まな板の素材は3種類
まな板にはさまざまな素材がありますが、大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴を知っていた方が、より使いやすいものを選べるでしょう。まな板に使用されている、素材別の特徴を紹介します。
包丁に優しい「木製」
木製のまな板は包丁で食材を切るときに、優しく刃を受け止めてくれることが特徴です。まな板として十分な硬さがありながら、刃にかかる衝撃を和らげる効果が期待でき、刃こぼれしにくいでしょう。
天然素材ならではの温もりがあり、「ヒノキ」「ヒバ」「キリ」など使われている素材もさまざまです。適度な重みがあるため安定感があり、食材を切りやすくなっています。
また、表面にできたシミ程度であれば「紙ヤスリ」で削り、きれいにすることも可能です。適切なメンテナンスをすれば、木材に備わっている防水・防虫効果も感じられ、衛生的に使えます。ただし、メンテナンスを怠ると、カビが生えたり乾燥しすぎて反ったりするので注意しましょう。使用後はたわしで汚れをこすり落とし、風通しがよい場所で管理することが大切です。
手軽に扱える「プラスチック製」
プラスチック製のまな板は、比較的安価で入手できます。デザインが豊富で見た目や機能にこだわった、さまざまなものが見つかるところも魅力です。
切った食材を、まな板ごと鍋の方へ持って行きやすくデザインされているものなど、機能的なタイプも少なくありません。
また、漂白剤を使用した除菌ができ、雑菌の繁殖を抑えられます。抗菌仕様なら、さらに衛生的です。
しかし、便利な部分もある一方で劣化による破損が起きやすく、寿命はそれほど長くありません。加えて、表面に大きな傷が付いてしまうと、そこからカビが生えやすくなります。
薄く軽量なタイプが豊富で扱いやすい点は優れていますが、安定感に欠けることもデメリットです。滑り止め付きを選んだ方が、食材を切るときにストレスを感じずに済むでしょう。
長く愛用できる「ゴム製」
ゴム製のまな板は、木製とプラスチックの両方のメリットを持っています。程よい弾力があり、包丁が刃こぼれする心配がありません。
重量もあって安定して食材を切りやすく、漂白剤による除菌もできます。また、水はけがよく、乾燥が速い点も使いやすいポイントです。
ほかにも、ゴム製のまな板専用のヤスリを使って、汚れた表面を削り取れるタイプもあります。見た目にもこだわって作られたものが多いので、好みに合わせて選びましょう。
さまざまなメリットがある一方で、熱による変形が起きやすい点や、大きなサイズになると重量が増して扱いづらいことなどがデメリットです。
まな板を選ぶ際のポイント
まな板を選ぶときにチェックしたいポイントは、素材だけではありません。使いやすいものを選ぶために、注目したいポイントを見ていきましょう。
「サイズ」で選ぶ
小さなまな板は、収納場所や調理スペースが狭い場合に便利です。キッチンのスペースにゆとりがある場合でも、あまり多くの料理を作らないのであれば十分に活躍します。小さい方がそれだけ扱いが簡単で、メンテナンスの時間もかかりません。
一方、大きなサイズの場合、切った食材をいちいちほかの器に移動させることなく、隅に寄せた状態でほかの食材を切ることができます。また、大きな食材を料理することが多い場合にも、大きいサイズが活躍します。まるごとの大根やごぼうのような長い野菜をスムーズに切り分けるには、横幅が「35cm以上」あった方が使いやすくなるでしょう。
収納スペースに余裕がある場合、調理したい食材に合わせて大小の2種類を使い分ける方法もおすすめです。
「形状」で選ぶ
まな板の形状は長方形がオーソドックスですが、ほかにも「円形」や「正方形」など、さまざまなものがあります。調理スペースが狭い場合、円形や正方形の方が使いやすい場合もあるでしょう。また、収納場所によっては長方形以外のものを選んだ方が便利です。円形や正方形の場合は幅が狭いので、収納場所を取りません。
ほかにも、植物や動物をモチーフにした、デザイン性が高いおしゃれなタイプも展開されています。フックに掛けてつるせるように穴が設けられたものもあるので、収納場所に合わせて選びましょう。
加えて、食洗器に対応したまな板を使う場合、使用している食洗器に入る形状かどうかもチェックしたいポイントです。庫内の容量を確認することも、忘れないようにしましょう。
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まな板の機能もチェックしよう
