「双方の意見の兼ね合いをつけることが難しい状況」
「兼ね合いをつける」とは、「釣り合いが取れた状態にする」ということ。この例文は、「対立する意見の釣り合いを取ることが難しい」ということを表しています。
「その件は、取引先との兼ね合い上難しい」
「兼ね合い上」とは、「釣り合いやバランスを考慮した結果」という意味。この例文は「取引先との釣り合いを考えた結果、その件をおこなうことは難しい」ことを伝えています。
類語や言い換え表現にはどのようなものがある?
ビジネスシーンでは、微妙なニュアンスで言い回しを変えたい時もありますよね。そのような時に、言い換え表現を理解しておくと、いざという時に便利ですよ。
「均衡」
「均衡(きんこう)」は、「複数の物事の間に力や重さのバランスがとれていること」。「均」という字は「ととのえる」「釣り合っている」という意味があり、そして、「衡」の文字にも「釣り合い」という意味が含まれています。主に、数量や力のバランスがとれていることをいう表現。「均衡を取る」や「均衡を保つ」などのように使われます。
「釣り合い」
「兼ね合い」や「均衡」はビジネスシーンに多く用いられる言葉ですが、それに比べて「釣り合い」は、日常会話に用いられることがが多い言葉。文字通り「つりあうこと」や「調和」を表し、「力の釣り合い」のように「物体の力学的な平衡」という意味も含む表現です。
「バランス」
「バランス」の語源は、「天秤」や「二つの皿」という意味のラテン語、「bilanc」。「バランスをとる」や「バランスを崩す」というように、カタカナ語として日本でも定着しています。「バランス」は、物理的な安定を示す他、「バランスをとりながら歩く」や「心と身体のバランス」というように身体の動きや精神的な安定を表すこともできます。
「兼ね合い」の英語表現は?
「兼ね合い」を英語で表す場合、「均衡」や「釣り合い」という意味の「balance」を使って表すことができます。
「balance between A and B 」
二つの物事の兼ね合いを表現したい場合は、「balance between A and B 」(AとBとの兼ね合い)とします。
例:balance between work and family(仕事と家庭との兼ね合い)
「find a good balance 」
「find a good balance」は「兼ね合いをとる」というニュアンスを表します。
例:find a good balance income and expenditure(収入と支出の兼ね合いを取る)
最後に
仕事をする上で、釣り合いやバランスを考えることは常に付いて回ることではないでしょうか。そんな時に「兼ね合い」の使い方をマスターしておくと、とても便利。そして、「兼ね合い」は、会議やビジネス文書などで多く使われるため、正しく使うことができるようにしておきたいものです。
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