3.「せっかくですが」
「せっかくですが」は相手からの誘いに対して、感謝の意味も込めながらも断るシーンで使えます。相手との関係性を取り持つ配慮として使いましょう。例文は、以下の通りです。
・せっかくのお誘いですが、今夜は都合が悪く参加が難しいです。
・せっかくですが、このような高価な品は受け取れません。
・せっかくの機会ですが、今回の案件は辞退させていただきます。
・せっかくですが、お気持ちだけいただきます。
4.「運悪く」
「運悪く」は、いつもできることが状況が悪いせいでできなかったことを表現します。生憎と同様、タイミングが悪くできなかったときに使われます。例文は、以下の通りです。
・運悪く、急な雷雨に見舞われました。
・運悪く、先日入荷した漫画は売り切れになっていました。
・運悪く、会社の会議と学生時代の同窓会の日程が重なり、参加できなくなってしまった。
・運悪く、電車の遅延で会議のプレゼンに参加できませんでした。
5.「遺憾ながら」
「遺憾ながら」は思ったように物事が進まず、残念に思う表現です。敬語の表現である「遺憾ながら」は、目上の人に使えます。ビジネスシーンでも活用でき、うまく使えば丁寧に断りを入れる伝え方ができるでしょう。例文は、以下の通りです。
・遺憾ながら、私ではこの案件をお引き受けできません。
・誠に遺憾ながら、会議は欠席させていただきます。
・遺憾ながら、今回は採用を見送らせていただきます。
・遺憾ながら、本日公開予定だった映画は、公開を延期とします。
このように、生憎に換わる表現はさまざまあります。生憎では誤解を招きそうなやりとりの場面では、言い換え表現を活用しましょう。
「生憎」の3つの英語表現
生憎に近い英語表現をするなら、ビジネスであれば「unfortunately」 「I’m afraid」を使い、カジュアルな表現をしたいときは「I’m sorry, but」を使うといいでしょう。
どの表現にも「申し訳ないけど」「残念ながら」という意味が含まれています。ビジネスで使える表現とカジュアルな表現の両方を押さえておきましょう。
1.「unfortunately」
「unfortunately」は、残念ながらという意味を持つ副詞です。文の冒頭にいれることで生憎と同じように申し訳ないという気持ちを伝えられます。相手に伝えることに対して、自分も残念に思う場面で使うとよいでしょう。具体的には、以下のような文章になります。
・Unfortunately, the weather is downhill.(生憎、天気は下り坂です)
・Unfortunately,I can’t go to see the match because I don’t have the schedule.(生憎、予定が合わず観戦に行けません)
2.「I’m afraid」
「I’m afraid」は申し訳ないという表現をする文章です。afraidには「恐れて」「残念ながら」などの意味があります。相手の希望や要望に沿えない場合に使うとよいでしょう。具体的には、以下のような文章になります。
・I’m afraid I don’t have time right now.(生憎ですが私は今は時間がありません)
・I’m afraid Mr.tanaka is not available right now.(生憎ですが田中は席を外しております。)
3.「I’m sorry, but」
「I’m sorry, but」は、「申し訳ないけど」という意味で使われるカジュアルな表現です。I’m sorryは、相手に対してよくないことを伝える際に使われるケースが多く、これに「~ですが」を意味するbutを加えると、生憎と同じ意味を持つ表現になります。
・I’m sorry, but the tickets for that session are sold out.(生憎、そちらの回のチケットは完売です。)
・I’m sorry, but the chief is currently away.(生憎、課長は現在不在です)
「生憎」は申し訳ない気持ちを伝えられる言葉
生憎は申し訳ない気持ちや自分も残念に思うことを伝えるために役立つ言葉です。ビジネスシーンではどうしても都合がつかず、相手に断りをいれないといけない場面があるでしょう。
生憎は、お断りをしなければいけないときに使うと、優しさや柔らかさがでるクッションの役割をしてくれます。適切な使い方を理解し、日常生活やビジネスシーンで活用してみてください。
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