日焼け後にするべきアフターケア
まずは鎮静!とにかく冷やすのが第一優先
皮膚科医の友利新先生によると、日焼けの処置は基本的に「火傷」の処置と一緒だそう。
「うっかり焼けてしまったときは、とにかく冷やすこと。基本的には火傷の処置と同じです。冷水や冷水で濡らしたタオルを当てるだけでもやっておいて。美白ケアなどは、ほてりや赤みが引いて、肌が落ち着いてからにします」(友利先生)
日焼けしたあとの顔には冷却ローションが便利
顔が日焼けで真っ赤。ヒリヒリで痛い。…そんな状態をしばらく放置するのは危険!
日焼けをしてしまった現場では、とりあえず手近にある冷やしタオルで「できるだけ長く」冷やし続けることが大事ですが、いざというときのために、いつでもどこでも肌を急冷できるローションがあると便利!
▲ポール&ジョー クーリング ローション 200ml 3,850円(税込)
肌をすっきり引き締めてひんやり感をキープするローション。オリーブオイルにオリーブリーフエキスなどを配合。さっぱりとした使用感でありながら、充実したうるおいも与えてくれる。
パーツ別・日焼け後の冷却ケア方法
【顔】日焼け後の冷やし方
顔を日焼けしてしまったときに推奨される、効果的な冷却ケアには以下の3つの方法があります。
1. コットンパックで冷やす
2. 冷やしたシートマスクで冷やす
3. 保冷剤を使って冷やす
1. コットンパックで冷やす
スキンケアに使用するコットンに、化粧水またはミネラルウォーターなどを含ませ肌に貼って冷やす方法です。炎症が強い場合は化粧水が刺激になる可能性もあるため、ミネラルウォーターで冷やすのがおすすめされています。
2. 冷やしたシートマスクで冷やす
冷蔵庫で冷やしたシートマスクを使って、顔を冷却する方法も。シートが顔に密着し、火照った肌が素早く落ち着くと言われています。
3. 保冷剤を使って冷やす
ミネラルウォーターを含ませたコットンを顔に貼りつつ、保冷剤を上から当てて冷やすのも効果的だそう。保冷剤は直接当てるのではなく、タオルなどで包んで使用しましょう。
【体】日焼け後の冷やし方
一般的に体の日焼けは「冷水」を使って冷やすことが推奨されています。
洗面器などに冷水を入れ、日焼けした手や足を浸すと良いでしょう。水に浸けることができないパーツの場合は、濡れタオルを当てて冷やすのも効果的です。
また、日焼け直後は湯船に浸かるのは避けた方が良いそう。できるだけぬるい温度のお湯で、シャワーのみにするのがおすすめされています。
帰宅後は、冷やしたオールインワンジェルで鎮静&保湿
日焼け直後はまずとにかく冷却。そして帰宅後は、冷やしたオールインワンジェルで肌を鎮静させながら保湿するのがGOOD。
ヘア&メークアップアーティスト・佐伯エミーさんによると、オールインワンジェルは紫外線ダメージを受けた肌にぴったりなのだそう。
「オールインワンジェルは、水分と油分を同時に補給できるので紫外線ダメージで乾燥した肌のお手入れにぴったり。少し厚みをもたせて塗り、ラッピングすると肌のクールダウンも保湿もしっかりできます。夜はそのまま寝てもOK。朝などメイク前に使うときはしばらくラッピングしたあとで余分なジェルを軽く拭きとり、ハンドプレスでなじませるとベタつきません」(佐伯さん)
▲(左)資生堂 アクアレーベル スペシャルジェルクリームN(モイスト) 90g 1,980円(税込)
最高濃度コラーゲンGLに加え、ハリ・透明感のためのアミノ酸や水分を抱え込むWヒアルロン酸配合。うるおいを浴び続けたようなしっとり弾力のある肌へ。
(右)第一三共ヘルスケア ミノン アミノモイスト ぷるぷるリペアジェルパック 60g オープン価格
乾燥肌や敏感肌にも使える優しい処方のジェルパック。うるおいをしっかり補給して、ハリとツヤがあふれる美肌に導いてくれる。クリーミィなテクスチャーなので肌に伸ばしやすく、乾燥小ジワも目立たなく。
赤みが残っているなら敏感肌コスメにスイッチ
赤みやヒリヒリ感が残っているようなら、敏感肌用のコスメに切り替えましょう。
「翌日以降も赤みやヒリつきがあるほど日焼けダメージを受けているときは、いつもの化粧品が刺激になって炎症を悪化させる場合も。そんなときは、肌への刺激が少ない敏感肌コスメを。つけるときは手のひら全体で肌をやさしく包むようにし、パッティングや塗り込むのはNG」(佐伯さん)
▲(左)アユーラ バランシングプライマー センシティブⅡ[医薬部外品] 100ml 4,620円(税込)
赤み、ヒリつき、かゆみを繰り返す敏感なスパイラルをケアしてくれる化粧水。乳液の役割も併せ持っているから、1ステップでお手入れが完了!
