椅子の数え方とは?
物を数えるときに、複数の数え方が思い浮かぶことは珍しくありません。日本語では対象物によって数え方が変わるので、混乱しがちです。椅子を数えるときはどのように数えるのが正しいのか見ていきましょう。
数え方のポイントは「脚」の有無
椅子を数えるときに、「一つ、二つ」と数えても間違いではありませんが、「1脚、2脚」と数えることが一般的です。「座面を支える脚がある」と考えると、覚えやすくなります。
脚で数えるものは、椅子だけではありません。家具や食器でも脚があるものは、「1脚」と数えましょう。例えば、机・三脚・ワイングラスなども、同じように数える決まりです。
ただし、机の場合は「卓」「台」と数える場合もあります。台座として使うことを目的にしている場合は、「台」を使うのが基本です。同じ種類であっても、用途や形状によって数え方が異なる点を押さえておきましょう。
▼あわせて読みたい
数量表現には「助数詞」を使う
助数詞とは、日本語で物を数えるときに使う接尾語です。数量を表す語の後ろに組み合わせることで、物の形状や性質を示しています。代表的なものは「個」「匹」「本」「枚」「人」などです。
「コーヒーを1個」と言っても意味は通じますが、「1杯、2杯」と数えるとよりイメージがわきやすいでしょう。対象物に適した助数詞を押さえておくと、正しい数え方ができます。
また、二つのものを1セットで数える場合もあるため、違いを押さえておきましょう。例えば、靴や靴下は両足で「1足」、食事をする際に使う箸は2本で「1膳」として数えます。
「脚」のない椅子はどう数える?
脚のないタイプの椅子の場合、「1脚、2脚」と数えることに違和感を抱く人もいるはずです。脚があるのかどうか、よく分からないデザインの椅子はどうやって数えるのでしょうか。タイプ別の椅子の数え方を紹介します。
ソファや長椅子の数え方
椅子を数える場合には、基本的に脚の有無で判断します。しかし、脚がないタイプの椅子の場合は「脚」という単位で数えることができないのです。
脚がない箱状のソファや長椅子は「台」という単位を使って、「1台、2台」と数えます。床に接地する部分と座面の間が収納になっている椅子の場合も、脚に該当する部分がないため「台」を使うのがベターです。
脚があるかどうか判断できないような椅子や、脚と呼んでいいのかよく分からない椅子は、全て「台」で数えましょう。ただし、脚がはっきりと分かるタイプのソファは、「1脚」として数えても間違いではありません。