「申し訳ありませんが」の意味と注意点
では、さっそく「申し訳ありませんが」の意味や使用する際の注意点をチェックしましょう。
意味
先ずは、「申し訳ありませんが」の意味を調べます。「申し訳ありませんが」という言葉は、辞書には掲載されていません。ですが、「申し訳」+「ありませんが」という風に分解できそうですね。
「申し訳」は名詞で、意味は「言いわけ。弁解。言い開き。申し開き」です。「ありませんが」を調べてみると、これも辞書にはなかったので、「ありません」+「が」という風に分けられそうです。
「ありません」は、「あります」という言葉の否定形です。「あります」は、「ある」の丁寧な表現なので、「ありません」は、「ある」の丁寧な否定形ということになります。最後の「が」は、接続助詞で、「前に述べた事柄と相反する内容を述べるのに用いる語」と辞書にありました。
ビジネス等で使う時の注意点
「ありません」が「ある」の丁寧な否定ということで、ビジネスで使うのに問題はなさそうです。最初にクッション言葉と紹介しましたが、どのようにビジネスシーンで使用するのが望ましいのでしょうか。
ここで注目したいのは、「申し訳ありません」が丁寧語だということです。敬語としてのパワーはそれほど強くありませんので、使う相手に注意が必要と覚えておいてください。また、「申し訳ありませんが」は、相手ではなく自分に非がある場合に使うということも、忘れてはいけません。
使い方を例文でチェック!
では、どのように使用すればよいのか、例文を一緒に見ていきましょう。
1:「申し訳ありませんが、来週中に提出をお願いします」
クッション言葉としての「申し訳ありませんが」を入れることにより、伝え方が柔らかくなっていますね。相手によっては、「申し訳ありませんが」ではなく、「申し訳ございませんが」を使用した方がよいでしょう。
2:「申し訳ありませんが、この書類を再度確認していただいてよろしいでしょうか? 」
メールで、相手に内容の確認をお願いする場合。「確認してください」と、いきなりお願いするよりも、「申し訳ありませんが」をクッション言葉として挟むことにより、相手に与える印象は良くなります。
3:「申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます」
何かをお願いするときに、相手に対しての謝罪の意を先に伝えるための「申し訳ありませんが」。「よろしくお願いします」ではなく、「よろしくお願い申し上げます」を使用すると、より丁寧に謝意を伝えることができますね。