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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2024.04.05

取引先の会社に【お中元】を贈る時のマナーとは? 選び方や人気の商品を解説

 

取引先など会社へのお中元は、表書きの書き方や相場など、贈る際のマナーに注意が必要です。贈る商品も、社内でシェアできるものにするなどの配慮が欠かせません。本記事では、会社に贈るお中元の基本的なマナーや上手な選び方、人気商品などをご紹介します。

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会社へお中元を贈るときのマナー

お中元とは、年末のお歳暮と合わせ、日ごろお世話になっている方へ感謝を込めて贈り物をする習慣のことです。会社の場合、取引先へ挨拶回りができる良い機会でもあります。初めて会社へお中元を贈るときは、まず基本的なマナーから押さえておかなければなりません。最低限押さえておくべきマナーをご紹介しましょう。

お中元を手渡す浴衣姿の人

贈る時期や方法

お中元を贈る時期は、関東では7月初めから15日ごろ、関西では7月下旬から8月半ばが一般的です。地域によっても異なるため、贈り先の地域に合わせて贈るようにしましょう。

万が一時期を過ぎてしまった場合でも、表書きを変えて贈ればマナー違反になることはありません。ただし、近年は他社に差をつけるために早めに贈る会社も増えているため、良い印象を与えるには一般的な期間内のできるだけ早い時期に贈る方がよいでしょう。

贈る方法としては、近年は百貨店などから郵送するのが主流となっていますが、本来は直接会社を訪問して手渡すのが正式なマナーです。遠方の場合や時間の都合が合わないときは、配送でもマナー違反ではありません。しかし、先方の都合を確認して訪問できるようであれば、ビジネスチャンスを活かす意味でも直接手渡しするのがよいでしょう。

特に日ごろお世話になっている得意先は、手渡しがおすすめです。手渡しであれば、万が一先方の事情でお中元が受け取れないという場合だったとしても、その場で引き取るだけで済みます。返送の手間がかからないため先方にとってもメリットです。

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表書きの書き方

のし紙の表書きは、水引から上段に「お中元」もしくは「御中元」と書きます。その地域の一般的なお中元の時期を過ぎている場合、7月半ばから立秋の8月6日ごろまでは「暑中見舞い」「暑中お伺い」、立秋をすぎて9月上旬ごろまでは「残暑見舞い」「残暑お伺い」と書いてください。下段には、会社名と代表者氏名を記載しましょう。

また、のし紙は品物に直接かけて上から包装する「内のし」と、包装紙で包んだ上からかける「外のし」の2種類があります。会社は多くの取引先からお中元が集まるため、開封しなくても贈り主がわかる外のしがおすすめです。ただし、郵送する場合はのしが破れたり汚れたりしないよう、内のしにしましょう。

会社宛てか個人宛てのどちら?

郵送で贈る場合は、宛て名の書き方にも十分注意してください。宛名には、社長もしくはその場の責任者の名前を書きます。支店に贈る場合は支店長、部署に宛てるなら部署長宛てにしてください。

宛名の書き方は「会社名+部署名+名前(様)」です。会社全体・部署全体に贈りたい場合は「会社名(+部署名もしくは支店名)+御中」と記載します。ただし、大きな会社などでは会社宛に贈るとお中元の行き場が迷ってしまうため、必ず部署や個人など送り先を指定するようにしてください。

贈り主の書き方は、些細な部分ではあるものの誤った書き方をするとトラブルにつながる可能性もあります。事前に必ず上司に確認するようにしましょう。

金額の相場

ビジネスで贈るお中元の相場は5,000~10,000円程度で、基本的に5,000円と考えておけばよいでしょう。特にお世話になっている会社や得意先であれば、1万円を上限に選びます。

高すぎるお中元は相手に負担をかける可能性があるため、避けてください。また、会社のなかにはお中元やお歳暮を禁止しているところもあるため、初めて贈る場合は確認しておきましょう。

会社宛てに贈るお中元の選び方5つ

初めてお中元を贈るときは、どのようなものを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。会社宛てのお中元として、特に配慮したい点もあります。ここでは、会社に贈るお中元の上手な選び方をご紹介しましょう。

