ある言葉が略されてできたのが〝きざ〟
人の服装や言動などを表す言葉のひとつに「きざな人」という表現があります。一度はどこかで聞いたことのある言葉ですよね。
突然ですが、この「きざ」を漢字で正しく書けますか?
意味を改めて確認してみると、〝服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせること〟や〝気にかかること〟。
「きざわり」が略されてできた言葉です。
この「きざわり」を漢字で書ける人はもう簡単ですね!送り仮名を除いたそのままの表記です。
果たして正解は??
正解は…
【気障】
でした!
【気障:きざ】
《「きざわ(気障)り」の略》
1.服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせること。また、そのさま。
「―な話し方」
2.気にかかること。心配なこと。また、そのさま。
3.不快な感じを起こさせること。また、そのさま【気障り:きざわり】
相手の言動を不快に感じること。また、そのさま。
「―な応対」
~【気障】の類語紹介~
その1:粋
【粋:いき】
《「意気」から転じた語》
1.気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。また、そのさま。
「―な姿」「―な柄」「―な店」
⇔野暮。
2.人情の機微、特に男女関係についてよく理解していること。また、そのさま。
「―な計らい」
⇔野暮。
3.花柳界の事情に通じていること。また、花柳界。
「―筋」
⇔野暮。
その2:伊達
【伊達:だて】
1.意気や侠気をひけらかすこと。また、そのさま。
「―な若い衆」「男―」
2.人目を引くはでな服装や振る舞いをすること。見えを張ること。また、そのさま。
「―や酔狂ではない」
3.好みがしゃれていること。考え方がさばけていること。また、そのさま。粋。
「―に着こなす」
〔補説〕
人目につくようにする意の「立つ」の連用形「立て」からとも、伊達政宗の家来がはでな服装であったからともいう。
その3:気が利く
【気が利く:きがきく】
1.細かいところにまで注意が及ぶ。
「若いのによく―・く」
2.しゃれている。粋である。
「―・いたせりふ」
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
▼正しいのはどっち??
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