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2021.09.11

〝戴く〟と〝頂く〟の違いって?正しい使い方をご紹介

使い方を例文でチェック

「頂く」の使い方を例文で見ていきましょう。使い方を理解しておけば、誤用を防ぐことにもなります。

1:「おかわりは結構です。もう十分に頂きました」

この場合の、「頂く」は上司や取引先など、与えてくれる相手を敬う時に使用します。特に若手の方は、接待の場などで、「もっと食べなさい」と食事を勧められることも多いでしょう。そうしたシーンにおいて、このセリフは使われます。

2:「お酒も少しは頂きます」

自分がお酒を飲むことを相手にへりくだり、上品に表現した言い方です。この場合の「頂く」は、「飲む」の謙譲語として使用されています。上司や取引先との宴席ではお酒を勧められることもあろうかと思いますが、このように上品に「お酒は嗜む程度です」と言えれば好印象を与えられるでしょう。

3:「本日はお忙しい中、お越しいただきまして有難うございます」

補助動詞の「いただく」の使用例です。この場合は、漢字表記はしないので注意が必要です。

類語や言い換え表現にはどのようなものがある?  

続いて、「戴く」、「頂く」には、どんな類語や言い換え表現があるのかチェックしましょう。

頂く 戴く の違い

1:頂戴

「頂戴」は、「頂く」、「戴く」の双方の漢字が入っていますね。意味は、「もらう」の謙譲語。特に飲食物をいただくことを指す言葉でもあります。丁寧な表現ですから、ビジネスシーンでも使えますね。

例文:「素晴らしいお言葉を頂戴いたしました」

2:賜る

「賜る」も「もらう」の謙譲語です。かなり丁寧な言葉ですので、社内の人間に使うには大げさな印象を与えてしまうかもしれません。取引先の方に使うとよいでしょう。

例文:「お褒めの言葉を賜り、光栄です」

3:くださる

「くださる」も「もらう」の謙譲語です。特に、飲食するのをへりくだって言うときに用います。

例文:「ワインを一杯くださいますか?」

英語表現とは? 

「頂く」を英語で表現するとどうなるでしょうか。一緒に確認しましょう。「頂く」自体に意味が沢山あるので、それぞれに対応する言葉を見ていきます。

食べる → eat、have
飲む → drink
もらう → receive、get

英語には敬語の概念がないので、「頂く」とまったく同じニュアンスを持つ言葉を見つけるのは難しいかもしれません。伝えたいシーンに合わせて、使い分けましょう。

最後に

「戴く」と「頂く」について調べました。「戴く」は常用漢字外なので、日常に目にすることがないかもしれません。大切なのは、「頂く」と「いただく」を使い分けることです。「もらう」、「食べる」、「飲む」の謙譲語が漢字表記の「頂く」であるというポイントを押さえておくと間違えにくくなるでしょう。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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