【あらい】の部分が別の漢字に
水辺で食物を探すしぐさが手を洗う姿に似ていることから名前がついた【あらいぐま】。
漢字でなかなか書く機会はありませんが、書くとしたら【洗熊】という表記がイメージしやすすいのでは。しかし!実はもうひとつ別の漢字表記があるんです。
「くま」はそのまま【熊】で、【あらい】の部分が別の漢字に。
〝すすぐ〟や〝洗う〟を意味する、さんずいの漢字が入ります。
さて、正解はいったい??
正解は…
【浣熊】
でした!
【浣熊・洗熊:あらいぐま】
食肉目アライグマ科の哺乳類。タヌキに似るが、尾に黒の輪模様がある。木登りがうまく、巣は木の洞につくる。名称は、水辺で食物を探すしぐさが、手を洗う姿に似ることから。南北アメリカの森林地帯に分布。【浣】
〈音読み〉
カン
〈訓読み〉
あらう
1.すすぐ。洗う。
「浣衣・浣腸」
2.一か月を十日ごとに三等分したもの。
「上浣・中浣・下浣」
~熊は熊でもいろいろな熊がいる!改めておさらい~
その1:白熊(北極熊)
【白熊:しろくま】
ホッキョクグマの別名。【北極熊:ほっきょくぐま】
食肉目クマ科の哺乳類。北極圏およびその周辺にすむ。首が比較的長く、頭胴長約2.4メートル。毛は幼時には真っ白であるが、成獣になると黄色みを帯びる。手足が大きく、泳ぎがうまい。アザラシや魚を主食とする。しろくま。
その2:黒熊(月の輪熊)
【黒熊:くろくま】
毛色の黒いクマ。日本のツキノワグマのこと。【月の輪熊:つきのわぐま】
クマ科の哺乳類。体毛は黒く、胸の上部に三日月形の白斑がある。ヒマラヤ地方から中国・朝鮮半島・日本にかけて分布。ニホンツキノワグマはこの一亜種で、本州・四国の山地にすみ、樹洞や岩穴で冬ごもりをし、この間に雌は子を産む。かつては九州にも分布していたが、現在は絶滅したものとみなされている。〔補説〕九州での最後の捕獲記録は昭和32年(1957)のものとされる。平成24年(2012)に祖母山・傾山山系で日本クマネットワーク(JBN)が調査を行ったが、生息の痕跡等は発見されなかった。
その3:灰色熊
【灰色熊:はいいろぐま】
ヒグマの亜種。体長約2.5メートル、体重360キロ。肉食性が強く、気も荒い。北アメリカの森林にすむ。グリズリー。
その4:羆
【羆:ひぐま】
クマ科の哺乳類。ヨーロッパからアジア北部、北アメリカにかけて分布。多くの亜種があり、ふつう体長約2メートル、体重約200キロ。体色も灰褐色・赤褐色・黒褐色と変化が多く、地方によりアカグマ・ハイイログマなどとよばれる。北海道にすむ亜種エゾヒグマはツキノワグマより大きく、性質も荒い。樹洞などで冬ごもりする。肉食を主とする雑食性。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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