【目上の人への意見】「大変僭越ではございますが、進言させていただきます」
「僭越~」は、目上の人に意見を述べる時の枕詞としても適しています。「進言」は目上の人に意見を言うこと。この場合、「とても出過ぎたことで失礼だと思いますが、意見を言わせていただきます」という意味の表現です。「大変僭越ではございますが」と前置きする事で、その後に続く意見を謙虚なニュアンスを含めて伝えることができます。
⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「僭越ではございますが」の言い換え表現にはどんな言葉があるのかチェックしていきましょう。
恐れながら
意味は「恐れ多いこと。恐縮ですが」。「私のような者が、申し上げるのは恐れ多いことですが」という意味合いで、主に目上の人へ意見を述べる時の枕詞として使われます。
(例)恐れながら申し上げますが、この件は再考が必要だと考えます
出過ぎたことですが
「出過ぎたこと」とは「分をわきまえない言動。差し出がましい行い」を意味する言葉。お節介かもしれないけれど伝えておきたいことを言う際、または「差し出がましいことをした」と感じたときの謝罪に使う表現です。
(例)出過ぎたことを申しますが、A案よりB案の方が良いと思います
(例)出過ぎたことを申しました。申し訳ありません
微力ながら
「乏しい力ではありますが」「力不足かもしれませんが」と自分をへりくだっていう表現。自分よりも立場が上の相手から依頼を受けた時の返答として使うのが一般的です。
(例)微力ながら、企画を成功させるために尽力いたします
英語表現は?
「僭越ではございますが」はとても日本的な表現ですが、英語ではどう表現することができるのでしょうか?
「失礼なことを言うつもりはありませんが」という意味の「I do not mean to be rude, but〜」や、許可を得る言い方「Please allow me to ~」が近い表現といえます。
・I do not mean to be rude, but I would like to dissent from the opinion.
(僭越ではございますが、その意見に意義を唱えます)
・Please allow me to give my opinions.
(僭越ではございますが、意見を申し上げます)
最後に
「僭越ではございますが」は普段あまり使うことのない言葉かもしれませんが、ここぞという場面でさらりと使いこなせる人は素敵ですよね。「僭越ではございますが」をマスターして、乾杯の挨拶やスピーチ、目上の方への言いにくい進言にと、色んな場面で活用してください。
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