Contents
【目次】
【アンケート】遅刻癖があると思う人は周りにいる?
周囲に「遅刻癖」がある人はいるか、アンケートを実施。その結果、3割近くの人が「はい」と回答しました。
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
遅刻癖がある人に見られる特徴とは?
遅刻を繰り返してしまうのには、どのような理由が考えられるのでしょうか。臨床心理士の吉田美智子さんに聞きました。
時間の見積もりが苦手
「時間の見積もりや予定の管理が苦手な人は、ぎりぎりで予測してしまって、不測の事態が起きたときに遅刻してしまうことがあります」(吉田先生 以下同)
起きられない・遅れてしまう事情がある
「物理的に朝起きられない人。寝付けなかったり (睡眠障害) 、子育てや介護といった家庭の事情があることも」
時間感覚が緩い
「時間感覚にルーズさがあるだけ、ということもあります」
【アンケート】遅刻癖がある人にどんな印象を持つ?
それでは、みなさんは遅刻癖がある人にどのようなイメージを持っているのでしょうか。アンケートの回答の中から、代表的なものをご紹介します。
だらしない
・だらしない (30代・群馬県・子ども2人)
・時間以外にもルーズな所がある (40代・愛知県・子ども2人)
悪いと思っていない
・遅刻が癖になっていて最早悪い事と思っていない。遅刻の連絡をしてから堂々とコンビニなどに寄ってから出社する (30代・静岡県・子ども1人)
・開き直るタイプ (30代・群馬県・子ども2人)
マイペース
・おっとりしている。 時間配分が下手 (40代・北海道・子ども1人)
・のんびりしていて、最後になって行動する (40代・埼玉県・子ども1人)
時間を気にしない
・時間を気にしない。時計を見ない (40代・千葉県・子ども3人)
・毎回約束の時間を過ぎてから連絡がくる (30代・山形県・子ども2人)
いつもギリギリに行動
・時間ギリギリになって準備する (30代・長崎県・子ども2人)
・なにをするにもギリギリでやる (40代・東京都・子ども3人)
やはりマイペースであったり、時間への感覚がルーズな印象を持っている人が多いよう。そのほかには、「寝不足」や「いつも何かの対応に追われている」など、忙しいゆえ遅刻してしまうのでは、という回答もありました。
▼あわせて読みたい
【アンケート】遅刻癖をなおしたいと思ったら?
続いて、遅刻癖をなおすにはどのように対処したらいいと思うか質問。代表的な回答をピックアップしました。
早めに行動
・その時間に着くようにするのではなく、10~15分早く着くように家を出る (30代・神奈川県・子ども1人)
・基本だけど5分前の精神。常に5分早く着く心つもり (40代・神奈川県・子ども2人)
・早めに行動する。30分前ぐらいにつく予定にすれば、その時間に間に合わなくても遅刻はしないかなと (40代・千葉県・子ども2人)
・時間配分を考えて行動する (40代・東京都・子ども4人)
・早く寝る (40代・茨城県・子ども3人)
・集合時刻の1時間前に行くつもりでいる (40代・三重県・子ども2人)
・前の日の準備をもっとしておく (40代・新潟県・子ども1人)
・なおすんじゃなくて、遅刻する前提で行動する (30代・山口県・子ども1人)
・家を出る時間を逆算する。家を出る時間が近づいたときに突然やりたいことが起きたときは、やらずに我慢する (30代・京都府・子ども1人)
・平均遅刻時間から逆算して待ち合わせ時間を設定する (40代・兵庫県・子ども2人)
時計やアラームを活用
・目覚ましを大音量・分刻みでセットする (30代・群馬県・子ども2人)
・目覚まし時計を何個もかける (40代・神奈川県・子ども1人)
・アラームを使う。 早めに準備を始めていつでも出られるようにしておく (40代・宮崎県・子ども2人)
・アラーム設定をして5分おきに出発時間をお知らせして、それに合わせて行動するようにする (40代・千葉県・子ども2人)
・時計の時間を早めるか、時間を早くに設定する (40代・大阪府・子ども4人)
・腕時計など家中の時計を5〜10分進めておく (40代・東京都・子ども1人)
・定期的に時計を見る (40代・千葉県・子ども2人)
周囲の人に協力してもらう
・周囲の人がこまめに声をかけてあげる (30代・長野県・子ども2人)
・家族にも協力してもらう (30代・東京都・子ども2人)
・予定よりも早い時間に起きる、行動を開始するようにする。もしくは、親しい人にいつも電話などで指示してもらう(電話をして起こしてもらうなど) (40代・神奈川県・子ども2人)
・集合時間を早めに伝える (30代・群馬県・子ども2人)
特に多かったのは、予定時間よりも早く見積もって行動するという回答。また、時計自体を進めたり、目覚ましやアラームを活用するという回答も多く見られました。
【臨床心理士に聞く】遅刻癖への対処法
最後に吉田先生に、遅刻癖をなおしたいと思ったときの対処法と、遅刻が多い人への対応方法を教えていただきました。
遅刻しないためには
「『遅刻はいけないから次から気をつけよう』と思うより、『遅刻はするものだから、常に防止策をしておこう』がよいです。いつもつまずくポイントはなんでしょうか? 予定を忘れてしまうならカレンダーに工夫が必要ですし、時間の見積もりで失敗するなら、プラス30分は余裕をみるルールにするなど。スケジュール管理のアプリもいろいろありますから、研究してみてください」
遅刻が多い人への対応に悩んだら
「怒っても改善しないことが多いです。つまずくポイントの改善策を話し合いましょう。たとえば、『学校・職場に行くのが嫌だから遅刻する』のような場合は、学校・職場のつらさの解消が必要です」
アンケートの回答でも多かったように、どうしても遅刻してしまうなら早めの時間を設定したり、ガジェットに頼ってしまうのがよさそう。遅刻癖をなおすと考えるより、「○時集合だから○時には着く」など、早めに行動することをルーティン化するのがいいかもしれません。
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
イラスト/Shutterstock.com
▼あわせて読みたい