お中元の箱とうちわ

個包装でシェアできるもの

会社宛てのお中元は、みんなでシェアできるよう、個包装のものが理想的です。切り分けなければならない食べ物は、先方に手間をかけます。それだけでなく、切り分ける道具や炊事場がない職場では誰かが代表して持ち帰るということにもなるでしょう。そのようなことにならないよう注意してください。

できれば社員数も把握しておき、全員に行き渡るような配慮があれば喜ばれるでしょう。年齢層など社員の傾向にあわせて贈るものを考えれば、気配りができる会社として印象に残ります。味の好みが違うことを考え、甘いものやおせんべいなどを組み合わせるという方法もあります。

ちなみに、お中元は競合他社の商品でないこともチェックが必要です。例えば、食品の製造販売も行っている会社に他社のお菓子を贈るといったことがないように注意してください。

常温で保管できるもの

常温で保管できることも大切です。先方に冷蔵庫があるとは限りません。暑い時期なので冷たいものを贈りたいと思うかもしれませんが、冷蔵品を贈ってもすぐに消費できない可能性もあります。

冷蔵庫がなければ保存ができず、商品を傷めてしまう可能性があるでしょう。保管の難しいものは避け、夏場でも常温で保管できるものを選んでください。

日持ちがするもの

お中元の時期は、他の取引先からも多くのお中元が届きます。すぐに開けられない、消費できないということもあるでしょう。そのような事情も考慮し、日持ちのするものを選ぶようにしてください。

先方が好きなタイミングで利用できるよう、余裕を持った賞味期限のものを選びます。特に季節がら、賞味期限には配慮が必要です。生菓子や果物などは選ばないようにしてください。

場所をとらないもの

重すぎず、場所を取らないものということも意識しましょう。多くのお中元が集まる時期に大きくて運ぶのも大変なものが届いては、「配慮のない会社」と思われるかもしれません。担当社員が直接手渡しで各会社を回る場合にも、重いものや大きいものでは運ぶのが大変です。

見栄えがするもの

会社宛てのお中元はどうしてもお菓子やジュース類など、定番の商品に偏りがちです。数あるお中元のなかで特段の印象を与えるためには、トレンド感のあるものや珍しいもの、特別感のあるものなど、見栄えを重視するのがよいでしょう。

テレビなどで紹介された注目の商品であれば社員の間で話題にのぼり、記憶に残すことができます。

会社へのお中元で人気の商品

会社へのお中元でも、特に人気の商品をピックアップしてご紹介します。ぜひ選ぶときの参考にしてみてください。

さまざまなギフトのイラスト

洋菓子の詰め合わせ

洋菓子の詰め合わせは、個包装でみんなとシェアができ、幅広い層に喜ばれます。賞味期限も比較的長いものが多く、会社宛てのお中元として定番商品です。種類もバラエティにあふれており、会社の社員層に合わせた選び方ができます。

見た目も可愛らしいスイーツを選べば、相手に好印象を残すことができるでしょう。洋菓子は時期ごとにトレンドな商品が話題にのぼることも多く、そのような商品を選べば喜ばれるに違いありません。

コーヒーやジュースなどドリンク類

ドリンク類は、暑い季節にうれしい贈り物です。野菜や果物など栄養価の高いジュースは疲れた体も癒します。大きな瓶よりも個別に配れる缶ジュースがおすすめです。ドリップコーヒーや紅茶のティーパックも気が利いたセレクト。毎日休憩時間に楽しめるなど、一年中オフィスで活躍する定番のギフトです。

定番商品でも、ワンランク上のセレクトをすることで注目度が変わります。紅茶なら高級茶葉を使ったブランドのティーバッグ、コーヒーなら豆にこだわった有名メーカーの商品などにすれば、印象が違うでしょう。日ごろ出入りしている会社であれば、社長や社員の好みを把握しておくと役立ちます。少し目先を変えたい場合には、リラックス効果の高いハーブティーもおすすめです。