まな板はどれも同じように思えるという人でも、機能の違いを知っていると最適なものを選びやすくなります。購入を検討する際に、チェックしたい機能を見ていきましょう。
食洗器に対応しているか
まな板が食洗機に対応していれば、ほかの食器類と一緒にまとめて洗えるため、日々のお手入れが楽になります。
食洗器は、「60~80℃」もの高温のお湯を使用して洗った後にそのまま乾燥させるタイプが多く、食洗機対応加工が施されていないまな板だと傷んだり劣化したりしてしまう可能性があります。
例えば、木製のまな板は、食材をカットしたときに表面に傷が付きやすい素材です。その傷が付いた状態で食洗機に入れてしまうと、乾燥時にひびが入ったり、変形して曲がったりすることがあるのです。
また、熱に弱いゴム製や耐熱温度が低いプラスチック製のまな板は、食洗機対応に加工されたものも多く見られます。しかし、耐熱温度は商品によって異なるので、加工を施されていても耐えられる温度が変わります。
そのため、食洗器を使用したい場合は、商品ごとの耐熱温度も事前にチェックしましょう。
抗菌加工はされているか
まな板に抗菌加工が施されていると、雑菌の繁殖が抑えられるので衛生的に使えます。雑菌が繁殖すると食中毒にかかる可能性が上がってしまうので、特に小さな子どもがいるママは心配でしょう。
一口に抗菌加工といっても、まな板の素材自体に「抗菌成分」が練り込まれているタイプや、表面だけに抗菌加工が施されているタイプなどがあります。
ただし、抗菌加工されていれば雑菌が一切繁殖しないというわけではありません。使用後は必ず洗浄し、よく乾かした状態で保管するようにしましょう。
熱に強く熱湯消毒ができる素材や、キッチン用漂白剤が使える素材であれば、さらに清潔に使えます。抗菌素材のまな板を使用する際も、適宜除菌をすることを忘れないようにしましょう。
滑り止めが付いているか
滑り止めがあるとないとでは、使い心地が大きく変わります。
軽量のまな板は、重いまな板に比べて調理やメンテナンスのときに簡単に扱えますが、安定感が悪く食材を切る際に滑ってしまいかねません。単に食材を切りづらいだけでなく、ケガをする原因となってしまうこともあるため、軽視したくないポイントです。
本体の裏面に「滑り止め加工」が施されていれば、安定感がアップします。また、側面にも滑り止めが付いていると、収納ラックに立てかけたときも滑りません。
滑り止めがない場合、まな板の下に布巾などを敷いて代用できますが、調理のたびに準備をすることが面倒な場合は滑り止め付きを選びましょう。
おしゃれな見た目!木製のまな板
木製のまな板は、天然素材ならではの落ち着いた雰囲気が魅力です。大切に使えば、長い間調理をサポートしてくれるでしょう。おしゃれで機能性にもこだわった、木製のまな板の中からおすすめの商品を紹介します。
la base「ラバーゼ まな板 26cm」
コンパクトなキッチンでも使いやすい、1辺の長さが26cmの正方形のまな板です。小さすぎず大きすぎないサイズで、厚みは2.5cmあり自立するので収納の際にも場所を取りません。
1枚での使用はもちろん、複数枚を組み合わせて使うことも可能です。2枚を横に並べたり、4枚をつなげたりして使うこともできます。
素材は程よい弾力がある「ゴムの木」を使用し、複数の板を結合させて1枚の板に仕上げているタイプです。ナチュラルな雰囲気が感じられる、おしゃれなキッチンを目指せます。
商品名:la base ラバーゼ まな板 26cm
EPICUREAN 「カッティングボード L」
中央部分がややふくらんだ形状をした、おしゃれなデザインのまな板です。「天然木の繊維」を使用して作られており、水分の浸透や雑菌の侵入を防ぐので衛生的に使えます。
重量は約800gと軽量で、食材を切った後、まな板ごと鍋の近くに簡単に持っていけます。まな板としてだけでなく、鍋敷きとして使用することも可能です。
また、角に穴が設けられ、フックに掛けてつるして収納すればしっかりと乾かせます。ひとまわり小さなMサイズや、ミニサイズのSサイズなども展開しており、使い分けると便利です。
商品名:EPICUREAN カッティングボード L
KEYUCA「Andrea II カッティングボード L マルチウッド」
「ラバーウッド」や「アカシア」の天然木を組み合わせ、ポリウレタン塗装を施して耐久性を高めたまな板です。種類が違う木材を接着し、モザイクのような色合いの違いが個性的な雰囲気を生み出しています。
まな板としてだけでなく、食器としてカットしたチーズやハムなどの前菜をのせてもおしゃれです。おもてなしやホームパーティーなどで活躍するでしょう。
