そもそも姑息とはどういう意味?
辞書によると、本来の意味は「一時の間に合わせ」「その場しのぎ」「一時のがれ」の手段や方法のこと。最近の使い方として「卑怯な」「正々堂々と取り組まない」さまを表す言葉として用いられることが多いものの、本来は誤用なのだそう。(参照:小学館 デジタル大辞泉)
【質問】あなたの周りに姑息な人はいる?
読者約100人にアンケートを実施。仕事での付き合いやプライベートで周りに姑息な人がいるかどうかをリサーチしました。
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)
約1/4の人が周りに姑息な人がいるという結果になりました。
〝姑息な人〟としてイメージするのはどんな人?
では、続いて〝姑息な人〟のイメージについて聞いてみました。
自分のことしか考えない
「自分に都合が悪いときは平気で人を裏切って逃げる」(30代・鳥取県・子ども2人)
「自分のことしか考えていなくて、価値観が世間一般とずれている人」(30代・岐阜県・子ども2人)
「上司の前ではその人のやり方に合わせるが、いなくなると自分のやり方にするように部下に言い、部下が上司に怒られても知らないふりをする」(40代・静岡県・子ども2人)
「他の人の手柄を自分のものにする」(30代・千葉県・子ども1人)
人によって態度が違う
「自分の気に入った人にだけ優しくする」(40代・愛知県・子ども1人)
「人によって態度を変える人」(30代・大阪府・子ども2人)
人をあてにする
「すぐ人のことをあてにして、サボる」(40代・北海道・子ども1人)
「自分では手を加えずに人にやらせる」(30代・京都府・子ども2人)
八方美人
「あっちで良い顔、こっちで良い顔をする八方美人」(40代・静岡県・子ども3人)
調子がいい
「いいときだけ顔を出す」(40代・兵庫県・子ども1人)
「途中までは頑張ってやってくれるが、肝心な最後に丸投げされてしまう。真ん中の美味しいとこ取り」(40代・東京都・子ども3人)
「口がうまい」(30代・兵庫県・子ども2人)
したたか
「考えがしたたかな人」 (30代・群馬県・子ども1人)
「自分の役に立つ情報にめざとい」(30代・埼玉県・子ども1人)
罪悪感がない
「罪悪感を持たない」(40代・北海道・子ども2人)
身勝手
「身勝手なふるまいをする」(40代・福岡県・子ども1人)
目先のことだけ考える
「目の前の利益ばかり見て、長期的に考えると損していると気づいていない」(40代・福岡県・子ども2人)
言うことが変わる
「話が二転三転するイメージ」(30代・神奈川県・子ども2人)
アンケートの回答からみても、多くの人が「姑息」を「卑怯」という意味で捉えているようです(実際に平成22年度の「国語に関する世論調査」では、70.9%もの人が「卑怯」という意味と回答したデータも残っています)。
「姑息」を「卑怯」という意味で捉え得る理由としては、「根本的な解決をせずに、とりあえず一時しのぎで間に合わせる」という意味から「卑怯」を連想させられることが挙げられるでしょう。
姑息な人への対処法とは?
姑息な人との上手な付き合い方はあるのでしょうか?どうしても一緒に取り組まなければいけないことがあるときに参考にしたい、みなさんが実践しているアイディアを紹介します。
あまり関わらない
「なるべく深く関わらない。ほかの人の協力も得て対応する」(30代・神奈川県・子ども2人)
「姑息な人は周りも気づいているので、騒ぎ立てず、振り回されないように距離を置くことで、自分の感情もザワつかずに過ごせると思う」(40代・静岡県・子ども3人)
「深く付き合わない。自分のことを話さない」(40代・神奈川県・子ども2人)
周囲と協力
「姑息なことをされた事実を、上司や同僚に知ってもらう」(30代・兵庫県・子ども2人)
「上司にはっきりと、姑息な人に言われた言動を報告する」 (40代・静岡県・子ども2人)
その場限りの関わり
「ただその場を取り繕う」(30代・大阪府・子ども1人)
「長く本気では付き合わない」(30代・兵庫県・子ども1人)
話す
「ちゃんと話し合う」(40代・愛知県・子ども2人)
自覚させる
「過去のことも踏まえながら、自覚してもらう」(40代・東京都・子ども3人)
姑息な人と関わるシーンによって、対策を工夫している人が多いようですね。姑息な人に出会ってしまった場合、自分の評価や能力に影響が及ぶことがあるのでしっかりと対策を練るのがベストのよう。“そういう人だから”と諦めずに、自分を守ることを最優先に考えましょう。
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
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