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「ピンチはチャンス」とは?
「ピンチはチャンス」という言葉は、人生の成功者がよく口にする言葉です。彼らはどのようにピンチをチャンスに変えたのでしょうか。彼らの言う「ピンチはチャンス」は、いったいどのような意味を含んでいるのか、深堀してみましょう。
<意味>
「ピンチ」と「チャンス」という言葉は、全く反対の意味を持っています。「ピンチ」は、危機的な状況、どうにもならない状況のこと。反対に「チャンス」は、何かを行う上で絶好の機会のことです。
この二つの相反する言葉を繋げた「ピンチはチャンス」という言葉は、一見矛盾しているように思えるかもしれません。「ピンチはチャンス」の意味するところは、「危機的状況を、形勢を逆転する絶好の機会ととらえ、乗り越えることで更に高みを目指す」ということです。
■スピリチュアル的な解釈は?
「ピンチ」と「チャンス」、全く反対の意味を持つこの二つの言葉は、いわば「陰」と「陽」、「闇」と「光」の関係。「ピンチ」だけが永遠に続くものではなく、「ピンチ」は必ず「チャンス」を連れてきてくれます。
「ピンチ」を乗り越えるには大きなエネルギーが必要。成功者は「ピンチ」に耐えて蓄積されたスピリチュアルパワーで、大きなチャンスを掴みます。「ピンチ」は、自分の魂を成長させる絶好の機会なのです。
■英語にすると?
「ピンチはチャンス」という考え方は日本固有のものでしょうか? 実は英語にも同じような言葉がありますので、ご紹介しましょう。
「Tough times bring opportunity」(ピンチはチャンスをもたらす)
「tough times」は、厳しい、つらい、苦しい時期。「opportunities」は機会です。直訳すると、「厳しい時間は機会をもたらす」ということになります。
ピンチはチャンスの使い方
では、「ピンチはチャンス」を実際にどう使うのか、例文で見ていきましょう。
例文
・実験は失敗に終わったが、ピンチはチャンス、原因を突き止めて次に活かそう。
・プレゼンで厳しい指摘を受けたが、ピンチはチャンスと気持ちを切り替えて、問題点を洗い直そう。
・お客様からのクレームに落ち込んでいたが、ひとつずつ改善したことで今では人気店になった。ピンチはチャンスだな。
ピンチはチャンスの類語
ピンチはチャンスの類語には「禍を転じて福と為す」「」「」などが挙げられます。それぞれ詳しく解説します。
禍を転じて福と為す
「禍を転じて福と為す」は「わざわいをてんじてふくとなす」と読みます。中国の戦国時代に記された「戦国策」が由来のことわざで、災難をうまく利用することで、良い結果に結びつけるという意味があります。危機的な状況である「ピンチ」と思いがけず身にふりかかってくる不幸な出来事である「災難」など細かなニュアンスの違いはありますが「ピンチはチャンス」と同じようなシーンで使える言葉と言えるんでしょう。また、「禍を変じて福となす」とするのは誤りですので注意しましょう。
禍(わざわい)を転(てん)じて福(ふく)と為(な)す の解説
《「戦国策」燕策から》わざわいに襲われても、それを逆用して幸せになるように取り計らう。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
雨降って地固まる
「雨降って地固まる」は「あめふってじかたまる」と読み、喧嘩やトラブルが起きた後の方が、以前より状態が良くなり、結束力が強くなることを表します。雨が降った後ほど、土は固まり、しっかりとした地盤ができ上がるように、面倒なことが起きた後の方が、かえって良い結果や安定した状態になることを指すことから、「ピンチがチャンス」と同じようなシーンで使えます。
雨(あめ)降(ふ)って地(じ)固(かた)まる の解説
もめごとなど悪いことが起こったあとは、かえって基盤がしっかりしてよい状態になることのたとえ。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
逆転の発想
「逆転の発想」は「ぎゃくてんのはっそう」と読み、それまでとは反対の観点から考え出すことや、悪い状況・状態とは逆の見地から思いつきを得ることを指します。ピンチをチャンスに変えるのは「逆転の発想」でもあると言えるという意味では、類語と言っても差し支えないでしょう。
ぎゃくてん‐の‐はっそう〔‐ハツサウ〕【逆転の発想】 の解説
それまでとは反対の観点から考え出すこと。置かれた悪い状況・状態とは逆の見地から思いつきを得ること。たとえば、安価な品が売れないときに、付加価値のある高価な品を売ることを思いつくなど。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
人間万事塞翁が馬
「人間万事塞翁が馬」は、「にんげん(じんかん)ばんじさいおうがうま」と読みます。「塞翁が馬」と表されることもある「人間万事塞翁が馬」には、さまざまな解釈があり、「幸不幸は予測し難い」、さらには「幸不幸は予測し難いので、安易に悲しんだり喜んだりするべきではない」という意味や、「幸運も喜ぶに足らず、不幸もまた悲しむにあたらない」という意味、また、「幸不幸は予測できず、何が禍福に転じるかはわからない」という意味にも使われます。「何が福に転じるかはわからない」という意味では、「ピンチがチャンス」の類語と言えるでしょう。
塞翁(さいおう)が馬の解説
《「淮南子(えなんじ)」人間訓から》人生の禍福は転々として予測できないことのたとえ。「人間万事―」
補説 昔、中国の北辺の塞(とりで)のそばに住んでいた老人の馬が胡(こ)の地に逃げたが、数か月後、胡の駿馬(しゅんめ)を連れて帰ってきた。その老人の子がその馬に乗り落馬して足を折ったが、おかげで兵役を免れて命が助かったという故事から。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
恋愛で「ピンチはチャンス」にする方法
恋愛でも「ピンチはチャンス」が使えます。その方法をご紹介しましょう。
悪い印象は、良い印象に変えるチャンス
もし、気になる男性が、自分に対して悪い印象を持ったとしても、それで終わりというわけではありません。悪い印象だったのに、思いがけず良い面を見つけると、そのギャップに心を動かされる男性は多くいます。意外性を味方につけて、ピンチをチャンスに変えましょう。最初の印象が悪いと、ちょっとしたことでも評価が上がり、好印象に変えられるのも利点です。
恋愛では悪い噂もチャンス
あなたに関する悪い噂が彼の耳に入っても慌てないで。それもチャンスに変えられます。世間の悪い噂とは違う一面を、彼だけに見せればいいのです。ポイントは、噂を気にして全員に良い面を見せようとしないこと。彼だけに見せるようにしましょう。「自分にしか見せない一面」「自分にしか理解できない」と捉えてくれればしめたもの!