サイズは幅30×奥行20×高さ1.5cmと、日常的に使いやすいサイズとなっています。
商品名:KEYUCA Andrea II カッティングボード L マルチウッド
種類も豊富!プラスチック製のまな板
プラスチック製のまな板は、機能性とデザイン性の両方を兼ね備えているものが多く、どれを選ぶか悩んでしまうことが珍しくありません。プラスチック製のまな板の中から、おすすめの商品を紹介します。
Joseph Joseph「インデックス付まな板 アドバンス2.0 / まな板セット」
一見、書類ケースのようにも見える、ユニークな見た目のまな板セットです。
まな板を立てて収納できるケースの中に、4枚のまな板が収納されています。それぞれ、肉・魚・野菜・調理済み食材など、使用する対象によって使い分けられるように作られている点がポイント。収納スペースには「インデックス」が付いていて、どのまな板をどこに入れればよいか、一目瞭然です。
また、それぞれのまな板に「縁」が設けられ、食材の汁が流れ出さない工夫が施されています。四隅に滑り止めが付いているので、安定して使えるでしょう。縁と滑り止めは両面に設けられ、裏表を気にせずに使えます。
さらに、ケースの裏面にも滑り止めが付いており、まな板の取り出しや収納がスムーズです。
商品名:Joseph Joseph インデックス付まな板 アドバンス2.0 / まな板セット
ゆとりの空間「栗原はるみ/49009/丸まな板(大)ネイビー」
直径35×厚み1.3cmの円形のまな板です。使える面が広く、切った食材の落下を防げます。切った食材を移動させなくても、回転させれば新しい食材を切るスペースを作れるところも魅力です。
重さは1154gと程よい重みがあり、安定感も確保されています。抗菌剤を練り込んだ素材を使用し、表面だけでなく内部にも雑菌が繁殖しづらいでしょう。
また、まな板の表面にはわずかな凹凸が設けられ、食材を滑りにくくしたり、水はけをよくしたりする活躍も期待できます。
商品名:ゆとりの空間 栗原はるみ/49009/丸まな板(大)ネイビー
Zwilling「カッティングボードLサイズ」
グレーマーブルとホワイトマーブルの「両面仕様」になったまな板です。黒と白がくっきりと分かれているのではなく、マーブル模様となっているため、天然素材のような風合いを感じさせます。
モノトーンカラーがおしゃれなだけでなく、それぞれの面で使用する食材を使い分けることが可能です。一方は生の肉・魚、もう一方は生で食べる野菜・果物というように使い分けるとよいでしょう。
本体の素材にはポリプロピレンが使用され、シリコン製の滑り止めも付けられています。手入れのしやすさや、使い勝手のよさが考えられたまな板が欲しい人におすすめです。
商品名:Zwilling カッティングボードLサイズ
注目の素材!ゴム製のまな板
ゴム製のまな板は天然木のような使いやすさと、機能性の両方を持っているタイプが見つかります。食材を切りやすく衛生面も保ちやすい、おすすめの商品を見ていきましょう。
パーカーアサヒ「アサヒクッキンカットM」
水はけがよく、雑菌が繁殖しづらい「合成ゴム製」のまな板です。弾力性があって刃を受け止めるので傷が付きづらく、刃こぼれの心配もありません。
傷が原因でカビや雑菌が繁殖することがなく、衛生的です。キッチン用の漂白剤や、熱湯をかけて消毒することもできます。
見た目や切ったときの感触は木製のまな板に近く、これまで木製のまな板を中心に使用していた人でもストレスなく使えるでしょう。約1.1kgの重量があるため、安定感もあります。
強度が高い素材を使用しており、シンクの端と端にわたした状態で使うこともできるため、省スペースで利用できます。長く使用できるまな板を探している人におすすめです。
商品名:パーカーアサヒ アサヒクッキンカットM
テクノ月星「合成ゴムまな板 キッチンスター M」
合成ゴムを使用し、臭い移りや傷の付きやすさなどを解消したまな板です。水分を吸収しない素材で水はけがよく、使用後によく洗えば汚れが染み込みません。
乾きが早く、風通しが悪いキッチンで保管しなければならない場合でも、カビなどの心配が軽減されるでしょう。適度な弾力が包丁の刃を受け止め、切っている途中で滑らず安心です。
耐熱温度は−30~130℃と幅広く、熱湯消毒やキッチン用漂白剤を使って簡単に除菌できます。幅21×長さ34×厚み1cmと、日常の料理に使いやすいサイズです。
商品名:テクノ月星 合成ゴムまな板 キッチンスター M
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