(右)常盤薬品工業 ノブ Ⅲ フェイスローションR[医薬部外品] 120ml 4,400円(税込)
同 モイスチュアクリーム[医薬部外品] 45g 4,950円(税込)
バリア機能に着目した低刺激性。肌荒れや乾燥しがちな肌にうるおいを閉じ込める、高保湿スキンケア。
日焼け後におすすめの美白ケア
美白ケアは「肌が落ち着いてから」
日焼けの後、まず頭に思い浮かぶのは「シミになるかも」という危機感ですよね。
肌を鎮静させた後、一刻も早く美白アイテムでケアしたい!と思うかもしれませんが、ダメージを受けて弱っている肌に美白などの攻めのケアをしても、効果を発揮するだけの元気がなく「美白が効かない……」という結果になりがち。美白ケアをするのは、肌がしっかり落ち着いてからです。
美白美容液でメラニンケアを!
肌がいつもの状態に落ち着いたら、美白美容液でメラニンの集中ケアをはじめましょう。
おすすめは、透き通るような発光美肌を育む「最新美白美容液」!
▲(左)資生堂 HAKU メラノフォーカスZ[医薬部外品] 45g 11,000円(税込)
メラニンケアだけでなく血管ケアの重要性にも着目した美容液。2種の美白有効成分でメラニンのもとにアプローチしながら、健やかでうるおいに満ちた肌環境へと整えてくれる。
(中)ポーラ ホワイトショット CXS[医薬部外品] 25ml 16,500円(税込)
メラニン、糖化、さらには肌色に影響を与える血管内の濁りにも着目した美容液。全方位から大人の肌をくすませる原因をケアし、明るく輝く肌へ。
(右)シャネル ル ブラン セラム HLCS[医薬部外品] 30ml 18,150円(税込)
肌の明るさをキープする鍵となるアミノ酸代謝に着目した美容液。メラニン生成の暴走を抑えてシミや色ムラを防ぎ、ほんのりピンクがかったロージーグロウな肌へと整えてくれる。
美白パックの集中ケアもおすすめ
▲(左)資生堂 アクアレーベル リセットホワイトマスク [医薬部外品] 4枚入り 1,320円 (税込)
本格的な美白と高密度なうるおいを凝縮したパック。エアコンによる乾燥が深刻な肌にも。
(右)第一三共ヘルスケア トランシーノ 薬用ホワイトニングフェイシャルマスクEX 4枚入り オープン価格
日焼けのダメージを阻止しながら、傷みがちな肌を整えふっくらと厚みのあるうるおい肌に。
▲アスタリフト ホワイト ブライトニングマスク [医薬部外品] 1枚入り 1,446円/6枚入り 7,260円(各税込)
鼻、頬、こめかみかけてのシミが最も発生しやすいゾーンに集中的に働きかけ、輝きや透明感にあふれた美白肌へと導くシート状マスク。“ナノAMA”がシミの原因であるメラニンの分解を促進し、いつまでも肌に居座り続ける頑固な「シミの骨」にアプローチ。紫外線ダメージが気になるときや週に1度のスペシャルケアとして使用するのがおすすめです。
肌鎮静と同時に美白ケアしたい場合は【飲むブライトニング】を活用
肌が落ち着かず美白スキンケアができないとき、どうしても心配なら【飲むブライトニング】を活用してみるのがおすすめです。
▲オルビス カラーシナジー 30日分 4,104円(税込)
吸収力を高めたリポソームビタミンC、さらに透明感ある美しさのためのサポート成分を贅沢に配合したパウダータイプ。水なしで飲めるので、どこでも手軽に摂取できるのもうれしい。
うっかり日焼けを防ぐ対策も徹底して
日焼け止めをムラなく塗る方法
1. 顔の5カ所にのせる
まずは日焼け止めを適量手にとり、額・両頬・鼻・あごの5カ所にのせましょう。
2. 両手でなじませる
両手を使って顔全体になじませ、目・鼻・口のまわりなど細かな部分は、指先を使って丁寧に塗ります。さらに、首筋、フェイスライン、耳、首の後ろも忘れずに。
日焼け止めスプレーを併用して徹底ガード
日焼け止めを含めたベースメイクやポイントメイクが完了したら、最後はUVスプレーを顔にまんべんなく吹きかけましょう。
スプレータイプの日焼け止めを併用すれば、生え際など日焼け止めやベースメイクが塗りにくい場所までしっかり防御可能です。
吹きかけるときは顔をやや上に向け、顔よりも少し上に向けてスプレーをして降り落ちてきたものを浴びるイメージでつけると、顔全体にムラなく塗布できます。
こまめな塗り直しも必要
どんな日焼け止めでも「朝しっかり塗ったから大丈夫」は通用しません。
SPF値やPA値が高い日焼け止めや、ウォータープルーフ対応の日焼け止めなら、一日中肌を守ってくれると思いがちですが、それは大きな誤解です。
紫外線を一定量受けると、効果はどんどん薄れていくと言われています。
塗り直しの推奨時間は2〜3時間おき。
メイクの上から塗り直しできるUVカットアイテムをひとつは常備し、こまめな塗り直しを行いましょう!