「今忙しくて」と伝える
相手の話を切り上げたいときは、ストレートに「今忙しくて」と伝えるのが効果的です。話が長くなる人は、相手の都合を考えられない傾向があります。そのため「忙しくて時間がない」と伝えて、こちらから会話を終わらせるきっかけを作りましょう。話を聞けない理由をはっきりと示せば、話し手側が不快な気分になることはありません。「今から会議が入っていて」「すみません、電話がかかってきていて」と、具体的な理由を述べて忙しさをアピールするのも有効です。
先にタイムリミットを教える
会話の切り上げ方のコツとして、話し始める前にタイムリミットを教えておく方法があります。例えば「10分程度しか時間が取れません」と前もって伝えると、相手は時間に間に合わせるために結論から話そうとします。結論に至るまでの余計な話が省かれるため、話が短くなるでしょう。話が長引いたとしても、10分後に「お時間をいただきありがとうございました」と言えば、会話を終わらせるタイミングだと気づいてもらいやすいです。
時計をちらっと見て時間を意識させる
相手の話が長くなってきたら、時計をちらっと見て時間が経っていることを意識させましょう。話が長引きやすい人は、時間の経過に気づきにくいという性質があります。時間を確認する動作を取り入れれば、「もうこんな時間だ」と時間の経過をアピールできます。時計を確認したあとに、「お時間は大丈夫ですか?」と言ってきっかけを作るのもいいでしょう。ただし、あからさまに時計を見ると不快な気分にさせやすいため、あくまでさりげなくするのがポイントです。
自分の話が長い場合の改善策3選
自分では気づいていなくても、無意識のうちに話が長くなっていることがあります。自分の話が長い場合は、以下の改善策を取り入れてみてください。
話が簡潔であることは、円滑な人間関係を築くために欠かせない要素です。3つの改善策を実践してスムーズなコミュニケーションを目指しましょう。
結論から話す
自分の話が長いと感じるなら、結論から話すことを意識してみてください。結論から伝えるようにすると、話すべき内容を簡潔にまとめられます。また、話のゴールを先に示すことで、相手は「どのような視点で聞くべきか」を掴みやすくなります。話す内容を整理するため、さらに相手にわかりやすく伝えるために、結論から話すことを習慣化しましょう。
不要な言葉や内容を省く
簡潔に話すためには、不要な言葉や内容を省くことが大切です。例えば、「えっと」「でも」といった言葉を使いすぎると、話が冗長になりやすいです。接続詞を多用した話し方は要点がわかりにくくなるため注意しましょう。また、会話に盛り込む情報量を抑えることも意識しなければいけません。必要のない情報は省き、話の核心に関することだけを伝えるようにしましょう。
一文一文を短くする
話す文章の一文一文を短くすることも、話が長い場合に有効な改善策のひとつです。一文が長すぎると、結論や話の要点がわかりにくくなります。なるべく短く文章を区切り、簡潔に伝えることを意識しましょう。例えば、「一文につき主語は1つにする」といったマイルールを設けておくのがおすすめです。「結論からお話しすると、〇〇です」などのフレーズを用意しておくのもいいでしょう。
コツを押さえて話が長い人と円滑に話そう
話す内容に自信がもてないといった心理が影響して、つい話が長引いてしまう人は多くいます。共通する特徴には、「内容がまとまっていないまま話す」「言い訳を並べる」などが挙げられます。相手に簡潔に話してもらいたいなら、会話を終わらせるきっかけを与えたり、時間を意識させたりするのがポイント。話が長くなりがちな人ともスムーズに会話できるように、上手に切り上げるコツを実践してみましょう。
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
▼あわせて読みたい