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「苦手な人」はいる?
みなさんは、職場やプライベートなどの人間関係で「苦手」と感じる人はいるでしょうか?女性100人にリサーチしてみました。
【質問】あなたは人間関係において「苦手な人」がいますか?
・いる…78.2
・いない…21.8
※アンケートは30~45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名。
周囲に苦手な人がいるか聞いたところ、「いる」と答えた人は78.2%と、結構多い印象です。その人のことを苦手と感じる理由や、付き合い方で心掛けていることはあるかも聞いてみました。体験談をご紹介します。
苦手と感じる理由・体験談
・自分と性格が真逆であれ?と思う事がよくある。 でも職場の人なので、関わらずにはいられないので 態度に出さないようにしている。 (30代・三重県)
・その人自身に興味がないと、質問することがなく、無関心と思われるので、できるだけ意識して質問するようにしている。 (30代・東京都)
・何かにつけて攻撃してくる人やマウンティングしてくる人は苦手。できるだけ関わらないようにする (40代・滋賀県)
・話し合いの場で、怒りを露にして発言する人が苦手。その態度を取られると、周りの人が一切意見を言えないし、相手の意見を聞く姿勢がないと思うから。こういう人がいる場には行かない。 (40代・東京都)
どうして嫌いに?「苦手な人」が生まれる3ステップ
「苦手な人」が生まれる背景には、きちんとした理由があります。「どうしてこんなに苦手なんだろう?」と悩んでいるときも、理由を知れば納得できるかもしれません。まずは「苦手な人」が生まれるまでの3ステップを追っていきましょう。
脳が瞬間的に「苦手」を判断する
脳には、無意識のうちに「好き嫌い」を判断する仕組みがあります。「好き嫌い」を判断するのは、脳の扁桃体(へんとうたい)と呼ばれる部分です。扁桃体は物事に対し、安全なのか危険なのかを0.02秒の速さで判断するといわれています。
「危ない!」と思ったとき、声を出すより先に身体が動いた経験はありませんか?これは、扁桃体が瞬時に危険を察知したためです。
人と会ったときも同様に、扁桃体は相手のことを好ましいのか、危険な人物であるのかを判断します。これまでの経験から得た苦手意識と照らし合わせ、相手を「苦手な人」の枠組みに入れてしまうのです。
嫌いな部分が目につきさらに「苦手」になる
脳が一度「嫌い」と判断すると、相手のことを「苦手な人」として捉えるようになります。無意識のうちに、相手の嫌な部分が目につくようになってしまうのです。
「苦手な人ほどいつも視界に入ってくる」「苦手な人ほどささいなことも気になる」と感じることもあるのではないでしょうか。「嫌い」「苦手」という感情が重なると、やがて相手のことを本当に嫌いになってしまいます。
「苦手」な心理が相手に伝わり関係が悪化する
「苦手」と感じる心は、やがて相手にも伝わります。コミュニケーションには「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」があり、人は「非言語的コミュニケーション」ほど受け取りやすい傾向にあるのです。
「非言語的コミュニケーション」とは、表情や雰囲気、仕草を用いたコミュニケーションです。「目は口ほどにものを言う」という言葉を、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
つまり、「いつも尊敬しています」「本当にすごいですね」と言葉でとりつくろっても、「苦手」という意識は言葉や態度で相手に伝わってしまいます。
自分を嫌いな相手に対し、親切に対応するのは難しいものですよね。「なんとなく嫌われているな」と無意識に察知した相手は、同じように「嫌い」という態度で接してきます。「苦手な人」との関係は、このような悪循環から生まれていくのです。
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「苦手な人」と思われやすい人とは?5つの特徴
「苦手」と周囲に思われやすい人には、「相手によって態度が変わる」「自分の間違いを認めない」「上からの目線で接してくる」「ネガティブな話ばかりしてくる」「相手の状況を気にしない」といった特徴があります。
特徴を知ることは、相手のどの部分を「苦手」と感じているのか気付くきっかけになります。自分が誰かの「苦手な人」になるのを、避けることもできますよね。ここからは、この5つの特徴をチェックしていきましょう。
相手によって態度が変わる人
目上の人には親切に、部下には横柄になるような人は「苦手」と思われやすい人です。自分の得になる相手にばかり良い顔をするようでは、周囲からの信頼を得ることはできませんよね。
人の好意や優しさにまで損得を求める人も同様です。周囲からの親切は当たり前だと考え、自分のしたことへの見返りばかり求めることもあるかもしれません。
「苦手な人」と思われるだけでなく、相手に不快な気持ちを与えないためにも、誰に対しても公平な態度をとるように心がけましょう。
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自分の間違いを認めない人
「どんなときにも自分の間違いを認めず、絶対に謝らない」。仕事やプライベートで多くの人と関わるなかで、そのような人に出会うこともあるのではないでしょうか。
自分の間違いを認めない人は、絶対に自分が正しいと思い込む傾向にあります。その信念を周囲に押し付けるため「苦手」と判断されてしまうのです。
自分の価値観を持つことは良いことですが、間違ったときには素直に謝る姿勢も必要です。どんなときにも、自分に非がないか立ち返るような謙虚な心を持ち合わせていたいですね。
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上からの目線で接してくる人
どんなときにも上から目線で接してくる人は「なんだか苦手」と周囲から敬遠されてしまいます。初対面で「この人苦手だな」と思われることもあるでしょう。
たとえていねいな言葉遣いをしていても、相手を見下す気持ちは態度に現れてしまいます。特に、相手が部下や後輩の場合は注意が必要です。
目上の立場にあることから、自分でも気付かない間に上から目線で接しているかもしれません。自分も「苦手な人」と思われる態度をとっていないか、あらためて振り返ってみましょう。
ネガティブな話ばかりしてくる人
いつもネガティブな話ばかりする人は、一緒にいると疲れてしまいますよね。「自分はこんなに辛いんだ」と悲劇のヒロイン/ヒーローのような態度ばかりとる人がなんだか苦手、という人もいるでしょう。
悩みや苦しみは誰かに打ち明けることも大切ですが、聞く相手の立場を考えなくてはいけません。相手がいつも「うんうん」と聞いてくれるからと甘えていると、実はがまんさせていたというケースもあります。
同様に、悪口ばかり言う人も周囲から「苦手」と思われてしまいます。周囲も自分も心地よく過ごすためにも、ポジティブな態度や言葉を意識しましょう。
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相手の状況を気にしない人
自分勝手に振舞い、周囲の時間を奪ってしまう人は「苦手な人」と認識されやすいでしょう。特に、仕事に影響が出る場面では注意が必要です。
自分の分からないことを相談したり、人の力を借りたいときには相手の状況を考えましょう。自分勝手に頼っていると、知らない間に相手に迷惑をかけることになります。
相手の状況を気にするということは、相手の立場を思いやることにもつながります。どんな場面でも、大人のマナーとして心がけておきたいですね。
「苦手な人」との付き合い方を知ろう!5つの対処法
苦手な人と上手に付き合うためには、相手と距離を置いたり、相手を客観視したりといった対処法が大切です。「苦手な人だから」と相手を無視していると、周囲からの自分の評価を下げる可能性もあります。
特に、ビジネスシーンでは付き合う相手を選ぶことはできません。5つの対処法を知って、苦手な人とのお付き合いも上手に乗り切りましょう。