和菓子の詰め合わせ

和菓子も個別に配れるものなら、お茶の時間などに楽しめます。落ち着いた雰囲気が出せるお中元になり、年配の方が多い職場に特におすすめです。

おせんべいやお饅頭などバラエティに富んでいるため、配りやすさや賞味期限などを考えながら選びましょう。老舗ブランドの商品を選べば、特別感を出すことができます。

ビール

お酒好きの多い職場などでは、ビールも喜ばれます。暑い季節にぴったりな定番のお中元です。仕事のあとに疲れを癒せる贈り物で、相手をねぎらう気持ちを込められます。

ただし、送り先を選ぶ商品ではあるため、「普段からのお酒の付き合いが多い」「社長や役員がお酒好き」など、しっかりした情報がある場合に選ぶようにしてください。 ビールは飲み比べができるセットが人気で、高い注目を集めるでしょう。お酒が飲めない方にも配れるよう、ジュースとセットになった商品もあります。

他と差別化したい場合は、個性的なクラフトビールもおすすめです。地域密着の小規模な醸造所で、その土地の素材を使いこだわりの製法で造られており、普段家や居酒屋で飲むビールとは一味違います。デザインもおしゃれで、贈る側の気持ちが伝わるお中元になるでしょう。

お中元を贈るときのポイント

お中元は会社のアピールができ、取引先との距離を縮めるために絶好の機会です。ただ定番のものを贈るだけでなく、ポイントを押さえた贈り方を考えましょう。

お中元とひまわり

夏にふさわしいものを贈る

お中元は真夏のギフトであり、やはり夏にふさわしいものを贈るのが原則です。季節を問わない菓子類でも、夏を意識したパッケージのものが季節限定で販売されていることがあります。そのようなものを選べば、商品選びをよく考えている会社という印象を受けるでしょう。

毎年同じものを贈る

気に入ってもらえたお中元なら、あえて毎年同じものを贈るという方法もあります。「この商品はあの会社」というように、記憶に残してもらえるでしょう。「手渡しの際に相手の反応が良い」「後日喜びの報告があった」など手応えがある場合は、定番として同じものを贈るようにするのもおすすめです。

発送方法で他社と差をつける

商品だけでなく、配送方法でも他社と差をつけることができます。最近のお中元では包装紙で完全に包まずフィルムで簡単に済ませる方法も増えていますが、感謝の気持ちを伝えるお中元としては丁寧な完全包装で贈りたいものです。

のしも簡易なものではなく、社名がきちんと入り商品を包むタイプにする方が、受け取ったときの印象が違います。

会社にお中元を贈るときの注意点

会社へのお中元では、商品を選ぶときや配送の際にも会社ごとに配慮が必要です。以下の2点に注意するようにしましょう。

お中元を手渡すビジネスマン

先方の事情を考慮する

食品や飲み物などは、先方の事情を考えて選びましょう。「一般的に人気がある」「ほかの会社で喜ばれた」などの理由で選んでも、会社によっては不都合な場合があります。

冷蔵庫のない会社へ冷やして食べるお菓子を贈る、飲食するスペースを設けていない会社へデスクでは食べにくい食品を贈るなど、困らせてしまうものは避けましょう。上司や、日ごろ先方に出入りしている営業部員などに確認しながら、会社ごとに配慮した商品を選んでください。

営業日外に届かないようにする

郵送で贈る場合、営業日内に届くことをしっかり確認しましょう。配送したお中元が営業日外に届くと、不在票を見て再配達を依頼しなければなりません。食品の場合は、受け取りが遅れると賞味期限も短くなってしまいます。

土日以外に定休日がある会社にも注意しながら、配送日を指定するなど工夫してください。

取引先の印象に残るお中元を贈ろう

会社へのお中元は基本マナーを守り、会社ごとに配慮したものを贈りましょう。

夏らしい商品で、全員にシェアできるものが理想です。定番商品でもブランドメーカーなどワンランク上の商品を選べば、印象が違います。先方の事情を把握し、十分配慮した商品を選ぶことで気持ちの伝わるお中元になるでしょう。

木箱に入ったそうめん

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