頼をするときです。ビジネスシーンでは、どちらの場面でも便利に使えます。

善処 使い方

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ここでは、それぞれの使い方について例文もあわせてご紹介しましょう。

1. 依頼を受けたときの返事として使う

これまで述べたように「善処します」は、依頼や要望を受けたものの断定できない(したくない)ときの返事として使うことができます。曖昧な表現のため、はっきりと意思表示したいときにはふさわしくありません。

曖昧なままにしておきたいといった場合には便利ですが、可能であれば、きちんと「できる」「できない」を伝えるほうが相手に対して誠実といえるでしょう。

返事する場合の例文

返事として「善処します」を使うときの例文は、次のとおりです。

・その件につきましては、担当部署と話し合い善処します。
・お客様のご要望に対して、善処するように努めてまいります。
・誠心誠意善処しますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
・〇〇様のご意見に関しまして前向きに善処いたしますので、しばらくお時間をいただけると幸いです。

2. 相手へ何らかの依頼をするときに使う

「善処します」は、相手へ何らかの依頼や要望をお願いするときにも使います。改善するための具体的な手段や方法が分からない場合に、「善処を望みます」というフレーズはふさわしいでしょう。

ビジネスシーンにおいて、目上の人や上司に何らかの依頼をする場合にも「善処」は使えます。ただしかしこまった表現のため、親しい間柄ではもう少し柔らかい表現のほうがしっくりくるかもしれません。

依頼する場合の例文

相手へ依頼する場合の例文も、いくつかご紹介しましょう。

・我が社の福利厚生はまだまだ不十分です。上司に善処を訴えようと思います。
・御社のサービスにおいて、善処を求めます。
・今後二度とこのような問題が生じないように善処してもらいたい。
・5月から始まる建設工事につきまして善処を望みます。

「善処」の3つの類語とは

「善処」は、場合によって「対処」「対応」「取り計らう」の3つの言葉に言い換えることができます。同じような意味ではありますが、微妙にニュアンスが異なるため、それぞれの言葉の意味とその違いを説明しましょう。

善処 使い方

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1. 対処

「善処」の類語に「対処」があります。「対処」は「ある物事や状況に対して適切に処理すること」という意味。「善処」には「対応できるかどうか分かりません」といったニュアンスが含まれますが、「対処」には、そういったニュアンスはありません。

次の2つの文章を比べてみると分かるでしょう。

・この案件につきまして善処します。
・この案件につきまして対処します。

「対処」を使ったいくつかの例文を次に挙げます。「善処」なのか「対処」なのか考えて使いましょう。

・問題につきましては、迅速に対処します。
・このような問題が二度と起こらないように、対処くださるようお願い申し上げます。
・問題を起こした社員につきましては、厳正に対処いたします。

2. 対応

「対応」も「善処」の代わりに使うことが可能です。「対応」は「周囲の状況に合わせて行動すること」という意味で、「何らかの行動を取ること」に重点が置かれます。

「善処」と「対応」が異なる点は、「善処」が「改善するように対処する」のに対して、「対応」は「よいか悪いかに関わらず対処する」ということ。そのため、「善処」よりも使う機会は多いでしょう。

次に例文をいくつか挙げます。

・この問題につきまして、迅速に対応くださるようお願い申し上げます。
・先日依頼した案件についてご対応くださりありがとうございます。
・私への誹謗中傷に対して、当方としましても厳しい対応を取らざるを得ません。

3. 取り計らう

「取り計らう」も「善処」の類語です。「取り計らう」は、「万事がうまくいくように処理すること」という意味。ビジネスシーンでは、何らかの依頼やお礼を伝える場合に使います。

「善処」は公の場でも使いますが、「取り計らう」はどちらかというと親しい間柄のやりとりで使われ、国会の答弁のような場で使うことはありません。「内々にお願いしますね」といったニュアンスがあり、顔見知りの間で使うのがふさわしい言葉です。

次に「取り計らう」の例文をいくつか挙げましょう。

・大変お手数をおかけしますが、取り計らってくださるようお願いいたします。
・親切なお取り計いを誠にありがとうございます。感謝申し上げます。

「善処」の3つの対義語とは

次に、「善処」の対義語を3つご紹介しましょう。「善処」が「よい方向への改善」を指すのに対して、対義語は「何も対処してくれないさま」「いい加減な対処のさま」を指します。対義語もあわせて覚えておきましょう。

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1. なおざり

「善処」の対義語に「なおざり」が挙げられるでしょう。「なおざり」は、「真剣でないこと」「いい加減にして放っておくこと」という意味。相手がいい加減な対応をした場合に、「なおざりな対応だ」というように非難するときに使います。

次に、「なおざり」の例文を2つ挙げましょう。

・あの会社は宣伝ばかりで、実際の対応はなおざりだ。
・部活で忙しく、勉強がついなおざりになりがちだ。

2. おざなり

「おざなり」も「善処」の対義語として使えます。「いい加減に物事を処理すること」という意味です。「なおざり」と「おざなり」は「いい加減であること」という意味においては同じですが、「おざなり」はいい加減でありながらも「何らかの行動をする」のに対して、「なおざり」はいい加減で、なおかつ「何もせず放置する」という意味も含まれます。

次の2つの文章を比べてください。「なおざり」のほうは「何も対応しなかった」というニュアンスが含まれているのが分かるでしょう。一方「おざなり」は、いい加減ながらも対処していることが感じられます。

・首相は、国民の意見をなおざりにしている。
・首相は、国民の意見をおざなりにしている。

「おざなり」の例文もいくつか挙げましょう。

・12月は繁殖期のため、会計処理がおざなりになってしまいます。
・リフォーム会社にクレームを言ったら、おざなりな対応しかしてもらえなかった。

3. 放置

「放置」も「善処」の対義語として使える言葉です。「放置」は、「かまわずに放っておくこと」という意味。「問題を未解決のまま放置する」というように、全く何も対処しない様子を表します。

「放置」も例文を2つ挙げましょう。

・上司に勤務時間の改善を求めたが、放置された。
・長い間放置された問題について、きちんとした対応が求められている。

「善処します」を英語で表現すると?

「善処します」は、曖昧な表現方法を好む日本的な言い方。英語でぴったりな表現というのはやや難しいですが、次の英語表現が近いでしょう。

善処 使い方

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・Please let me think what I can do.
 私に何ができるか、考えさせてください。

・That situation is very difficult, but I will do my best.
 とても難しい状況ですが、できる限りのことをしてみます。

ニュアンスに気をつけて「善処」を上手に使おう

「善処」は便利な言葉である反面、多用すると信用を落としたり相手を不安にさせたりする言葉でもあります。ビジネスをするうえでは、断定を避けたい場合もあるでしょう。しかし「善処」を使う場合は、あとから結論を伝えるなど誠意を持って対応することが大切です。「善処」のニュアンスに気をつけて、正しい場面で上手に使えるようになりましょう。

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